HOME バス 小豆島航路/観光船 タクシー 総合物流 旅行 暮らし レジャー 会社情報
HOME会社情報 >社長室から
会社概要社長室からニュースリリース個人情報保護方針環境方針採用情報
社長室から

>平成21年「社長室から」
>平成20年「社長室から」
>平成19年「社長室から」


■世界初!21世紀の路線バス「SOLARVE(ソラビ)」発進!!

■両備グループ100周年記念セレモニー 代表挨拶
「感謝の100年、思いやりでネクスト100年」

■たまミュージアム 貴志駅完成!!

■エコ公共交通大国おかやま構想へのお客様の貴重なご意見 パート5
■SAI BUS(サイバス)登場!

■「晴れの国岡山」で集光型太陽電池評価関連事業の共同研究

■隠れたパワースポット金甲山の神峯神社の奉鎮祭
■両備グループ100周年記念感謝の夕べを東京で開催

■外部入塾初の経営管理基礎講座を開講
■エコ公共交通大国おかやま構想へのお客様の貴重なご意見 パート4
■たまステーションの檜皮葺をたま駅長と見学

■エコ公共交通大国おかやま構想へのお客様の貴重なご意見 パート3
■100周年記念 - 両備経営塾を一般解放
■エコ公共交通大国おかやま構想への県外からの反響
■エコ公共交通大国おかやま構想のお客様からの貴重な声

■岡山三菱ふそうの水島支店増改築工事地鎮祭
■エコ公共交通大国おかやま構想の反響と対応について
■たまステ-ション上棟奉告祭
■ 「エコ公共交通大国おかやま構想実現の提言」
 〜世界一のエコ公共交通都市を岡山市において実現〜

■ 倉吉博物館で「竹久夢二展ー大正ロマンのかほり」開催
■ 神戸ベイクルーズの事業継承
■ 岡山高島屋との資本提携のキックオフ
■たまバス発進!
■高橋大輔選手凱旋報告
■平成22年入社式式辞「思いやりとプラス思考が未来を創る」
■両備グループのタクシー部門の組織改変の狙い

■第55回ガイド研修発表会感涙の開催
■ままかりライナー発進

■観光旅館を元気にする切り札 ー第1回観光旅館公開プレゼンテーションを開催ー
■500周年の会陽で100周年のお祝い
■たまステーションいよいよ着工!

■岡山高島屋と資本提携
■(株)両備ヘルシーケア 大型複合介護施設の地鎮祭
■「公共交通再生の実現へ向けて ― 和歌山電鐵と中国バスの再生事例からの検証 ―」
  交通権を認める交通基本法で「エコ公共交通大国」の実現を目指して

■平成22年 年頭の辞「思いやりでネクスト100年を創りあげよう!ー安全・安心・エコで健康ー」
■スーパー駅長たま執行役員に就任

 


世界初! 21世紀の路線バス「SOLARVE(ソラビ)」発進!!

両備ホールディングス
社長 小嶋光信

両備グループをここまで育ててくれたのは、母なる西大寺鉄道から今日まで電車やバスで親しんでいただいた公共交通のお陰です。ところがこの地域の公共交通がピンチなのです。マイカー社会で成り立たない経営スキームを、懸命な経営努力と、行政の補助金などによって支え、かろうじて運行を維持してきましたが、7〜8割の公共交通事業者や路線が赤字で、このままではもう10年もすると都市の一部とそれを結ぶ路線しか採算上残らず、きっと交通弱者といわれる皆さんは生活が極めて不便になるでしょう。

両備グループは、規制緩和まで補助金を戴かないということで培ってきた経営ノウハウで和歌山電鉄や中国バスの再生をすることによって、公有民営法や補助金のインセンティブの導入などの改善に向けて縁の下の力持ちの役割の一端を果たしてきました。そして、新しい公共交通の姿であるエコ公共交通大国を提唱し、国民の移動する権利である交通基本法の成立と、財源確保を願って努力をしています。

公共交通が衰えた主原因は国民が自ら足を持ったことですが、もう一つには子供が夢を持つような電車、バスが少なかったことも忘れてはなりません。このことは、岡山電気軌道の路面電車「MOMO(モモ)」や和歌山電鉄のいちご電車、おもちゃ電車やたま電車で立証済みです。ところが、電車やフェリーはサマになるのですが、バスやタクシーは中々子供の心を掴む工夫が難しいのです。

そこで、両備グループの「感謝の100年、思いやりでネクスト100年」という100周年のキャッチフレーズに従って、感謝の100年として先日発表した西大寺鉄道の再現である「SAIBUS(サイバス)」を、ネクスト100年として21世紀の路線バスを企画しました。

開発に当たって私が指示したコンセプトは、

  1. 経営テーマの安全・安心・エコで健康を表現すること。
  2. 総ガラス張りなど21世紀を表現するデザインとすること。
  3. 子供が思わず駆け寄ってくるような、夢のあるバスとすること。

