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両備グレースタクシー出発式あいさつ
両備グループ 代表 小嶋光信
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今日は両備グレースタクシーの出発式にご参集いただき、ありがとうございます。こんなに素晴らしい天気に恵まれた中での出発式となり、ウキウキして臨んでいます。
最近のタクシーのお客様のご要望をみると、女性のお客様を中心に、さらに上質なサービスやおもてなしを求めている声が多いと思います。また、女性が夜一人で乗っても安心なタクシーだと両備グループのタクシーを評価していただいていますが、女性乗務員なら、なお安心という声も聞かれます。女性乗務員については、我われ両備グループも積極的に採用していますが、職場自体が男性中心で、残念なことに、決して定着率が良いというわけではありません。
これらの状況から、新しいタクシーの形態が求められているのを実感しながら、岡山市内もタクシーは供給過剰で、増やしてみても市場が混乱するだけと憂慮していました。
そんな折、両備グループでは、旧岡山空港(現岡南飛行場)近くの「岡山空港タクシー」という会社が、空港が移転したため、業績不振となり、それをお引き受けして再建をしていましたが、旧空港付近はお客様の層が薄く、苦戦中でした。
そこで、一石二鳥ならぬ、三鳥、四鳥ということで、「両備グレースタクシー」に改組することを考えました。
上質なサービスを、女性の感性を活かして、新しいタクシーサービスと需要を創造出来ないか、ということで、アンテナショップとしての新会社を考えたのです。
管理職もグループで初めて公募したところ、槙尾恵さんが応募してくれました。
槙尾さんは当時両備ホールディングス鰍フ人事係長で、今年の両備グループ青年重役会のメンバーでもあります。面接の際、「タクシーの執行責任者を目指すなら、二種の免許を取って、いざというときはタクシーも乗れないと駄目ですよ」と言ったら、免許も取り、タクシーにも乗り、現場管理も勉強してくれました。このガッツには敬服します。
女性管理職によるタクシー事業運営は、全国では初めてで、女性の優しいおもてなしの心と取り組みを期待しています。
もちろん、男女共同参画ですから、男性のスタッフも歓迎しています。
従来は男性の職場に女性が入るので、お客様が求める女性の目線でのきめ細やかなサービスが推し出せなかったのを、女性の感性を活かした職場で男性も働くという逆転の発想で、優しいおもてなしの心が前面に出せるのではと思っています。
男女のそれぞれの良さを活かしていきたいと思っています。
両備グレースタクシーは、岡山市では初めて全車禁煙で取り組みます。
そして、子育てをしているご家庭を支援する優しいサービスに取り組むとともに、働く皆さんにとっても子育てしながらでも働けるよう、保育園のご紹介など、お勤めしやすい職場環境を創っていく方針です。
車両のデザインも両備グループデザイン顧問の水戸岡鋭治さんの手によるもので、内外装とも"グレース"の名にふさわしいものに仕上がっていると思います。
この女性のお客様にも優しい、女性の感性を活かした新しい取り組みが、新しいタクシーのお客様と雇用の創造に役立てればと思っています。
みなさまのご支援、ご協力よろしくお願いします。
▼両備グレースタクシー
[ URL:http://www.ryobi-gracetaxi.com 予約専用電話番号:086-263-3333 ]
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| (↑)両備グレースタクシーおもてなしスタッフ |
(↑)写真右が、槙尾営業本部長 |
(↑)両備グレースタクシー開業 |
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福山市にバスシェルター新設
両備グループ 代表 小嶋光信
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昨年12月末から、広島県の備後地域を拠点にする中国バスの再建をすることになり、そのごあいさつに羽田福山市長にお目に掛かった際、市として、エムシードゥコー社のバスシェルターの導入と国土交通省のオムニバスタウン構想に取り組んでいただきたいとお願いしたところ、1年以内にこのバスシェルターが完成したので感激しています。これだけ早く行政の取り組みをしていただいた都市は少なく、福山市の熱意と発展を期待できました。
このバスシェルターは、日本での事業展開のため三菱商事とフランスのジェーシードゥコー社の合弁で設立されたエムシードゥコー社の新しいビジネスとして取り組まれたもので、当時両備バスから同社関西支社に出向していた野村さんが、社命で取り組みをしておりました。道路上に広告付きのバスシェルターをつくるという初めての試みが、全国で前例がないことから難航していたのですが、岡山市の協力で、平成15年3月、日本初のバスシェルターが岡山市内に完成しました。
福山市の取り組みは全国14番目ですが、市内に約50カ所位できればと思っています。
ドゥコー社のバスシェルターの特徴は、バス停の上屋壁面を広告面としてスポンサーをつけることにより、バス会社にとっては、無償でこの素晴らしいファッショナブルなデザインでバスシェルターを作ってくれるばかりでなく、いつも綺麗に清掃してくれるという優れものです。
バスをお待ちいただくのに、雨の日も、風の日も、日差しの強いときも快適になりますし、統一感のある洗練されたバス停により福山市がお洒落な町になります。都市の環境と安全のためにもっとバスをご利用いただけるきっかけになることを期待するとともに、福山市のまちづくりにも貢献できるのではと思っています。
福山駅前のバスターミナルも、同じコンセプトでまとまると、都市の一体感が生まれると思います。
設置にあたって、エムシードゥコー社のトマ・ゲドロン社長や、関係の行政や警察のみなさまのご理解とご協力に感謝申し上げます。
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| (↑)テープカット |
(↑)福山市内に新設になったバスシェルター |

小嶋社長の“猫じゃらし”に見向きもしない「たま駅長」 |
たま駅長にトップランナー賞
両備グループ 代表 小嶋光信
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12月4日、今年のトップランナー賞(注1)の「客招き」部門で、最優秀の活躍をした「たま駅長」(注2)に、年末手当の支給と、トップランナーのご褒美をあげに貴志駅を訪問しました。
年末手当は大好物のカニカマのスライスで、社長の手から横取りするぐらいの喜びようでした。
トップランナーのご褒美は、白い毛で作られた“猫じゃらし”で、しばし「こんなものでは騙されないぞ!」と、写真のように横を向いていましたが、我慢しきれず飛びつき、噛みつき、猫パンチをして、結果、大喜びでした。
帰りには、小山商店のお母さん(注3)に抱かれていましたが、名残惜しいのか、「ニャーニャー」いうので、抱いてヨシヨシしてあげたら、大ご機嫌でした。
来年の活躍も楽しみです。
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(注1)両備グループは、平成17年4月から全社で「トップランナー方式」を導入しています。
(注2)両備グループの和歌山電鐵が運営するわかやま電鉄貴志川線「貴志駅」の三毛猫の駅長。平成19年1月5日付けで小嶋社長より任命されました。
(注3)貴志駅に隣接する小山商店のお母さんが「たま駅長」の飼い主さん。

共栄運輸倉庫・佐野社長(前列左から3人目)と握手する小嶋社長 |
共栄運輸倉庫株式会社が
両備グループ傘下に
両備ホールディングス
社長 小嶋光信
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このたび群馬県伊勢崎市に本社をおく共栄運輸倉庫鰍ェ、両備グループの仲間入りをすることになり、11月23日に正式に業務を引き継ぎました。
伊勢崎市は国定忠治の生誕地で、赤城山のふもとの近くです。赤城山は学生時代によく合宿していたところで、すぐ先の上越は私のスキーのホームグラウンドでしたので、大変懐かしく、親しみを持てる地域です。
共栄運輸倉庫鰍ヘ、長岡洋介氏が昭和53年に設立し、その間、積極的に事業を拡大、発展させてこられました。しかし、個人オーナー企業のため、これ以上の発展には限度があると考え、以前から若干の交流があり、両備グループの能力主義的安心雇用や、両備トランスポートのように支店クラスを分社する経営などを取り入れられていた経緯から、さらなる発展のためには、物流事業の実績がある両備ホールディングス鰍ノ経営を委ねることが第一と判断されるに至り、その要請を受けこのたび同社の関連子会社を含めた全事業を継続し、直接経営にあたることとなりました。
共栄運輸倉庫鰍フ事業概要は、資本金9,700万円、従業員数350名、年商52億円(18年度)で、事業内容は貨物自動車運送事業、倉庫業、通関業、流通加工センター業などです。保有車両は、トラック214台、フォークリフト40台で、倉庫面積は一般倉庫10,448u、冷蔵倉庫1,832u、冷凍倉庫3,280u、防爆倉庫1,082u の合計16,642uです。
中堅の運輸倉庫業ですが、冷蔵倉庫や防爆倉庫の移動ラック開発で保管量を大幅アップしたり、GPSカーナビを使って、車内庫内温度管理と自動配車やメッセージの送受信のシステム『ODシステム』を自社開発したり、ユニークなアイデアと提案営業が強みです。現在は一つひとつの仕事の規模が中途半端ですが、共栄運輸倉庫鰍フ冷凍、冷蔵事業のノウハウ、防爆倉庫の取り扱い、静脈物流の構築や提案営業などの事業の得意技と、北関東、東海・北陸、東北などのエリアが両備トランスポートの空白地帯を補完することと相まって、両社のコラボで、面白い将来の物流戦略が描け、今後の経営のやり方次第で、魅力的な取り組みになると思っています。
この23日、伊勢崎市内のホテルで、会社の約3分の1にあたる約100名以上の社員、幹部のみなさんと懇談し、一人ひとりと握手をしましたが、社員の平均年齢が若く、みなさん人柄も良く、その期待のこもった友好的な対応に凄く心を打たれました。特に幹部や若手社員のみなさんの中に、キラリと光るものがあり、新しい物流事業をともに創造していく両備グループの一員としてのこれからが楽しみです。

brt KOREAのソン・ドンホ社長(右)と小嶋社長 |
韓国バス事情「準公営化の取組み」
両備ホールディングス
代表取締役社長 小嶋光信
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チョンゲチョン川に残された高速道路の橋桁