で、総合プロデューサーに水戸岡さん、開発責任者を松田常務として、ほぼ1年前にスタートしました。

電気バスはまだ3〜4年くらい実用までに時間がかかるので、最も電気バスの将来に近い三菱ふそうのハイブリッドバスをベースに選定しました。車両の改装は大阪車両工業さんにお願いしました。デザインを含めて三洋電機さんが当初から大きな役割を果たしてくださり、ソーラーバスのプロトタイプを創ることが出来ました。こんなに多くのメーカーさんが、技術の結集をしてくれたので、こんなに早く、また開発費も含めると数億円もかかるバス開発が、7000万円強で出来たと感謝しています。また中国運輸局と本省のみなさんにいただいた技術上や安全上のご指導の賜物です。

スペックは ニュースリリース をご参照ください。

兎に角、百聞は一見にしかずで、9月から西大寺線を皮切りに運行時間を設定して走りますので、是非乗っていただきたいと思います。 命名は「SOLARVE(ソラビ)」で、ソーラービークルからイメージしました。素晴らしい21世紀バスの完成に、思わず「ソラビて見ろ!」と叫びました。

両備ホールディングス
2010/08/26

 


両備グループ100周年記念セレモニー 代表挨拶
「感謝の100年、思いやりでネクスト100年」
両備グループ
代表 小嶋光信

両備グループの100周年を、このようにグループ全社が元気に、そして将来への大きな希望を持って迎えられることに大いに感謝します。両備グループを支えて下さっている大事なお客様と、頑張ってくれている社員、組合と株主のみなさんへ心からお礼を申し上げたいと思います。

通常100周年というと、過去の記録を社史に残して、感謝を中心に行われますが、私の100周年は両備グループの100周年を過去のノスタルジアにするのでなく、次の100年の素晴らしい出発点にすることでした。これから続く若者たちが、「ああ先輩たちは将来にツケを回さずに、やるべきことをしてくれていた」と感謝までいかずとも、評価してくれる100周年にしたかったのです。それがネクスト100年に込められた私の気持ちです。過去の先輩たちが私たちにちゃんとするべきことをして、残すべきものを残してくれていたように。

約10年前、両備バスの社長になり、グループの代表に就任したとき、来るべき100周年を迎えるに当たって大きな問題が3つありました。

第一の問題は、約30年もの間、毎年2〜3%のお客様が減少しているバスや電車などの構造不況問題にどう対処するかでした。
分析してみると補助金をもらわずに自主自営で経営してきた両備バスや岡山電気軌道でさえ、10年後には大赤字となり、事業継続が難しくなるということが分かりました。マイカー社会の進展で乗客の目減りが止まらない上に、2〜3年後には政治のミスリードともいえる規制緩和が行われて、地方公共交通の危機的状況が予想されたのです。

さらに、欧米の公共交通を調べてみてビックリしたことは、車社会で公共交通を民間だけに任せきった先進国は日本だけであったという事実でした。最も働き盛りの社会人は、自らマイカーを持ち、公共交通は、交通弱者である18歳未満と車を運転できなくなる高齢者になったときか、雨や悪天候のときしか使わない乗り物になってしまっているということでした。

しかし、公共交通の使命は、まさに交通弱者に自由な移動を保証する大事な社会インフラであり、ヨーロッパ諸国では国民の足を確保するために交通権を認める法律を作り、公共交通を公設民営などの施策で、官の役割と民の役割をキチンと果たす体制が出来ていたのです。人生の出発点である子供や学生時代と、高齢になって車の運転が出来なくなった時代と、人生で二度必ずお世話になる交通手段なのです。

一方日本は、構造問題の認識がなく、補助金制度の縮小で、儲からない公共交通は縮小すればよい、退出自由というミスリードをしてしまったのです。 これは大変と、両備バスと岡山電気軌道の役員と組合の幹部には、「今後事業の存廃まで考えなくてはいけない局面も考えられ、社長一存で決める訳にはいかない。全ての情報を知らせて労使で間違いない舵取りをしなくてはならない」と伝えました。

そして、公共交通の利用を進めるシンポジウムの実施や、県民会議を作っていただいて、社会運動として進める一方、企業努力としてお得な定期や割引制度やパーク&ライドの企画、パリを彷彿する広告付で無料設置してくれるバスシェルターの日本で初めての誘致成功など、考えられる限りの対応をしました。簡易設置型バス時刻表照明装置「時刻表見えルン♪」やウイルス除去装置の開発など独自の開発も進めました。

また「歩いて楽しいまちづくり」運動を推進して、21世紀型のLRT「MOMO」の投入で日本鉄道賞をいただき、中心市街地活性化に岡山県のランドマークとなる高層マンション「グレースタワー」や岡山市立出石小学校跡地開発事業「おかやまインターパークス」などで、元気のない岡山市中心部の活性化対策を実施しました。

また永年、不毛な競争をしていた中鉄バスとの共同運行による一本化の努力を進めました。 しかし懸念していたように、規制緩和で、全国の地方のバス会社や鉄道が倒産、事業縮小の嵐となりました。もちろん観光バスもタクシーも供給過剰になって、全国的に利益を生まない事業になってしまいました。

そのうち、元気に問題解決している両備グループの企業努力が、むしろ県外で認められ、多くの公共交通の新設や再生などのご相談が来るようになりました。 中部国際空港の開設で、海上アクセスづくりに困難を極めていた津市からの要請で、公設民営の方法で津エアポートラインを開設しました。 この成功したスキームで、和歌山電鉄貴志川線の再生のスキームをつくりました。公設民営の方法ですが、経営は三セクでなく単独資本で経営責任を明確化し、社内の運営委員会によりお客様目線で経営するというスキームが十分機能し、三セクでの地域交通の再生の失敗について問題解決の糸口を示しました。 この成功を事例に公有民営の法律が成立しました。

また中国バスで補助金政策の副作用を証明でき、補助金政策に経営努力のインセンティブが導入されました。 しかし、公共交通の構造問題の解決に190億円強の国家予算では如何ともしがたく、早晩地域の公共交通は薄皮を剥がすように衰退し、そのうち地域には子供も高齢者も移動も出来ず、生活もできない事態が憂慮されました。

それで国民に等しく移動の自由を認める交通権を認めた交通基本法の成立を願ってエコ公共交通大国という国家プロジェクトを提唱し、その具体的事例として岡山市の交通大変革である「エコ公共交通大国おかやま構想」を提言しました。これが最後のチャンスであり、岡山市から全国の地域の公共交通での活性化を促して、100年の国家ビジョンを間違わないようにしていきたいと思います。

西大寺鉄道から両備バスへと移った時代と異なり、次に変わる公共交通は無いのです。儲からないからと止めてしまうのは簡単ですが、もうそれでは二度と公共交通は復活できません。両備グループをここまで発展させ、社会が評価するブランドにしてくれたのは、この公共交通であり観光手段であったバスであり、電車だったのです。この公共交通を如何に次代に残すかが、我々両備グループの過去への感謝であり、ネクスト100年なのです。

第二の問題は企業努力とは別に、グループの全ての利益でも穴埋めできない巨額の赤字を生み出す厚生年金の代行部分の解決、年金問題の研究でした。この厚生年金基金を解散していなかったら、いくら企業が努力しても両備グループは赤字グループになってしまい、100周年どころではなくなってしまうところでしたが、問題提起をしたら、賢明な労使で早期に解決できました。

また、将来の問題になる両備バス健康保険組合も解散し、健康への予防的対応として両備健康づくりセンターを創設しました。病気になってからの保険から、病気にならない運動への転換に資金を振り向けることができました。全国でもいち早い35歳人間ドックの対応や、両備健康塾でメタボ対策推進により大きな効果を出しています。そして資金の余力で両備ハッピーライフプロジェクトを展開し、社員のみなさんの総合的福祉と、グループシナジーの一石二鳥を進めています。

第三の問題は、2021年まで続くと私が分析した経済構造不況への対応です。如何に企業体質を強くして、ネクスト100年への展望を作るかです。 両備グループの企業が健全に、みな利益をあげながら、自主自立で経営できる企業風土をつくった信託経営は今後も両備の要ですが、綻びも出てきました。グループの総合力が発揮できず、手堅すぎて小さく纏まってしまうこと、人・物・金・情報という経営資源が偏在し、有効活用出来ていないことなどの問題です。また、グループで統一しておかなければならない基準や規則などもバラバラで、これを放っておくと違う企業風土が生まれてしまう懸念がありました。

そこでグループに横断的に横串を入れるために、総務、人事、財務、安全管理、情報管理とCSの各委員会を設立して大きな成果を出しています。また、両備グループが健全に経営されているかの指導とチェックをする両備グループ監査本部を設けて、こちらも経営の問題解決に大きな効果を出しています。

また、今まで両備グループでの企業内競争だけだったものを、競争と連携を図るためにグループ内にクラスター(葡萄の房のように塊が集まって一つの房を形成する)として機能するグループ内グループ化を計りました。情報、路線バス、トランスポート、フェリー、タクシーなどのグループ化で、その内部の人事異動はグループ長の権限にして、人材の交流を図っています。

ネクスト100年に一番大事なのは、グループの要となる企業理念の明確化です。経営理念は、分かっているようで分かっていないことが幹部や社員の教育をして分かったので、グループ発展を徹底的に分析してみました。結果、両備グループは、創設者松田与三郎翁の最も大事にしていた「忠恕」の理念を再発見できました。それが企業哲学に優れた3代目の社長であった松田基さんに受け継がれていったのではないかと思われました。

両備グループを大きく発展できたのは、「忠恕」の理念で、社員を大事にし、リストラせずに人材の活用をしたからです。もし、安易にリストラをして、ラッキョの皮むきばかりしていたら、今は構造不況の数社だけのグループに終わっていたでしょう。社員を大事にする「忠恕」が実は両備グループの発展のキーになっているのです。 この「忠恕」=「真心からの思いやり」を3つに展開して経営方針とし、社会へ思いやりとして「社会正義」、お客様への思いやりとして「お客様第一」、社員への思いやりとして「社員の幸せ」としました。