チョンゲチョン川入り口にある小公園と巻貝のモニュメント

ソウル市内のバス停

ソウル市内バス停

安養市ITSセンター内の大型表示パネル

安養市バス上屋に設置された表示装置

安養市バス停表示装置の表示内容

ソウル市内福井バスターミナルとP&B駐車場

ソウル市内の中央走行レーンとバス車両

SoulTOPIS情報板

brtKOREA社運行の車中

brtKOREA車庫にて
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昨年の暮れ、神戸国際大学で、ライトレールの普及を図るパネルディスカッションに招かれて、岡山電気軌道のMOMOと和歌山電鉄の取り組みなどの事例発表に行った際、韓国のソウル市の公共交通の取組みをSDI(ソウル市政開発研究院)のキム・ジョンチュル(金敬x)氏の発表でお聞きして、腰を抜かすほどびっくりしました。
それは、今度の韓国大統領の有力候補になっているイ・ミョンパク(李明博)さんがソウル市長のとき、都市の環境のため、
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ソウル中心部のチョンゲチョン(清渓川)の上に架かっていた約6kmの高速道路を解体して元の川にもどす。 |
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それによってマイカーの通行が不便になるが、公共交通にシフトを図る。 |
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バス専用レーンを充実して、マイカーを規制する。 |
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そのためにバスを便利にするためバス運送事業組合を作り、58ものバス会社を一つのコントロールにまとめ準公営化する。 |
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バス交通の管理と情報センター(Seoul TOPIS)を作って、バスマネージメントシステムを確立する。 |
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3人乗り未満の車に課金をするロードプライシングで、2人乗りや1人乗りのマイカーを抑制する。(南山1・3号トンネルにて1996年から実施) |
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監視カメラシステムでマイカーの駐車禁止の罰金をとる。 |
…という途方もないビッグプロジェクトでした。
高速道路を壊して元の川に戻すなどという、自分の利便性しか考えられない日本の市民の共感を得ることは不可能に近いことをやり遂げた韓国のパワーに敬意を表するとともに、バス再編をなしえた韓国を見てみたいと思いました。
そこで今回は、岡山県バス協会の視察として、10月10日と11日の2日間で、韓国の安養市とソウル市を訪れました。岡山電気軌道の沼本さんがアレンジしてくれましたが、大変参考になる視察でした。
安養市のバスインフォメーションシステム
第一の視察は、人口約70万人で比較的岡山市の人口規模に近い安養市で、市庁舎内のバスインフォメーションシステムを視察しました。
システムの拡充は2003年から4段階に分けて行われ、市内2社、区域17社をコントロールするバスロケシステムで65億ウォンをかけて、安養市が独自に作ったものでした。
このバスロケの特長は、
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市が市民サービスとして全額負担している。 |
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4つ前の停留所に来たら、表示する。 |
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定時の考え方が日本と異なり、等分間隔のダイヤなら、その間隔を維持して、団子になったり、離れ過ぎることをコントロールすることに主眼がおかれている。 |
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バス企業はその情報を利用して、市民サービスになるダイヤの設定と運行管理に努力する。 |
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市民は携帯電話でバスロケの情報を見ることが出来る。 |
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バス停表示板上に市政情報を載せて、市民への広報に活用している。 |
バスロケの費用を市が負担する背景は、これによってバス利用が増えてバス会社の経営に資するということのメリットは少ない、とのことから、シビルミニマムとしての都市交通の利便性を市民に情報提供するというスタンスでした。
バス会社に負担を強いる政策でのバスロケが日本で進展しないのは、これでバス需要が目に見えて増えないため、バス会社の費用対コストのパフォーマンスが悪いからです。それを安養市では、市民サービスと都市環境と地球温暖化防止を目的として、政策側が負担するというすっきりしたものでした。
では、バス需要が増えないならバスロケをしなくてもいいかというと、マイカー規制を中心とした交通需要政策には、ぜひ必要なシステムなのです。しかし、これは民がするものではなく、官がすると、明解にしないと進展しません。
ソウル市の政策
ソウル市においても
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公共交通を分かりやすくし情報提供する。 |
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市の情報も一緒に流す。 |
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情報を民間に売却する。 |
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道路の状況を把握し、ロードプライシングや違法駐車の無人取り締まりに役立てる。 |
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バスは、CNG(圧縮天然ガス)バスを基調にする。 |
を政策にしています。
韓国の行政は、公共交通の公共性の部分の費用負担を分担率で民間に押し付けるのでなく、キチンとフェアに全額負担している点が印象的でした。
日本のように、財政が苦しいからといって、何でも民間に押し付けてしまうような状況と異なり、国家として、地方行政として、明確に都市環境や地球温暖化防止を掲げて、市民にもその負担と協力をはっきり明示している点が立派です。
マイカーから公共交通にシフトさせる、そのために情報システムやICカードのシステムをしっかりするだけでなく、公共交通にシフトさせる政策をはっきり示しているのです。彼らはそれを実施するため準公営化してバス再編を行っています。
マイカーから市民をシフトさせてバス需要を増やすために、
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パーク&ライド(福井駅)やバス専用レーン(江南大路)を設置する。 |
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3人乗り未満の車からは2千ウォンを通行のたびに徴収する。(ソウル市) |
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幹線道路では、5分以上の駐車には無人監視で罰金徴収する。 |
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バスロケで定時間隔を維持する。(ソウルでは95%を達成) |
と、これらを実施し、その相乗的効果でバスへの利用転換を図っていることが印象的でした。
しかも顧客満足度は、これらの施策により85%を確保していました。
バス会社は運行をキチンとして、市民の満足を得られるように、安全・安心に「運行」することが責任でした。
バス会社「brtKOREA」
その現状をバス会社側から見ようと、2004年7月のソウルバス再編の直前の2003年に、5社が共同出資して起業し、現在188台保有している「brtKOREA」社を訪問しました。
業績順調というのも、ソウル市ではバス運送事業組合になって統制のとれた運行になる対価として、標準原価に一台あたり日本円で100万円の適正利潤を認めているところが特長的です。
一方、キチンと事業が行われているかをみるために、市民アンケートや評価システムがあるようで、今この内容を準公営化に携わった運送事業組合交通政策研究院の都博士に、岡山県バス協会を通じて調べるように頼んでいます。
この会社はバス運転者に人気のある会社で、9人の募集に100名が応募するという規制緩和前の日本の状態でした。社長のソン・ドンホ氏は良い運行のためには運転手さんの採用が大事ということで、次の採用条件を掲げています。
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精神的に安定していることが運転に大事で、家庭の安定を第一にみている。 |
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事故歴や書類審査をする。 |
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前職の勤務状態を聞き取り調査する。 |
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実技試験する。 |
ここで採用されると、今度は班長が実務の他にお客様への「親切」を教えるということが印象的でした。
これをみても、生活の安定が安全の前提で、規制緩和で賃金や会社の業績が競争で大幅に悪くなり、大事故が起こる背景を、企業の責任にだけに押し付けている日本の行政との違いが明確です。「衣食足りて礼節を知る」がごとく、「衣食足りて安全の確保が出来る」のです。
さらに各社で採用されると、今度は組合で教育して試験を行い、合格の資格を与えるというものでした。
両備グループでは、3社が共同教育を受ける点は一緒ですが、試験をして両備グループ水準のバス乗務員としての資格を与えるようにはっきりしたシステムにすることが必要でしょう。
出来て4年の会社で施設も立派でしたが、
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会社の見えないところの清掃状況が今ひとつだった。 |
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バスの清掃状況も良いと言えるものではなかった。 |
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運転は業界の中でトップクラスというが、乗車してみると「加速が早い」「ブレーキが激しい」など、日本では車内事故が発生しないか心配な運転でした。 |
会社のモラルは高かったのですが、かえって日本のバスの乗務員のレベルの高さを実感しました。
終わりに
今回の韓国視察で分かったことは、行政とバス会社の役割が日本では曖昧で、特に規制緩和後は路線維持も公共システムつくりも民間に押し付けになっていることが問題であると思いました。
国家や行政はインフラの負担をし、運行の確保と安全・安心という品質の維持を民間バス会社がするという明確な分担が韓国にはありました。韓国型の準公営化が良いか、ヨーロッパ型の公設民営型が良いかは更に検証がいりますが、このままでは日本の規制緩和後の地方公共交通が衰退の道を進むことは明白です。
また日本では、都市環境や温暖化防止に対する国家や行政の姿勢がマイカー中心の国民の反発や政治家の票離れを恐れるがあまり、全く掛け声倒れです。市民、国民にもはっきり負担や協力を求める姿勢を鮮明にして、予算がしっかりした政策でないと前に進みません。特に地方では、このままでは過疎の問題も含めて、バスのネットワークは無くなって、公共交通そのものが死滅する懸念があります。
先進国として、一部の大都市と地方都市の黒字の一部路線しかネットワークとしての公共交通が残らないただ一つの国に、すなわち開発途上国以下の交通手段もない国に成り下がる懸念を今回の視察で感じました。
行政と民間バス会社の強力なコラボを築けるか否かが、今後の大きな課題です。
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(写真左から)水戸岡顧問、谷口社長、小嶋社長 |
おもろい「OMODEN」
和歌山電鐵 社長 小嶋光信
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グランドオープン2周年を迎え、この真夏の暑い最中、また参議院選挙で、日本中が熱くなっているお忙しい中、「おもちゃ電車」をご披露する会に、和歌山市・大橋建一市長、紀の川市・中村愼司市長はじめ、県、両市を代表する皆様、和歌山電鐵をサポートしてくださっている「貴志川線の未来をつくる会」の濱口代表をはじめ、多くの皆様のご出席をいただき、大変感激しています。
私も朝一番で投票をしてまいりました。良い国を創るためには、まず良い地域を創ることが先決です。その点、ここ和歌山では地域の皆様に熱いご支援をいただいて、和歌山電鐵の運行ができていることを大変感謝しています。
「いちご電車」に続く第2弾として、今回は世界で初めて、もちろん日本で初めての「おもちゃ電車」を創作しました。この電車が生まれたのは、弊社の渡邉寛人常務がラッピング電車の営業をしていて、TJホールディングカンパニーの谷口社長に出会ったことがきっかけです。
谷口社長はこの和歌山電鐵の沿線で育ち、電車に強い愛着をもっておられます。それで、貴志川線のために「ガンダム電車」で5年間広告支援したいというお申し出をいただき、弊社のデザイン顧問は水戸岡鋭治先生ですから、彼にそのプランのデザインを依頼しました。いちご電車の弟にふさわしい電車としては、ガンダムより「おもちゃ電車」だということで、今日の発表になった次第です。
最初は広告収入で、貴志川線の経営の一助に…と思いましたが、いちご電車の第2弾にするにはそれなりの電車が必要ということで、5年間の広告収入を前倒しして投資、思い切って造りました。外観のデザインだけでなく、内装にもこだわり、乗って楽しい電車ができあがりました。おもちゃの展示場や販売、それもこの電車でしか売っていないおもちゃもご用意しました。お子様はもちろん、おじいちゃん、おばあちゃんもお誘いいただき、三世代で楽しんでいただける電車です。そして幼稚園や小学校の遠足に、さらには、和歌山県内だけでなく、関西地域や広く日本中から乗りにきていただけたら幸いです。
明日を担う子供たちがこの「OMODEN」に乗って、貴志駅長の三毛猫「たまちゃん」にも会っていただいて、夢を膨らませて、すくすくと育ってくれたら嬉しいと思います。また、大人になったら、この地域を担い、この電車たちを育ててくれたら、なお嬉しいと思います。
今日はどうもありがとうございました。ぜひ童心にかえって、お楽しみいただけたら幸いです。
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| (↑)初便を待つお客様 |
(↑)おもちゃ電車車内一般公開 |
(↑)おもちゃ電車はいちご電車(左)の弟です |
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福山両備タクシー開設の感激
岡山交通 社長 小嶋光信
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7月9日に福山両備タクシーを、岡山交通(株)の社内カンパニー第1号として福山市に開設しました。
これは、3月末に倒産した旧福山交通の乗務員さんなど70名の再出発の日でもありました。今までいろいろ企業再建をしてきましたが、こんなに感激したことは2度目です。
一度目は和歌山電鐵(株)貴志川線を開設した昨年4月で、オープンセレモニーが終わって、伊太祈曽駅で、お二人の老奥様方に手を合わせて拝まれたときです。
「あなたがこの貴志川線を引き受けてくれた会社の社長さんですか。地域の皆は大変感謝しています」と手を合わされました。
思わず胸にぐっとくるものがありました。もう一言「でも大変でも逃げないでくださいね」と釘を刺されたことも忘れられない言葉として今も心に残っています…。
普通では日銭の商売であるタクシーがこんな潰れ方をするものではありませんが、今回は、老舗で評判の良かった、福山市を代表するタクシー会社が、突如3月26日に潰れて、社員は即日解雇され、路頭に迷ったのです。こんな奇っ怪な倒産劇は聞いたことがありません。
その際、JFE出身の総連・広島県連合会のアドバイザーの平川さんが中心になり、JFEスチール福山労組の金尾執行委員長と連携で救済活動を開始され、4月10日、両備グループ労働組合連合会会長で、両備バス労働組合の斎藤委員長と岡山交通労働組合の藤原委員長を通じて支援を要請されてきました。
両備グループ主力の組合代表者二人が私のところに直接頼みにきた案件であり、またあまりにも旧福山交通の社員の皆様が気の毒であったので、
1.70名の社員の皆様が結束して、職場の復活を願っていること。
2.このタクシー会社の復活を主力のお客さまが熱望されていること。
3.急な立ち上げができるような営業所用地が探せること。
以上の3つを至急チェックして、確認出来れば支援するということを、岡山交通(株)の大西専務に指示したところ、2日後に土地以外は確認が出来たので、すぐ支援を決めて、平川さんにご連絡しました。
仕事のない状態は物心両面において、耐えることができても2〜3カ月前後ということで、まさに秀吉の「三日築城」ではありませんが、グループ各社の協力により、3カ月という驚異的な速さで今日を迎えることができました。
福山でお困りの同じタクシー業界の問題解決に、私共の労使幹部が、我がことのように一丸になって努力していることは、まさに両備グループの経営理念の「忠恕=思いやり」の実践であって、社長として大変誇りに思いました。
先月末、新しい福山両備タクシーの社員全員の研修で、両備グループの経営理念や経営方針、タクシーとして再生するなら「日本一安全でサービスの良いタクシー会社を目指そう」とお話しをしました。
皆さんの目付きが真剣であるだけでなく、「良く助けてくれました」という感謝の気持ちが滲み出ており、皆と握手して回りました際に、その熱き気持ちが握手からびんびん伝わってくるのです。
これは良いタクシー会社として蘇るなと直感しました。
今日ここに新たな出発をするにあたって、あの熱い握手が手の温もりとして残っています。
ぜひこの気持ちを忘れずに、日本一のタクシー会社になれるように、また、お客様に喜ばれて、立派な会社に育つように、頑張りましょうと、感激で胸がいっぱいになりながら挨拶をしました。