特に両備グループの特色の「社員の幸せ」は、社員の業績アップの方程式である「健康×能力×やる気=社員の幸せ」です。両備健康センターでの健康の自己管理教育、両備教育センターをはじめ両備大学(経営管理基礎講座)や両備大学院と言われるJB制度などのコーポレートユニバーシティでの能力アップと、職場の適切な労務管理でやる気の確保を図っています。両備グループの「社員の幸せ」は、甘えた社員を作るのではなく、自らの努力と自己管理、健康維持と能力開発で、いつもやる気の社員を育てることです。一生他人に迷惑をかけずに、自らの努力で幸せを掴み取る人材の養成を目指しているのです。これが能力的安心雇用の本来の意味です。努力をしない、組織にぶら下がって、仲間の努力に乗っかっているだけの社員は、20代、30代でも定年を迎えてしまうという厳しさが思いやりの背景にあり、素晴らしい人材に鍛えあげることこそが実は本当の社員への思いやりなのです。

これらの理念と経営方針に加えて経営テーマとして「安全・安心・エコで健康」を定め、植物工場「やさい蔵」やLEDや太陽光発電への取り組み、ウイルス対策など独自の開発を進めています。

また、赤字事業の改善を進めるとともに、両備グループの運輸交通部門を強い体質の核企業に変革するために両備ホールディングスの創設をしました。今後伸びゆく首都圏をキャッチアップする東京事務所を開設して、将来の発展の布石としました。 お陰様で両備ホールディングスは、お客様の信頼と安心感を作り出せ、大手さんとの対等のコラボレーションが出来るようになりました。

100周年の記念事業は実はこの3つの問題解決でネクスト100年を臨む体制づくりなのです。特に公共交通の再生への法整備では、地方の一企業が、また一社長が考えたことが、ここまで出来るとは思いませんでした。まさに時代が後押しをしてくださり、多くの仲間の協力と支援があったからこそ、ここまで来られたのです。まさに本番はこれからです。

感謝だけで終わらせずに、感謝を将来の安心感に変えて、社会にも、お客様にも、そしてイコール、パートナーの社員のみなさんとも安心して長いつきあいをしていただく企業力づくりが、まさに目指すところなのです。

目に見える100周年としては、

  1. 両輪100周年記念号とDVD やタイムカプセルの作成
  2. 2010年、西大寺会陽500周年の宝木2本(双宝木(もろしんぎ))の祝い主の光栄
  3. 西大寺鉄道型「さいバス」と、未来型バスの創作
  4. 岡電の「MOMO」の二代目の投入
  5. 金甲山の展望台としての改修と、京山の追尾型集光式太陽光発電研究とのコラボレーション
  6. 西大寺バスターミナルの改修と、西大寺鉄道気動車を整備
  7. 記念品として夢二版画製作
  8. 西大寺鉄道コッペルの模型(ミニ電車)を岡山高島屋屋上に投入
  9. 蒜山の塩釜ロッジの石彫公園の更なる充実

また、芸術・文化部門面での記念する事業は、 

  1. 夢二生誕125年展覧会を2009年9月16日から高島屋(新宿・京都・岡山高島屋)で実施済み
  2. 両備グループ社員バンド「オルケスタ デ ブルースプリングス」の結成と、講談や落語やジャグリングなど、多芸な社員による手づくりの記念式典アトラクションの企画

さらに、社長個人としての社会貢献運動としては、

  1. 岡山藩郡代津田永忠の事績の世界遺産登録に向けての取組み
    …世界遺産への申請済み、閑谷学校が教育遺産で再挑戦
  2. 三朝温泉ラドン治療の確立と温泉活性化
    …NPOを設立し、活動中
  3. 旧サンピア倉敷スケートリンク存続運動をして、無償で存続を図ることで地元のフィギュアスケート選手の夢と、買ってくださった加計学園さんの西日本の中京大学としての将来の可能性を創出

他に、グループ各社の取り組む100周年記念自主プログラムがどんどん創られていくと思います。
2011年の創立記念日まで前後2年間の周年事業で、ネクスト100年の基盤造りをしっかり図ります。

ネクスト100年に向けての発展の鍵は、

1.両備グループ「3つのコア」のコラボレーションで新事業、新産業の創出を図る。

例えば、

「運輸・観光関連部門」
・・・「運ぶ」をもっと便利に進化させる最先端の交通環境システムへの取り組み

「情報関連部門」
・・・最新の情報技術を駆使した各種情報システムの構築とすぐれたサービスの提供

「生活関連部門」
・・・都市環境やバリアフリーに配慮した快適で豊かな岡山の街づくり
等々。

今後も、これら3つの部門(コア)を有機的に組み合わせて地域社会の発展に貢献していきます。

2.チェンジ・チャレンジ・コンペティションを常に意識して、

「運輸・観光関連部門」
・・・これまでの100年を支えた「両備グループの基盤」としてのチェンジ・チャレンジ・コンペティション

「情報関連部門」
・・・両備グループ成長の核としてのチェンジ・チャレンジ・コンペティション

「生活関連部門」
・・・両備グループ新事業創造の核としてのチェンジ・ チャレンジ・コンペティション

を図ります。

そして、東南アジアをも視野に入れて、全国企業として大きな飛躍をするように舵取りをします!!!

ネクスト100年、
頑張ろう!
頑張ろう!
頑張ろう!

 

 


たまミュージアム 貴志駅完成!!
和歌山電鐵
社長 小嶋光信

「良い仕事してますね〜」という言葉が流行っていますが、世界で唯一、檜皮葺きの猫の顔をした屋根を持つこの貴志駅は、素晴らしい出来映えで、世界一の地方鉄道の駅舎として名を馳せるだろうという期待で、久し振りにワクワクしました。

8月1日、竣工前検査に来たとき、出来映えもさることながら、たまスーパー駅長が気に入ってくれるかが気掛かりでした。ところが、たまスーパー駅長は新しい駅長室に入るや否や、警戒するどころか、気持ち良さそうに寝そべって、大きく身体を伸ばして寛いでくれました。初めての場所でこんなに気に入ってくれると思っていなかったので、安堵するとともに感激しました。これが木の温もりなのですね。

貴志駅の新駅舎構想が持ち上がり、古いままの駅舎を残すか、それとも思い切って新しい駅舎を作るかの意志決定には、大いに悩みました。というのは、基本的に投資能力の無い再生鉄道ですので、経営の重石になってしまっては再生にとって不味いのです。しかし、日本一、世界一の駅舎が創れれば、むしろ再生のみならず、紀の川市や和歌山市、また和歌山県の観光の大きな資源としてプラスになると思いました。

行政やサポーターの皆様方の熱い声援にお応えして、思い切って木の国和歌山に相応しい木造の駅舎を、鉄道デザインの魔術師の水戸岡さんに託して創ることを決意しました。 その建設期間中、駅舎の近隣の皆さんや小山商店さんにも大変ご協力いただきありがとうございました。

たま執行役員も、「メタボになるから役員報酬は辞退するニャン。素晴らしい駅舎を造ってくれればそれで十分ニャゴ」というので、この世界で一つのたまステーションをプレゼントしようということにしました。

たまステーションは、和歌山県勲功爵で弊社執行役員たま駅長に相応しい駅舎であり、木の国和歌山県の紀の川市の表玄関に相応しい駅舎となることを目指しました。水戸岡さんは、エコでネコロジーをテーマに擬猫化された素晴らしいデザインを考えてくれました。たまをモデルにした駅舎として、たまの駅長室、たまカフェ、たまトイレそして、いちご、おもちゃとねこのお社など、まさにたま(玉)手箱です。檜皮はじめ自然素材を中心に、世界に二つとない駅舎になり、地域の誇りとなるでしょう。

全国の大勢の和歌山電鉄のサポーターの皆様と和歌山県知事、和歌山市と紀の川市の両市長はじめ行政と議会のご来賓の皆様にご出席いただき、このたまミュージアム・貴志駅が竣工出来たことに感謝しています。

この駅舎が和歌山県、紀の川市や和歌山市の名物になって、地域の発展に寄与してくれて、そのうえ和歌山電鉄の50年、100年の存続のモニュメントになれば幸いです。 是非皆さんも、この素晴らしい貴志駅とたまスーパー駅長に会いに来て下さい!

 

 


エコ公共交通大国おかやま構想へのお客様の貴重なご意見 パート5
両備グループ
代表 小嶋光信

岡山市内在住の方からのメール

公共交通のあり方などについて

市内を循環するバス路線がなく不便を感じています。
医療や観光での外来のお客様にもやさしい、分りやすい公共交通のあり方であるかどうか、振り返る必要があると思います。
バスが岡山駅止まり、天満屋止まりが多く、乗り次ぎや待ち時間などで不便です。 岡山駅(東口、西口)や天満屋(付近)を通過点とした路線に転換することを願っています。
(駅前で待機する「回送」バスや空で営業所へ帰る回送バスも減るのではないでしょうか。最近では自宅前の道も回送バスが通過します。)

また、公共交通機関であるバス、路面電車には、専用、優先レーンの設置やバスが停車する時は一般車はバスの前に出ない(歩行者の安全確保とバス優先発車義務確保)など 一般車両に優先するルールの拡充も必要でしょう。
(公共道徳を呼び覚ますためにも必要と思います。)

LRTについては、岡山駅から市役所・保健所(および北区役所、北保健センターなど)、 水道局へ南進し、大学病院から清輝橋へ接続する路線が是非必要です。 大学病院周辺から表町方面への買い物には非常に不便です。 大元駅へ延伸するビジョンもあるようですが、大元駅周辺を副都心化する構想の上で実行するとよいのではないでしょうか。 将来的には、岡山駅西口、岡山大学(津島)への延伸も課題でしょう。

岡山へ帰郷して感じることは、他人に対して”よそよそしい”ことです。
以前、若者は仲間同士ではよく喋るが他人とは関わらない、と言われたことが、今、岡山では大人同士が同様な状態になっているのではないでしょうか。 他人に笑顔を向けたり話しかける人をまず見たことがありません。 マイカーが日々の交通手段になり、他人と広く関わる場面が非常に少なくなったからではないかと感じています。
(この点、首都圏ではバス、電車利用による他人と関わる機会があるので、住民は社会性を意識せざるを得ない環境にいると言えるでしょう。) 公共交通機関は、地域の人々のあり方に大きな影響力と相応の役割を担っていることを 認識する必要があると思います。

県外から岡山へ来られる方々は、地元の人がよそよそしいと、リピートには繋がりにくいのではないかと感じています。 また、障がいのある方々などが外出している姿も殆ど見かけません。 (障がいのある方々などが安心して生活することができる街が、明るい健康的な都市と考えられます。)