高橋選手(中央)と長光コーチ(右)と小嶋社長(左) |
嬉しい訪問者
世界フィギュア銀メダルの高橋大輔選手
岡山県スケート連盟 会長 小嶋 光信
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仕事でバタバタして、ホームページに公開するのが遅れたのですが、嬉しい話なのでお許しください。
高橋大輔選手は倉敷出身です。小学生のころ岡山県スケート連盟の佐々木さんが発掘し、長光コーチ(写真右)が育ての親となって、今年3月、念願の世界フィギュアスケート選手権で日本男子最高位の銀メダルを獲得しました。
世界を飛び回って多忙な中、5月8日、両備ホールディングスの社長室を訪れてくれ、岡山県庁で石井知事からの岡山県スポーツ特別顕彰の表彰を受けに帰ったしばしの時間を一緒に過ごすことが出来ました。
スケートというとお金のかかるスポーツで、お金持ちしか出来ないスポーツと思われがちですが、岡山県のスケートはほんとに普通の家庭の子女のスポーツです。大輔さんの家庭もまさしくその通りで、スケート靴は高いので、練習ではつぎはぎだらけのスケート靴を隠すようにはいていました。その姿を連盟の役員が見て、みんなでお金を出し合って世界ジュニアに送り出し、日本人初の優勝をしたというエピソードの持ち主です。
岡山市岡南町にある岡山国際スケートリンクの長谷川社長が年間通してスケートリンクを開放してくださっていること、倉敷市連島町にサンピア倉敷アイスアリーナがあることが、岡山県内でスケートが出来る最も大事な要件です。
スケートリンクがあること、優秀な指導者がいること、そして本人の資質と、家族共々の努力が優秀な選手を育てるのです。
温暖で「晴れの国岡山」がスケート王国に食い入るとは、岡山国体を目指して、彼を発掘したときには思いもよりませんでした。今は、彼に続く若い選手がたくさん育っています。
私が連盟の会長として最も彼を高く評価するところは、華麗なステップや、4回転ジャンプだけでなく、彼の優しい、日本のトップに立っても謙虚な人間性です。そして、忙しい最中でも地元岡山を大事にしてくれる人柄です。
ぜひみんなで高橋大輔さんを応援してあげてください。

小嶋社長(左)とビーマックスの武田理事長 |
専門学校ビーマックスとの
「空港グランドスタッフ研修生」受け入れ
調印式あいさつ
両備ホールディングス 社長 小嶋 光信
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今回、専門学校ビーマックスさんが来年4月に開講する「キャリアアップ学科シンデレラコース」の中に、空港業務を学ぶ「グランドスタッフ育成コース」を新設されるにあたり、私ども両備ホールディングス(株)の両備スカイサービスカンパニー、難波カンパニー長へ研修生の受け入れ要請があり、両者で協定を結ぶ運びとなりました。
グランドスタッフ育成というピンポイントの専門性のある講座を岡山県内で初めて創られるということで、私どもとしても人材育成のお手伝いができるチャンスとなりますし、多くの専門講座を学んだうえ、長期実務研修を組み込んだ2年の就学を経て企業が受け入れることになりますので、専門性とともにグランドスタッフとしての心構えを持って入ってきていただけるため、定着率が高まると期待しています。
この度全日空さんのご理解・ご協力のもと、6カ月という長い期間、私どもの職場である岡山空港で実際のローテーションに入っての実務研修をしていただけるという機会は全国で例のないことであり、産・学協力しての人材育成システムのモデルケースとしても注目いただけるのではないかと思っています。
この専門性のある講座と私どもの職場で学んだ若者たちが、全国の空港でお役に立てば幸いだと思っています。
ご参考 : 記者発表資料 「専門学校ビーマックス、両備ホールディングス調印式」
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和歌山電鉄第2回貴志川線祭り
開会あいさつ
和歌山電鉄 社長 小嶋 光信
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連休最終日の5月6日、それもあいにくの雨の中を第2回目になります貴志川線祭りにようこそいらっしゃいました。心から感謝し、歓迎申し上げます。
3月に紀ノ川市の中村愼司市長さんより、開催場所を大池公園より、西貴志小学校にしたらどうかというご提案があって、変えたお陰で、雨天でもこうやって挙行することができました。雨が降れば、条件が悪いので実力が分かりますが、このように大勢の皆様に、おいでいただき感激です。
また、ご後援いただいている和歌山市の大橋建一市長様、紀ノ川市の中村市長様、和歌山県や、実行委員会の「貴志川線の未来をつくる会」はじめとする皆様、日本一長い電車の絵でギネスに挑戦の那賀青年会議所の皆様のご出席、ご協力に心から感謝申し上げます。
和歌山電鉄を再建しますとき、色々な地方鉄道を研究しました。多くは第三セクターということで、経営責任を分散しているケースが多かったのですが、責任が希薄になるとどうしても意志決定が遅れたり、相手次第になったりしますので、弊社の場合は経営責任は岡山電気軌道(株)と両備グループが一手に責任を持つ体制を選びました。再建には地域の皆様の絶大な支援と行政の皆様の協力が必要との思いから、運営については運営委員会をつくり、座長の渡邉常務が利用者や地域や行政のご意見、ご要望をよく聞いてイベントや営業努力をする体制にいたしました。
お蔭様で「貴志川線の未来をつくる会」の濱口晃夫さんはじめ、地元と行政の皆様の強力なバックアップと、社員の皆さんの懸命な努力で10%前後の増収を見て、順調に再建が進んでいると思います。
週1回、年間50くらいものイベントを実行するという営業努力もさることながら、こんなに全国的にも地域的にも効果的なイベントとして皆様に支持していただける企画が続くということは、皆様のお陰とともに、昔からの伊勢神宮にある天照大神の天岩戸伝説の八咫鏡(やたのかがみ)の3つのうち2つの鏡のある日前宮、神武天皇のお兄さんを祭る竃山(かまやま)神社、全国の木の神様の伊太祁曽神社など全国に誇る神社線として神様に見守られているのではと思えるぐらいです。
水戸岡さんデザインの「いちご電車」や世界でも初めての貴志駅駅長の三毛猫「たま」ちゃんなど、全国区の話題で注目いただいたお陰で、多くの方々にご利用いただき、地域づくりのお手助けにもなっているとホッとしています。しかし、ここで気を抜かずに、あと9年間を予定以上の成果をあげて、更に10年後、20年後の将来像を実現させて、地域の足を確実にして、安心していただかなくてはいけません。
本年は「いちご電車」に続く第2弾として、「あっとおどろくプロジェクト」を推進していきます。それは夏までに、渡邉常務の営業努力により、大型サポーターになっていただいたTJホールディングカンパニー谷口 悟社長のアイデアと、水戸岡鋭治両備グループデザイン顧問のデザインによる、これも世界で初めての「おもちゃ電車」=「おもでん」を登場させて、更に再建に拍車をかけたいと思います。
地方鉄道の再建は、決して生易しいものではなく、一喜一憂せず、「日本一心豊かなローカル線になろう」いうスローガンのもと、着実に一歩一歩努力してまいりますので、これからも倍旧のご支援、ご協力をお願いいたします。
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| (↑)あいにくの天気に関わらず、多くの方にお集まりいただきありがとうございました |
(↑)貴志川線祭りに出張参加した「たま駅長」とあいさつを交わす大橋和歌山市長、小嶋社長 |
(↑)あっとおどろくプロジェクト「おもでん」をいち早くパネルでご覧いただきました。 |
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「竹久夢二展 −描くことが生きること-」
開会あいさつ
夢二郷土美術館 館長 小嶋光信
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ご紹介いただいたように、ある時は夢二郷土美術館の館長、ある時は和歌山電鉄社長、またあるときは貴志川線駅長三毛猫「たま」の付き人の両備グループの小嶋です。
竹久夢二さんもまた、あるときは画家、あるときは詩人、あるときは千代紙やゆかたのデザイナーと多彩な芸術家で、世界でも夢二さんのような幅広いジャンルの芸術家は珍しく、まさにマルチアーティストと言って良いと思います。
このたびはその夢二展を、私ども和歌山電鉄の走るこの和歌山県で、仁坂吉伸知事様、和歌山県立近代美術館名誉館長、中山次郎様はじめ皆様おそろいで盛大に開会式を催していただき、感激しています。
この度の夢二展は色々の縁が重なって催すことが出来たと思います。
一つは、私どもが昨年から貴志川線をお引き受けしたことで、和歌山と岡山との交流の一環で夢二展を開きたいと願っていたことです。
もう一つはこちらの学芸員の井上芳子さんが岡山大学に学び、その卒論に夢二と親交の厚かった田中恭吉さんを選び、その関係で私どもの小川統括マネージャーと10数年来の知人で、誰も取り組まない視点で夢二展をしようと永年夢を巡らせていたことだと思います。
和歌山は、恩地孝四郎さん、田中恭吉さんという熱烈な「夢二学校」の面々や、「宵待草」のモデルになった長谷川カタさんのご主人の音楽家、須川政太郎さんなどとの縁も深かったといえるでしょう。
夢二の描く美人画は、憂いを秘めた大きな瞳、S字の身体、また大きな手と足が特徴です。「心の詩を文字だけでなく絵で描きたい」と、特に女性や子供といった弱い人々への思いを描いた社会派の画家でありました。しかし、特別な思想の持ち主ではなく、豊かで文化的な環境で過ごした故郷・岡山で育まれた少年期と、働き者で優しいお母さんや黒髪の美しいお姉さんへの思慕から生まれた優しさだと言えるでしょう。
これを機会にぜひ夢二を育てた岡山の生家や夢二郷土美術館へもお越しいただけると、より深く夢二を感じていただけると思います。
多くの縁に感謝し、この展覧会を和歌山の皆様にたくさん見ていただき、さらに夢二さんと和歌山との繋がりが深まれば幸いです。
開催中 「竹久夢二展 ―描くことが生きること―」
平成19年4月21日(土)〜5月27日(日) 於:和歌山県立近代美術館
ご参考 → 和歌山県立近代美術館 | 夢二郷土美術館 |