質的レベルの高い”政令市”になるよう市民も関心を持つ必要があります。 企業や行政に対して、住民(ユーザー)は”あきらめている”と聴くことがあります。
(当面は、住民が行動するきっかけ作りを行政や企業がサポートする必要があるでしょう。)

取り留めなく書いてしまいましたが、参考になればと思います。

岡山市市内在住者

 

両備グループ代表 小嶋 光信から

大変、参考になるご意見をいただきまして、ありがとうございます。

おっしゃるとおり、岡山は民間のバス事業者が全国的にも多い7社あり、10数年前には住み分けが出来ていた郊外バスと市内バスが規制緩和により、お客様のご利用が見込める市内へと集客の照準をあわせ、中心部のみ飽和状態となり、ご利用いただきづらい状況となっております。

回送が増えているとのご指摘は、数年来競合運行により、お互いの路線への過剰な便数を導入し、ご利用者不在の供給過多の運行状況になっていたものをお互いに反省し、共同運行とすることで、需要に見合った均等な運行ダイヤを作るために変更した際に、やむなく生じたものです。

しかしながら、事業者も企業努力だけでは路線維持をすることは限界が近づいているため、今こそ政令市にふさわしく、しかも世界に誇れる、環境に配慮した、LRTや電気、LNG燃料のバスによる、交通ネットワーク整備が出来る最後のチャンスと捕らえ「エコ公共交通大国おかやま構想」を岡山市に提言させて頂きました。

この構想では、路線バスが利用しづらいというご意見も踏まえ検討し、渋滞の起こりやすい市内中心部は定時性が保て、行き先が解りやすい大量輸送の可能な路面電車LRTで、郊外へは行き先別に走りやすいバスで、その特性に応じた、しかも、環境にも配慮したうえで、解りやすい公共交通をまちづくりの一貫として取り組もうというもので、市民の皆様にも大いに議論にご参加いただくことが必要であると思います。

ですから、頂きましたような市民、ご利用者の声が岡山市へ届くよう、貴重なご意見を下記までお寄せいただければ、われわれが口火を切った提言が、多くの皆様の声となって、岡山を世界に誇れる政令市として、変えていくことが出来ると思います。


エコ公共交通大国おかやま構想実現の提言(岡山市ホームページ)
http://www.city.okayama.jp/shiseidiary/shisei_00524.html

両備グループでは、MOMOという超低床路面電車を運行しておりますが、これは車内空間をコミュニティーとしてデザインされた電車で、電車の中で自然に会話の生まれる座席配置としており、先日誕生した、現在は瀬戸内国際芸術祭への岡山駅から西宝伝の直通バスとして運行しているバス「SAI BUS」(さいバス)も同様です。

公共交通として、移動の道具だけでなく、コミュニケートの手段としてもご提供できる技術が日本にはあります。乗って楽しい電車・バス、歩いて楽しい街、子供達が誇りと思える岡山づくりにひとりでも多くの方にご参加いただければ、岡山は必ず変われると思います。

エコ公共交通大国おかやま構想へのご意見コーナー

皆さまからの「エコ公共交通大国おかやま構想」へのご意見をお待ちしております。
ご意見受付メール:webmaster@ryobi.gr.jp

 


SAI BUS(サイバス)登場!

両備ホールディングス
社長 小嶋光信

お陰様でこの7月31日で両備グループは100周年を迎えます。約50社、7000人を超える企業グループになれたのも、母なる西大寺鐵道から両備バスへと続く公共交通のお陰です。

ところが、今地方では、電車、バスという公共交通の存続が極めて危ない状況になっています。人生の交通弱者であった18歳未満と、運転が出来なくなった高齢化時代に、必ず人生の入りと出で2回ご厄介になる交通手段です。しかし、規制緩和と三位一体の行財政改革の失策で、地方では公共交通の倒産や路線廃止が相次ぎ、マイカー社会に飲み込まれようとしています。

この窮地に、両備グループは、地域へのご恩返しとして、何とか地方に公共交通を残して、これから続く世代に安心して暮らせる地方にするために頑張っています。

そのために、和歌山電鐵と中国バスの再生を行い、公有民営法の成立や補助金制度に経営のインセンティブを入れる改善の一助になりました。

しかし、マイカー社会で事業基盤を失った地方の公共交通は、他の先進諸国のように交通権を認めて、公設民営などに切り替えて、根本的解決を図らなければなりません。そのための交通基本法の成立に努力するとともに、財源の確保の論拠としてエコ公共交通大国おかやま構想を発表しました。騙し騙し公共交通の延命を図るのでしたら数百億円で済むでしょうが、将来のエコやバリアフリーやシステム化された世界に誇れる公共交通大国に切り替えるには、どうしても2千億円程度を10年間くらいの国家プロジェクトで行うことが大事なのです。幸い、暫定税率2兆5千億円を環境税化するときに約1割程度を割けば、環境や高齢社会に役立つばかりでなく、その公共交通システムが輸出産業になって、世界の環境や高齢化に役立つのです。