「加茂川」 |
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関西国際空港直行リムジンバス
開設あいさつ
両備ホールディングス 社長 小嶋 光信
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本当に暖かい「晴れの国岡山」にふさわしいお天気に恵まれて、また5月の連休を間近に控えた絶好の時期に、この岡山から関西空港への直行リムジンバスを南海バスさんと関西空港交通さんとご一緒に開設できますことを大変うれしく思っています。
すでに予約を1000件以上いただいており、この路線の期待の高さを物語っていると思います。
この路線の開設で、岡山空港に加えて西日本最大の国際便を誇る関西国際空港に直結することになり、岡山の皆様が世界に向けて羽ばたいていただけるばかりでなく、海外からのお客様にとって岡山に来ていただきやすくなり、岡山の国際化にいささかでも貢献出来るのではと思っています。
この路線を開設するにあたり、お客様のご意見をいろいろヒアリングしてみましたところ、特にご婦人層から、
1.料金が安いばかりでなく、乗り換えがないので楽だし、荷物を乗せたり降ろしたり、移動させなくて良いので嬉しい。
2.今までは事前に荷造りして荷物を送っていたのが、直前まで荷造りが出来るようになるし、帰国時も大きな荷物と一緒に帰れるので、すぐお土産を手渡せるのが良い。
3.岡山インターや山陽インターでの駐車場が無料なので、パーク&ライドすれば、家からスムースに利用できる。
4.早朝4時25分便を利用すれば、朝の国際便に間に合うので、関西空港に前泊しないで済むのでありがたい。
5.宅急便代が要らないし、駐車場無料を考えれば、全体的に凄く節約でき、その分旅行費用に使える。
…というご評価でした。
さすが女性の皆様の目線は鋭いなと関心もしましたし、これならこの路線は成功するのではないかと思いました。
この関空リムジンが皆様に便利で安全な交通手段としてご愛顧いただき、安定した路線として岡山県の発展と国際化につながれば幸いです。
ご参考 → 関西国際空港〜岡山線「関空リムジンバス」
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中国バス主催
バスまつり 主催者あいさつ
中国バス 社長 小嶋 光信
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雨が降るかと心配していましたが、お陰様で皆様の熱意で晴れて、バスまつりらしいお日和になりました。
ご来場心から御礼申し上げます。
昨年12月22日から両備バス、両備グループが中国バスの再生に入って、早や3ヵ月半が経ちました。過去のお客様の苦情を調べてみると、
1. ストライキを頻繁にして、当てに出来ない。
2. 運転が粗い。
3. バスの内外が汚い。
4. 燃えるバスで整備が信頼出来ない。
5. 運転手さんの愛想がない。
等、多くのご信頼いただけないような安全とサービスの問題がありました。
今まで懸命に社員教育、意識の改革を行って、何とか事故や苦情件数が減りはじめ、お褒めの言葉もいただけるようになりました。
安全や整備、清掃の問題の多くは、車両に対する責任体制がないことに起因していましたので、このたび個々の車両担当者として運転手を指名する、担当責任制に改革しました。これで、整備士と運転手、管理職一体になった車両管理が出来ますし、これと運転手教育とがあいまって、再生への道を歩み始めたと思います。
今日はその中国バスが変わったということを市民、ご利用者の皆様に「見える化」しようと、バスまつりを企画しました。3台のリニューアルしたバスと5台の新車と新車任命式をごらんいただき、安心と信頼をいただけるバス会社としてご利用いただけたら幸いです。
本日は土曜日にも関わりませず、お客様とともに広島運輸支局田中明夫支局長様始め、福山市、三原市など行政の皆様に御臨席いただき感謝申し上げます。
これからも、行政の皆様のご指導、ご支援をいただきながら、市民の皆様の声にお応えし、「安全を運転するサービス業」としての自覚を持って頑張りますので、ぜひともご支援の程よろしくお願いいたします。
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両備グループ入社式式辞
「ふくらむ夢に咲かせる根気」
両備グループ代表 小嶋 光信
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両備グループ各社にご入社おめでとうございます!
心から歓迎申しあげますとともに、これまで育てていただいたご両親、ご家族の皆様、教育してくださった先生方に心から御礼申し上げます。
両備グループにとって歴史的な記念すべき年に入社された皆さんは大変ラッキーであると思います。両備グループが西大寺鉄道として1910年に生まれて、この2010年で100年を迎えるにあたって、歴史上2度目の大改革の年です。この4月1日に両備バスと両備運輸が合併して両備ホールディングスとなった記念すべき第一期生です。
両備グループは、1910年に西大寺鉄道という軽便鉄道から生まれましたが、昭和30年代には、軽便鉄道の時代の終わりを予感し、昭和30年に子会社であった両備バスと統合、新社名を両備バスとして、昭和37年には軽便鉄道事業を閉業しバスを主事業とする新体制で生まれ変わりました。そして、昭和40年代にはマイカー時代を予見して、今日のように垂直に水平に多角化を進めて、現在48社、年商約1300億円、経常利益42億円、社員総数6000人以上の企業グループに成長しました。
更に、最近とみに両備グループは元気が良いですねとよく言われます。平成16年、両備運輸が始めた津市と中部国際空港セントレアを結ぶ海上アクセス「津エアポートライン」や、昨年開業した南海貴志川線を引き継いだ「和歌山電鉄」、福山市の「中国バス」の再生も、みな地域の皆様がお困りのことを、我われの提案と解決能力で、お客さまのために事業化、再生化したものです。
また、岡山市内、県内で進めている「まちづくり」運動も、6〜7年前から岡山市内中心部の空洞化、土地価格の下落を防ぐために積極的に取り組んでいることで、
| 1. |
岡山中心部の柳川ロータリーにランドマークとしての、県下一の高層マンション「グレースタワー」や、出石小学校の跡地開発は、都市中心部の居住の便利さ、快適さ、都市インフラの効率化の再発見をしていただき、地域が元気になるために形に表してのご提案です。 |
| 2. |
路面電車「MOMO」や水戸岡デザインのバスの投入で、21世紀の都市交通のあり方を再発見していただいています。 |
| 3. |
地方の時代は、その地域の産業力であり、岡山県は交通の拠点性が産業としての売りであることから、早島インター至近に8万坪の複合型流通センターを造り企業誘致を計っています。 |
等、地域づくりへの企業努力を着実に積み上げてきました。
結果、岡山市中心部が見直され、我われのマンションも含め700戸以上の開発が進み、中心部の土地の下落を押さえる一助になりました。また流通センターには5社以上の中四国の物流をする企業群が集まってきました。これで地域を支える雇用と消費と税収も伸びて、地域発展にもいささかでも寄与出来たと思います。
安心して働ける企業づくりで「新しい100年にむけて」
そしてこの2010年で両備グループは100周年を迎えます。一般的には周年行事というと、記念の社史や記念品を作ったりしますが、私は今までの100年を振り返り、今までの企業経営にとって良かったものを残し、悪いものは捨てて、新しい100年を更に生き抜いていく逞しい企業を作ることが100周年だと思っています。
今までの100年はこれからの10年と言って良いぐらい時代の移り変わりは早く、企業体質が弱く、環境適応力の乏しい企業はあっと言う間に潰れてしまうと思います。社会に信頼され、皆さんがこれから働くであろう30〜40年という人生設計が出来る、安心して働ける企業造りを目指しています。
今までの100年近く我われを育んできて、これからも残しておかなくてはいけない企業の仕組みに「信託経営」と「労使強存・共栄」と、新たに付け加えた「能力主義的安心雇用」いう思想があります。
両備グループには交通運輸業、情報産業、生活関連産業の3つのコアがあります。そして、それぞれ会社は、親会社、子会社の関係でなく、この「信託経営」と「労使強存共栄」思想と「能力主義的安心雇用」で、ほとんど黒字の経営で自立して経営されています。
そして今、グループをあげて、次の100年に向けて大いなる転身を模索している最中です。
両備ホールディングスの誕生のいきさつ
両備グループは、多角化で、グループ全体が大きくなったため、バスだけのイメージでグループを引っ張っていくことは難しくなってきました。そこで、今後の100年を考えて体質の良い両備バスと成長力の強い両備運輸を合併し、新たに両備ホールディングスが生まれたのです。
「信託経営」により個々の企業が自立して経営する良さと、人、物、金という経営資源を一括管理して総合力をもつ「両備経営サポートカンパニー」を含む12のカンパニーで、新たなる発展を試みるのです。
各カンパニーはそれぞれ独立した1社と同じオペレーションになりますので、両備ホールディングスご入社のみなさんはカンパニーへの入社と思って下さった方が分かりやすいと思います。この両備ホールディングスを交通運輸部門と生活関連産業の中核とし、それと両備システムズを中心とする両備情報グループという核を中心に「信託経営」されていきます。
経営理念と経営方針
昨年は両備グループ100年を検証して、これからも残して行かなければならない不易流行の不易な経営理念として、初代、松田与三郎翁の大事にしていた言葉である「忠恕=ちゅうじょ」、すなわち"心からの思いやり"をあげました。
両備グループの多くはサービス業ですが、このサービスの根底に、人としての思いやりがなければ意味をなしません。就職説明会の際に、もし「自分さえ良ければ良い」と思っている人は、両備グループの社員には向きませんから受けない方が良いですよと申し上げたのはそのためです。
そして、経営方針として、
1.社会への思いやりとして「社会正義」
2.お客様への思いやりとして「お客様第一」
3.社員への思いやりとして「社員の幸せ」
をかかげました。
社会のために、お客様のために一生懸命働いて、皆さんが幸せになっていただきたいと、両備ハッピーライフプロジェクトを実行中です。
日本を取り巻く4つの不安
今、日本中の人々が、何か日本はおかしいなと思っていると思います。大きく4つの不安があると思います。
| 1. |
生活の不安は、世界の1、2位の所得でありながら、多くの人が、もっとお金をと思っています。みんなが良い住まいで、電化製品に囲まれて、昔は一家に一台の車と電話が、一人に一台になれば、いくらお金があっても足りません。「出を制する生活」に戻さなくては、生活も企業も社会も国も持たないでしょう。 |
| 2. |
健康ですが、自らを律せなくなったために、健康管理意識がなく、生活習慣が勝手気ままで、そのうえ欲しいものを買った残りを食生活で節約するために、栄養のバランスが目茶苦茶です。これでは健康でいられるはずはなく、社会人の半数が未病もしくは病気で、40歳代では5人のうち一人しか健康な人がいないという有り様です。 |
| 3. |
老後の不安ですが、皆様はこれからというときで、老後など考えられないでしょうが、みんないずれくるのです。年金の不安から、多くの人が老後に所得がなくなったら生きていけるか心配しています。 |
| 4. |
教育ですが、今日の繁栄した日本は素晴らしい能力で築かれたものですが、その能力の基本の読み書きが世界のトップクラスであったものが、日本の学力は近年大幅に低下しました。世界で読解力8位から14位(1位・フィンランド、2位・韓国、3位・カナダ)に、数学的応用力はなんと1位から6位に、この2000年から2003年で急落です(OECD調べ)。それ以上に学ぼうという意欲、気力の減退が問題です。そして、人間としてどうやって社会の一員として暮らして行くかという躾が出来ていないことも問題です。 |
「何のために生きるのか」「何のために学ぶのか」「何のために働くのか」という何のためが分からなくては意欲も気力も沸きません。多くのみんなに何のためにと聞くと自分のためと答えます。自分のためなら、何の励みもありませんから、食べて、生活出来て、欲しい物が買えれば良い程度になってしまいます。
働くとは「はたを楽にする」とも言われますが、はた、即ち相手を楽にするためということを知ることです。「世のため人のため」と言いますが、自分が生活するという低い次元だけでなく、社会を良くしていく人材に育ってください。
ふくらむ夢と咲かせる根気
これから皆さんは社会人としての夢と不安の両方を持っていると思いますが、京都の三十三間堂に「ふくらむ夢に咲かせる根気」と書いてありました。夢は一生懸命努力して、根気よく働いて達成されるのです。
「桃栗三年柿八年」と言って、花が咲いて実をとるには最低3年かかります。しかし、花も咲かず、実もつけぬうちに新卒の半分が3年以内に辞めてしまうという日本の状況はいかがかと思います。これでは、折角「夢」を求めて頑張っても、根気が続かず途中で辞めてしまっては、いつも人生をリセットしてしまっていて、一歩も進歩しません。
人間の筋肉もそうですが、苦しいな、止めてしまおうかと思って、でも、もうひと踏ん張りしようと努力したときにプッと付くのだそうです。働くことの多くは楽しいものですが、もし何かで壁にぶつかったときにはこの私の言葉を思い出して、3年はじっと続けて頑張って下さい。きっと人生の夢が咲き出します。
充実した教育体系
両備グループは皆さんの夢と根気よい努力をサポートするための教育システムが充実しています。
全体教育は「両備教育センター」で、専門教育は各社が積極的に行います。
健康は「両備健康づくりセンター」がサポートします。
そして、20代では「アンダー30」というグループ教育、30代前後からいわゆる「両備大学」としての経営管理基礎講座、「両備大学院」としての青年重役制度(ジュニアーボード制度)と全国でも特色ある教育システムが整っています。これからは教育とジョブローテーションでキャリアアップするように、さらに人事制度を整えていきますから楽しみに、頑張ってください。
皆さんは宝石の原石なようなもので、自らを磨いて人の財産と書く「人財」という「世の中に役立つ人」に育ってください。そして、両備グループともに幸せな人生を歩まれることを心から願っています。
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和歌山電鐵開業一周年あいさつ
和歌山電鐵 社長 小嶋 光信
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「日本一心豊かなローカル線になろう」いうスローガンのもとに誕生した和歌山電鉄も、お蔭様で一周年をこうやって晴れ晴れとした気持ちで迎えられることを大いに感謝いたします。これもひとえに「貴志川線の未来をつくる会」や市民、利用者の皆様、国土交通省、和歌山県、紀ノ川市の行政の皆様また議員の先生方のご支援、ご協力、そして磯野専務、渡邉常務はじめ社員の皆様の頑張りの賜物と心から感謝申し上げます。
経営は私共両備グループで全責任を持ち、運営は利用者の皆様や行政の皆様、沿線学区の皆様で組織する運営委員会で幅広くご意見をお聞かせいただきながら、実行するという機能が本当に巧く働き、つくる会の皆様が中心となり、多くの方々に呼びかけて駅の清掃やペンキ塗り、駅舎・ホームに花を置いてお世話をいただいたり、イベントの主催やお手伝いまで、お陰様でこの1年地域の皆様と一体となって歩んでくることが出来ました。
その結果「いちご摘み電車」など毎週一回といえる程の各種イベントが行われ、ご愛顧をいただいたことで、年間ご利用者192万人が210万人となり、前年比約10%の運輸収入アップにつながったと思います。
また2557人のサポーターに支えられ、両備グループデザイン顧問、水戸岡鋭治さんのデザインで出来上がった「いちご電車」、献身的に働いていただいている駅長「三毛猫たまちゃん」も全国的な話題となり、和歌山電鉄躍進の一助を果たしてくれました。
しかし、これが出発点で、残りの9年間を確実にするとともに、次なる10年、20年先の見通しをたてなくてはいけませんが、この1年間の頑張りで、次なる10年の道筋が見えてきたと思います。
今年度は、渡邉常務の営業した成果で、TJホールディングカンパニー谷口悟社長さんのサポーター協力と、水戸岡さんのデザインによる世界で初めての「おもちゃ電車」をこの8月に登場させる予定です。
“一期一会”を大事にして、「日本一心豊かなローカル線になろう」を合言葉に、これからも安全に、サービスに、そしてお客様に喜んでいただけるイベントで運輸収入アップに努力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
ご参考[両備グループサイト] → 記者発表資料「あっとおどろくプロジェクト構想“おもちゃ電車”今夏デビュー」
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出石小学校跡地整備事業
里丘 竣工セレモニー
主催者挨拶
両備バス 社長 小嶋 光信
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降込みと言いますが、里丘竣工に相応しいお天気の中、ご多忙中にも関わらず、私どもの「おかやまインターパークス」里丘竣工式にご臨席いただきありがとうございます。かわいい共生保育園児童のみなさんの歌声と太鼓の響きでお祝いしていただいて、素晴らしい感激の気持ちでいっぱいです。
まだバブル崩壊の痛手さめやらぬ時、厳しい地方都である岡山市の空洞化する都心部活性化のために、中心市街地に2万人の定住人口増加を目指し、心ある者で活発な活動を始めました。
私ども両備グループでは、まちづくりのためには市民の皆様に街を歩いていただけないと都心部の賑わいは生まれないし、商店街も活性化しないと考え、そしてまた、環境保護のためにも公共交通利用で「歩いて楽しいまちづくり」をテーマに事業をしていこうと決断しました。
手始めに、市内の21世紀の乗り物としてライトレールの「MOMO」を、そしてまさに岡山市のど真ん中の柳川ロータリーに108メートルという高層なグレースマンション2棟を建設し、都心居住の便利さを提案しました。
更に出石小学校の跡地開発のプロポーザルがあることを知り、地元業者としての責務と考え参加しました。残念なことは地元業者の参加は私どもだけだったことです。
ご承知のように、岡山は開発の難しいところであるうえに、思いのこもった小学校跡地開発ということ、また地元住民の方々の思い入れもあり、3重の難しい開発でしたが、以下の点を考慮して提案しました。
1.岡山市の豊かな緑と水に恵まれた西川と下石井公園が一体になるように、真ん中に駐車場を配し、それを里丘として、市民の憩いとイベントなどの観覧席になるようにする。
2.日照権の問題が起こらないように、中層の建物は南側に配し、日陰が開発地内部におちるように配慮する。
3.マンションとコミュニティ、スポーツ施設と老人ホーム、そして隣接する保育園で一体化したまちづくりをする。
4.思い出の小学校の正門と碑文、鶴亀の置物などとともに、学校に植わっていた木を残し、記念として時計に校章を市のご好意で配することにしました。ここに卒業生が来られても、自分たちの小学校の記念する物だけでなく、心も残っていると感じていただくように提案させていただきました。
お陰様でコンペにて選んでいただき、まちづくりに参加させていただけたことを誇りに思います。岡山で100点の評価をいただこうと思うと何も出来ませんし、さらに加えて3つの難しさのある開発ではありましたが、町内会守屋会長はじめ町内の皆様、岡山市と市議会の皆様の暖かいご指導で本当に模範的な再開発になったことを感謝しています。
この里丘をはじめとするインターパークスが、岡山の名所のひとつとなり、岡山市民の皆様の憩いの場としてご愛顧いただけたら幸いです。
▼「里丘」概要
出石小学校跡地整備事業「おかやまインターパークス」は、地域と調和・共生する新しい時代の生活拠点として、旧岡山市立出石小学校跡地に誕生します。その敷地中央部に位置するのが「里丘」。「みんなでつくる緑と潤いの都市広場」をコンセプトに、西川緑道公園・下石井公園と一体となり、都市に潤いと安らぎの広場をつくることを目的として計画されています。
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「両備ホールディングス株式会社
設立について」
(両備ホールディングス株式会社 幹部辞令交付式より)
両備グループ代表 小嶋 光信
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本日両備ホールディングス(株)の辞令交付をさせていただいて、身が引き締まり、将来に向かって緊張した気持ちでいっぱいです。
両備ホールディングス(株)設立の意義
両備グループにとっては昭和30年代の半ばに西大寺鉄道から両備バスへ変わった時と同じぐらい、インパクトのある改革です。