もう一つ公共交通の存続に大事なことは、将来の見込み客子供たちに夢を与える車両にすることです。電車では、岡山電気軌道のMOMO(モモ)、和歌山電鐵のいちご電車、おもちゃ電車、たま電車と、子供たちのみならず大人の乗客の皆さんにも夢を感じていただけました。

しかし、路線バスはなかなか様になりません。 それで、100周年記念として、西大寺鐵道の気動車を現代に再現したバスと、21世紀の未来型のバスの作製を企画しました。 西大寺鉄道は、自転車や荷物も載せられて、大変便利で、皆さんの生活に直結した乗り物でした。西大寺鐵道の気動車のように自転車を載せるデッキをバスにつけると最初に私が提案したときには、上手く出来るかと現場は半信半疑で、中古のバスの改装でしたいと回答がありました。却って中古の方が、新車の買えない地方バス会社らしいし、古いバスでも生き返る証拠になるので、オーケーを出しました。未来型バスは勿論新車です。

弊社デザイン顧問の水戸岡先生なら、きっとこのアイデアを素晴らしいデザインで纏めてくれると信じていましたが、思った以上の素晴らしいバスになりました。これだけのバスが出来たのも中国運輸局とその岡山運輸支局の皆さんの、バスの夢を作らせてみようというご好意のお陰だと感謝しています。

名前は「SAI BUS(サイバス)」としました。これは西大寺鐵道のサイと西大寺観音院の犀(さい)をかけたものです。 西大寺は、元は犀戴寺(さいだいじ)と言ったそうです。西暦777年、安隆上人(あんりゅうしょうにん)が大和の長谷寺で修行三昧されていたとき、“備前金岡庄の観音堂を修築せよ”と夢にお告げがあり、上人は直ちに西国に下向し藤原皆足姫の擁護のもとに海路を船で急ぎ金岡の庄に向かいました。その途中、児島の槌戸ノ浦にさしかかった時、犀角を持った仙人(龍神)が現れて、「この角を持って観音大師影向の聖地に御堂を移し給え」と霊告されました。感涙した上人は、犀角を鎮めた聖地に堂宇を建立し、法地開山されたのが起源で、このとき寺号を犀戴寺としました。後年に後鳥羽上皇の祈願文を賜り西大寺と改称したそうです。

SAI BUS(サイバス)は、可愛い犀がマスコットキャラクターです。実は、故松田基会長が、生前西大寺の住職に提案したことから、西大寺には沢山の犀の置物がコレクションされています。

さて、お披露目に共生保育園の園児の皆さんをお招きして、子供たちの反応をチェックしてみたところ、園児たちはキラキラした目で歓声をあげて乗り込んでくれました。そして、バスの中で先生たちと楽しそうに歌を歌ってくれました。子供たちの夢のバスが出来ました!

このSAI BUS(サイバス)を岡山駅から西宝伝まで犬島の渡船につなぐ路線バスとして瀬戸内国際芸術祭に花を添えることにしています。


両備ホールディングス
2010/07/16

 


「晴れの国岡山」で集光型太陽電池評価関連事業の共同研究

両備ホールディングス
社長 小嶋光信

今回の京山への、独立行政法人産業技術総合研究所の高性能集光型太陽光発電システムの設置と、その電力利用として両備ホールディングスとの共同研究は、岡山市の一つのシンボルであった京山ロープウェーと観覧車を有する遊園地跡地の再生に、夢を持って取り組める言うことで、大変意義深い事業と言える。

京山ロープウェーは、昭和31年に、岡山市内を一望出来、隣接地に池田動物園があり、子供達や市民に夢を与える事業として開設された。当時はロープウェーそのものも大変人気があり、回転式展望レストランのある最新式の娯楽施設だった。

その時代はまだ路線バスが華やかな時代で、施設と路線バスの相乗効果で賑わったが、マイカー時代になり、狭隘な道路と、駐車場不足で敬遠され、子供や家族連れの娯楽の多様化の波を乗り越えられずに、一旦平成10年に閉園された。

子供達の夢を壊さないようにと言う現岡山市長の高谷さんが、火中の栗を拾ってくれて岡山スカイガーデンとして平成11年に再開してくれた。京山に再び子供の夢が復活した。しかし、稼ぎ時に不足する駐車場問題などネックの解消が出来ず、懸命の経営努力であったが、残念ながら約3年前に再度閉園された。その時高谷さんからは、京山は岡山市のシンボルだから、絶対に壊さず、何か再利用してほしいと言われたことが、深く心に残っていた。彼の一言が無ければ、利用方法が分からず、京山を取り壊していたかもしれない。

残すといっても、京山は、道路の狭隘と駐車場問題で、集客力の必要な事業はできず、多くの知恵を集めるため、所有する岡山電気軌道の問題からグループ全体の問題として、100周年の課題とした。

ちょうどその頃、産業技術総合研究所による集光型太陽電池発電装置の日米比較の研究の候補地に、京山はどうかという情報が、岡山県産業振興財団から松田副社長に入った。 国際的研究であり、将来の環境問題を解決する素晴らしい研究だ。両備グループの経営方針の社会正義と、経営テーマである安全・安心・エコで健康に沿う事業であり、土地の無償提供という条件だが、「晴れの国」岡山県の、また政令市岡山市の未来の夢をシンボル化する事業なので、両備グループの社会貢献事業としてご協力する事に方針を決めた。