これまで信託経営により独立した各社が経営責任を持って努力をしてくださり、我がグループはほとんど赤字の無い48社という企業グループに成長してきました。48社のうちには、成長性のある事業、成長性の無い事業、成熟はしているけど利益を出している企業などいろいろなタイプの事業がありますが、各社がそれぞれ責任を果たし利益を出しているということが、両備グループの良い特徴となっています。
しかし一方で事業規模はどうかということになると、小さくまとまってしまっているという懸念があります。会社を分割して小さな会社にしていくということは、責任が分散されて効果的なのですが、逆にヒト・モノ・カネも分散されて総合力が発揮しにくくなっているのです。
「チャレンジ5で日本一!」完結の2010年に向かって、両備グループ全体が経常利益率5%確保できるかどうか。今回の両備ホールディングス(株)設立は、そこに向かう大きな第一弾の組織変革だということを認識していただきたいと思います。
両備ホールディングス(株)経営形態について
両備バス(株)は、長い伝統と歴史がある非常に経営体質のいい企業です。しかしバス事業を通じて成熟した産業が多くなっていることも事実で、成長率が弱まっています。
一方、両備運輸(株)は非常に営業力が強く、M&Aも含めて新しい事業を積極的に進めていく気風が企業内にみなぎり、成長の可能性を多く秘めています。しかしながら経営体質がその成長についていかないのです。体質を維持するために成長を止めると、大きくなれるものも大きくなれません。
ですから経営体質のいい会社と物事をスピーディに運び、攻撃的に営業をやっていく会社を一緒にして、両備ホールディングス(株)とすることで、両備グループの中心的企業として育て上げていくことにしました。これが一番の基盤です。
ホールディングスとしたのは、持ち株会社ということではありません。両備型ホールディングスという経営形態で、ヒト・モノ・カネ・株式を総合的に保有すると言う意味です。
両備ホールディングス(株)の大きな特徴は次の2つです。
ひとつはカンパニー制度になっていることです。
基本的にはこれからのカンパニーは両備グループの独立した1社と同じレベルでのオペレーションをしていただきます。したがって権限委譲が行なわれますので、カンパニー長は自分のカンパニーを最高の状態で自分の責任で両備の信託経営に基づき、自主独立で運営していくということになります。
もうひとつは、両備経営サポートカンパニーを置いたことです。恐らく日本で初めてのケースだと思います。
会社をバラバラにしてヒト・モノ・カネを分散してしまうと爆発力の弱い会社になってしまいます。したがってヒト・モノ・カネは経営サポートカンパニーで一元管理して、それぞれのカンパニーに資産を貸し付けるという形をとっていきます。カンパニーは必要なヒト・モノ・カネだけを借り入れをしていけばいいのです。人員、資産が余れば返せばいい。逆に投資をしなければならないことがあれば申し出ればいい。投資に対するチェック機能も生まれますので、それによる効果も狙っています。
ヒト・モノ・カネを管理することに加えて、執行をチェックする機能を持ちます。いわゆるPDCAのチェック機能です。プランの部分は企画ソリューション部で応援をしていきます。
また、管理部門である経営サポートカンパニーもこれからは一カンパニーとして経営をしていかなければなりません。人が余れば教育し足りないカンパニーに貸し出す、土地が余っていれば活用の方法を考え収益の上がる方法を考える、お金が余れば有効的な資産運用を考える、というオペレーションを通しての経営です。
この両備経営サポートカンパニーがうまく機能することで、グループ内において、いわゆる管理部門のアウトソーシングができていけばと考えています。そうすることにより小さな会社が人事停滞によるマンネリ、同じ場所で同じ仕事をするという状態を打破することができ、金銭事故を含むトラブル回避の人事政策もできるようになります。
両備経営サポートカンパニーについて
両備経営サポートカンパニーは、2本部制をとります。
ひとつは財務本部。今まではお金の出し入れを中心とした業務をしていましたが、それだけではなくて、ヒト・モノ・カネのモノとカネを、資金回収、資金効率も含めてみて、資産表の資産と負債のバランスが的確に管理されているかどうか、効率的に運用されているかどうかを管理するのが財務の業務になります。会計、経理ではなく、会社全体の資産・負債の管理をする財務です。一部(旧両備バス)と二部(旧両備運輸)という形をとりますが、将来的には一本にして併合していきたいと思います。
もうひとつは創夢本部です。今両備グループが進めている両備ハッピーライフプロジェクトを念頭に置き、社員が幸せになるように企業オペレーションをしていくことが基本業務になりますので、あえて「創夢」の文字を使いました。社員が幸せになるように、健康から能力、やる気に至るまでしっかり管理をして、両備に入った社員が幸せな一生を送れること、それを目指しながらやっていきましょう。社員の幸せは本人の意識が第一ですが、我われは万全のサポートをしていくことになります。
「忠恕」という両備グループの精神をもとに、我われは社会に対する思いやりをもって仕事をして、お客様第一に物事を考え、その結果として社員が幸せになるという思いやりを持った企業になりましょうと言っています。
総務の場合はバイ両備等を通して、グループ全体を考え、グループ全体の商品やサービス、我われの支援をしてくださっているお客様の商品をみんなが共有し、自分たちのためになるように取り組んでいかなければなりません。
人事は社員の採用から退社に至るまでのロングランで捉えることが基本となります。入社以降のジョブローテーションをしっかり考え、マンネリにならずに個人の能力を引き出し、人材力発揮のために、その社員をどのレベルに教育し、どこへ配属し、どのような経験を積ませていくか。それらを真剣に考えるのが今度の人事の役割です。どれだけの人材をつくりこみ、育てていくかについて、どれだけ企業が計画的に考えていけるかということで極端に言えば、企業の帰趨(きすう=ゆきつくところ)がきまってくるのです。
「3年経てば慣れがきて、5年経ったら飽きがきて、10年たったらダメになる」と私が申し上げていますが、専門職としての技量をしっかり身につけたうえに、管理力、経営力を身につけていくことが基本になります。両備グループは能力主義的安心雇用を掲げていますが、他社よりも早く60歳定年制から65歳の選択定年制に切り替えました。2010年にプロジェクトが完了し人事管理ができるということになれば、年功型の定年制をやめ、能力型の定年制に切り替えていきたいと考えています。極端に言えば、若くても能力が無ければ定年が来るし、能力があれば年をとっても現役社員としてバリバリ働ける。本来の人の努力、意気込み、会社に対する貢献度をしっかりみていける人事のオペレーションをしていきたいと思います。
事務所についてですが、両備経営サポートカンパニーと役員室は、この伝統のある錦町7-23から両備ビルに移転します。これもいろいろ考えた末のことです。
錦町7-23は伝統があり歴史があるところなので、今後も大事にしていきます。この地には同じく伝統のある両備バスの観光とシビルバスが残りますが、これは意義のあることだと思います。空いたところは思い切ってレイアウトや内装も変えて、会議室に使ったり、教育をしたりと、グループの皆さんがしばしば来られるような形をとりたいと考えています。
おわりに
一番やろうとしているのは、今までの枠組みをはずそうということ。両備バス、両備運輸が"ニコイチ"になって、足して「2」になったのではダメです。両社のいいところを掛け合わせて、3倍にも4倍にもなるよう、コラボレートしていき、企業力を高めていかなければなりません。究極の「こうあるべきだ」という目標をまず捕まえてから今やれることは何だろう、というふうに考えていっていただきたいと思います。ミッションは3年で両備ホールディングスが確実に機能していくことです。ぜひ勇気を持って大革新をして、それだけの効果が上がるように執行レベルを上げてください。
意欲と努力と出てくる成果によって両備グループの21世紀の帰趨が決まると思っています。皆さんもぜひがんばっていただき、夢を創っていただきたい。そして夢を実現させていってください。
▼両備ホールディングス(株)組織図
▼広報資料
[ 2007.03.07 : 両備ホールディングス株式会社 詳細決定および本社移転について ]
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「三毛猫“たま”を駅長に」
和歌山電鐵(株)社長 小嶋 光信
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和歌山電鉄の開業した4月1日、開業のセレモニーが終わってゆっくりしていたら、無人駅の貴志駅舎のお隣の小山商店のおばちゃんに、
「社長さん、三毛猫のたまのお家が公道にあって、邪魔だからどけるように言われて困っています。ついては、駅の中にお家を置かしてくれませんか?」
とお願いされました。
「このたまがもし雄なら、数百万円するような立派な三毛猫ですから、ぜひお願いします!」
と必死のお願いでした。
三毛猫たまちゃんをひと目みたら、それはそれは立派な猫っぷりで、思わず
「良いですよ。でも駅の中にいるんだったら、駅長をやってくれないといけませんね」
と言ったら、ふたつ返事で決まりました。
それから、駅長の帽子やら、駅長室やらをどうするかで、この1月5日の任命式になりました。
年末、年始、和歌山電鉄は、まさに猫の手でも借りたい忙しさで、ジャストタイミングでした。
三毛猫“たま”が駅長で、“たまの母”“ミーコ”と同居の“ちび”が助役です。
お仕事はおもに「客招き」。
ぜひ、たまちゃん、ミーコ、ちびの仕事っぷりを見に、和歌山電鉄の貴志駅においでください。
手招きして駅長たまがお待ちしています。
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平成19年両備グループ代表年頭所感
「考える!速考働
〜一生懸命なら知恵が出る〜」
両備グループ代表 小嶋 光信
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あけましておめでとうございます。ご家族そろって、希望あふれる素晴らしいお正月を迎えられたと思います。
昨年、三十三間堂を訪れたとき、その掲示板に「ふくらむ夢に咲かせる根気」と書いてありました。人生の夢は根気がなければ咲かないということを、見事に指し示してくれています。
今、日本の景気はちょっと良くなって「いざなぎ景気」を越えたと、それこそ景気の良い話が出ていますが、いざなぎ景気は年率10%以上の消費拡大で、5年前後でGDP(実質国内生産)は倍以上になっていますが、今回はほぼ横ばい程度で、景気の実感が乏しい景気回復と言えるでしょう。インフレ経済では、景気が良くなるのを待っていたら、必ず仕事が上手くいきだし、業績もあがりましたので、いわば景気が飯を食わせてくれました。しかし、デフレ下の経済では、景気はほとんど持ち上げてくれませんから、まさしく仕事の「夢は根気よい努力」でしか咲かないと言えるでしょう。
両備グループ100周年に向けて
昨年から「チャレンジ5で日本一」という5カ年運動を開始しました。"5"の意味はこれからの5年でグループ経常利益率5%を、5つの執行責任を全うすることで確保するということです。経常利益率がグループ平均で3%程度ですから、これに生産性向上と問題解決で2ポイント上乗せして、5%にすることが目標です。各社は、業績の松竹梅で目標が違いますが、標準利益より2%上乗せした利益の3分の1は社員の皆さんへの業績賞与として「見える化」して、努力に報いたいと思っています。
この5カ年運動は2010年に両備グループが100周年になりますが、その準備運動の一環です。周年行事というと、一般的には記念誌や記念品が主ですが、私は、この100年をきちんと振り返り、次の100年にむけてしっかりした企業基盤をつくって、みなさんが安心して働ける企業グループを作っておくことが周年行事だと思っています。それで、企業理念から経営方針、目標や体質作りに取り組んでいるのです。両備グループは1910年に西大寺鉄道という軽便鉄道として生まれ、昭和30年代にはバスの時代を予見した先輩たちの勇気と英知で、両備バスとして再編して、昭和40年代にはマイカー時代の時代の流れを読んで垂直に水平に多角化をはかり、現在40社以上の企業グループに発展しましたが、今後の100年の夢には「咲かせる根気と戦略」がいるでしょう。
社会への思いやりとして「社会正義」、お客様への思いやりとして「お客様第一」、社員への思いやりとして「社員の幸せ」という経営方針を貫くためには、現状の企業の体質と体力では限界があり、思い切った変身が必要です。これからの10年は今までの100年と思ったほうが良いくらい、激動の時代です。このデフレ時代はまだ15年以上続くと思われますし、その間、個人所得は、いままで15%くらい日本全体の平均で下がっていますが、これからも努力しないと、残り15%下がるのではと危惧しています。この過去の15%と将来の15%を足した30%の生産性アップを図らないと、日本経済全体も幸せになりませんし、われわれの生活も維持できません。だから30%の生産性アップが必要なのです。
一人ひとりの生産性を30%あげるということは、不可能だと思う社員の皆さんもいると思います。昨年新入社員の作文に「会社で30%生産性アップを目標にしていると聞きましたが、僕は出来っこないと思いました。それで、指導してくれる先輩に30%なんて出来ませんよねといったら、その先輩社員はきっぱりと"必ず出来ます!"と自信を持って答えられました。私は良い会社に入ったと思います。私も30%アップを目指したいと思います」と書いてくれていました。実は30%アップは今までのやり方のままでは、その新人が最初に思ったように出来っこないと言えるでしょう。
昔、松下幸之助さんという経営の神様が、「5%のコストダウンは大変だが、50%のコストダウンは出来る」と言われました。知恵を使って、新しいやり方を工夫しない限り出来ないのです。思い切ってぬるま湯から飛び出て、場合によっては自らを否定して臨まなければ出来ないのです。「考える!速考働」がキーワードで、考えて付加価値の高い、お客様や社会への「提案型」の仕事を、スピードをもって実行しないと達成できないのです。両備グループは真面目で誠実ですが、もうひと工夫が下手です。これからは、考える仕事をしないとお客様も満足しませんし、他社との競争に勝てません。提案制度やトップランナー制度を導入していますが、正社員なら、少なくとも毎月ひとつ以上提案や工夫がなければ、中央の大企業をキャッチアップできません。プロ野球の新庄選手が引退の挨拶に「体力の限界はあるけど、頭の限界はない。これからは頭を使って頑張りたい」と言っていました。身体を使う運動のプロの世界でも、頭を使わなければ勝てないのです。
昨年末に両備バスの倉敷支店を訪問したら、そこに貼ってあったお土産のペナントに「一生懸命なら知恵がでる。中途半端なら愚痴がでる」と書いてありました。まさに言いえて妙だといえるでしょう。
今までグループ全体の足を引っ張る制度であった厚生年金基金や健康保険組合の解決、赤字企業の再編と大きな問題解決ができましたが、昨年はグループ各社の執行責任者の会議である両備会を問題解決型に転換させるとともに、「両備教育センター」と「両備健康づくりセンター」に加え、「総務委員会」「経理委員会」「人事委員会」「安全管理委員会」というグループ各社への横串をいれて、経営基盤の問題解決、効率化の基盤づくりをしました。そしてグループ全体で200以上、総額17億円くらいの各社の赤字や先行投資の事業にメスを入れていきます。
更に、過去に先輩たちが勇気を持って変身したように、両備バス(株)と両備運輸(株)を合併して、「両備ホールディングス(株)」としてこの4月から再編して、グループの中核企業にふさわしい体制に変革いたします。もちろん両備バスのブランドは大事に、今まで育てていただいた地域への恩返しとして、維持していきます。これで両備システムズを中核とする両備情報グループと今回の運輸交通グループと大きく2つのコアが出来てきましたが、今後3年で、生活関連産業のコアの整備を図っていきます。
花咲く事業
昨年は体質の整備とともに具体的な事業でも、多くの花が咲きました。
特に公共交通では、将来へ公共交通を残すために「復活」をテーマに努力をしています。一部の大都市を除く地方の鉄道、バスはほとんど赤字で、規制緩和後の補助金行政では生き残っていかないでしょう。
将来の姿を残すための実証実験として、岡山電気軌道が「和歌山電鉄」の再生をしていますが、その実績を今年度の「日本鉄道賞 特別賞」として表彰していただきました。和歌山では、地域の皆さんや行政の応援、社員のみなさんの踏ん張りでお客様が10%以上増えています。
バス部門では、両備バスが広島県福山市で「中国バス」の再建を行っています。それらの取り組みが、きっと将来社会のお役に立つと思っています。
これで、一昨年の三重県津市(津エアポートライン)に加え、和歌山や備後90万人の市場に一歩を記すことが出来、今後グループ各社の進出の足がかりも出来ました。
また岡山では、全国的に珍しく、市内だけでもバス会社6社が競争し、なかなか各社のエゴでお客様本位の交通システムが構築できませんでした。そこで、一昨年から1年近くのトップ交渉により中鉄バスさんと関係改善について合意に至り、これで少なからず岡山市内の交通問題も解決できる素地が出来ました、今後、岡山の交通システムが便利で分かりやすいと言われるよう各社と協力して改善していきます。
運輸部門では燃料値上げを克服する社員一体の努力とともに倉庫の新設や、関連会社の黒字化など着々とチャレンジが進んでいます。岡山交通では次代の事業としての福祉事業で介護施設「倉敷ケアセンター両備そよ風」が単月ですが黒字化して、拡大の足がかりをつくりました。
業界の過当競争で苦しむ観光部門も、両備フレンドツアーが豪華客船「ふじ丸」のクルージング事業に成功し、「ゆりあな季(とき)」という品質ランクアップのバスツアー商品の開発も出来て、将来への足がかりを感じた一年でした。
両備運輸では、中四国物流センターの設立や輸送効率をあげるための輸送コントロールセンターの稼動だけでなく、タクシー部門の全車両へのドライブレコーダー設置など、安全への種々の取り組みを図っています。
情報系では、(株)両備サポートアンドサービスを再編して、(株)両備システムソリューションズと(株)リョービシステムサービスに業務を移管し、これで一連の改変が終了。(株)両備システムズを中心とした情報グループの体制が出来ました。社員教育や専門教育で次代に向けたスキルアップとともに、岡山市藤崎に新棟を建設して、これから5年間の業績拡大の受け皿造りをしています。
両備システムズとしては、豊成本社のIDC(インターネット・データ・センター)の耐震強化をし、公共団体への信頼性の確保を図り、医療システムの分野では「RSカルテ」でマイクロソフト社の「パートナーオブザイヤー2006」を受賞。地元誌の「学生が入りたい岡山県内企業」の第1位にも選ばれました。
加えて、両備システム機器販売を中心に福山へ進出するなど、情報グループとして更なる発展への基盤ができた一年でした。
企業間のコラボレーションですが、中国バスに加え、中国商事も仲間に迎えました。中国商事はサービスエリアでのレストランやショップの積極経営で評価が高く、両備グループとまた違った、特に戦略から戦術面での決めの細かい取り組みが、経営のノウハウとして参考になりプラスになるでしょう。職場訪問してみて、1年間のスケジュールにイベントなどの取り組みをいつどのように段取りするかだけでなく、昨年の失敗や問題点を記しているところなど、改善だけでなくきめ細かい対策とイベントでの雰囲気づくりなど、お客様へ向けた着実な取り組みが評価出来ます。
時代は女性とインターネットのキャッチアップ
インフレ時代は男性が主役で、男性が消費者でしたが、デフレ時代は女性が主役で、女性が消費者です。また、店舗をつくり、人が売っていた時代から、無店舗で無人のインターネット商売の時代に変わりました。ターゲットも商売のやり方も変わってきて、旧来の商売に終っていないかが「速考働」のテーマです。
しあわせは思いやりで
両備ハッピーライフプロジェクトを行っていますが、まさに「おもいやり」が大事でしょう。奈良の二月堂、三月堂に「幸せは人に与えなければ、自分にやってこない」と書いてありました。グループ各社や仲間の幸せを願って協力し合うことが、自社や自分の幸せに通じるのです。
みなさんに100周年に参加していただくために、「社会正義」「お客様第一」「社員の幸せ」をテーマに記念事業の募集をいたします。ヒントは「他社のやるような月並みなことでなく、この記念事業なら日本一」です。1等賞には、海外旅行ペアでご招待など、うきうきする賞品を副賞に考えます。
考えて働き、他人の幸せを願い、自らが努力して、「チャレンジ5」を成功させましょう!
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