両備グループは、この7月31日に100周年を迎えるが、むしろネクスト100年に向かってどのように企業経営を盤石にするかに意を注いでいる。

我々の事業は、元々ルーツを西大寺鉄道としているように公共交通を中心に運輸交通、観光産業を一つのコアに、情報産業と生活関連産業という3つのコアから成り立っている。基本的には地域の盛衰と運命を共にする地域産業だ。ところが、地方は長期の構造不況と世界的な不況が混じり合い、オマケに三位一体改革による地方財政の困窮で、将来の夢を失いかけている

その上、日本の経済的地位の低下は、一人当たりGDPでは2000年3位が2008年23位に下落し、国際競争力では1990年1位が2010年27位という凋落ぶりだ。労働分配率は、2006年71%とすでに先進国中の最高水準に達し、企業の生産拠点はもとより、研究開発拠点の移転も始めるという有様で、技術立国日本が揺らぎ始めた。このことは、日本では生産拠点が主に地方であることから、更に地方の衰退に拍車がかかってきている。加えて、韓国のように国を挙げて産業育成する態勢が乏しく、技術で勝っても事業で負ける日本は、液晶パネルなど1995年100%だったものが2005年には10%と、負けこんでいる。これからは、地方に付加価値をもたらす技術が必須要件になり、新たな産業の集積に成功しない地域はますます厳しくなる。

両備グループとしては、運命共同体の地域の再生、発展のために出来るだけの企業努力に取り組んでいる。

岡山県の発展のキーポイントとして、

  1. 交通の拠点性を活かす
    1時間圏内550万人、2時間圏内1200万人以上という商圏人口を活かすことが大事だ。岡山県は、物流と流通にとって最大のメリットを発揮する地域だ。この産業の集積の為に、早島に全国でも有数規模の民間開発の流通団地をつくり、更に総社でも開発中で、物流と流通の産業集積と雇用の増加が望めるように事業運営をしている。 岡山市内の商圏人口拡大のために、「歩いて楽しいまちづくり運動」で、中心市街地に2万人の人口増加を図る事業計画を遂行している。そのために、21世紀のLRT「MOMO(モモ)」の投入とグレースタワー建設と出石小学校跡地の再開発を行った。 退出自由の規制緩和のままでは、後10年もすれば市内の公共交通は半減する懸念を、ここで夢のある公共交通に再生する「エコ公共交通おかやま構想」を発表した。この構想は岡山市だけでなく、交通基本法実現の折りの具体的例示として、全国の同じような都市にお役にたつプランになればと思っている。
  2. 歴史性に磨きをかける
    大和に匹敵する歴史の宝庫であり、この歴史性を地域のブランドに育てることが、観光やコンベンションの活性化と、買い回り人口の創造につながる。 この地域のブランド造りに後楽園、閑谷学校や2500町歩の大干拓などの津田永忠の土木遺産群の世界遺産への登録を目指した結果、閑谷学校が教育遺産群の一つとして残っている。 ITに詳しい人にはすぐ分かることだが、検索マシンに揚がってくるブランドは、世界の観光では、世界遺産とミシュランに選ばれたブランドになることが一番だ。簡単に言えば、ブランドになり得なかったら、検索マシン上では、空白地帯となる。世界遺産になることも大事だが、それ以上に世界遺産に向けて情報を出し続けることが、もっと大事なのだ。後楽園、大原美術館や夢二郷土美術館などがミシュランに載って、ヨーロッパのお客様が増え始めた。
  3. 気候性を活用する
    晴れの国岡山と言うように、全国有数の雨の降らない日が多い岡山の特性を、如何に事業に活かすかだ。昔はこの気候から塩田が、干拓地の塩抜きのための綿花から縫製にと地域産業が進化したが、これからは、一つは太陽光発電であり、他方は農業だろう。

この晴れの国岡山をシンボル化する、高性能集光型太陽光発電システムによる日米比較の研究が、岡山市で、それも新幹線からも市内の多くのところからも見える京山の山頂に出来ることは、都市のシンボル化としてありがたい。この集光型は500倍の光を集めることでコストダウンを図れる次世代型の太陽光発電装置だ。

両備グループとしては、この発電した電力を使って、両備ホールディングスとソレックスで共同開発した、これも次世代型の植物工場「やさい蔵」で、太陽光電池と植物工場とのハイブリッドな共同研究をする事で、産業技術総合研究所と調印した。

これらの研究が契機になって、岡山県が、また、岡山市がこの瀬戸内海気候を活用した産業として、更に色々な研究が集積し、太陽光を利用した産業創造になれば大変嬉しい。それこそ本当の「晴れの国岡山」だ。


両備ホールディングス
2010/07/06

 


隠れたパワースポット金甲山の神峯神社の奉鎮祭

両備グループ
代表 小嶋光信

私が両備グループの代表になった12年前、故松田基会長がこよなく愛したこの金甲山レストハウス、蒜山塩釜ロッジ、京山ロープウエーと両備ガーデンをどのようにするかという経営以外の課題があった。経営以外の課題というのは、経営としては継続が難しいが、それでも両備グループとして守っていかなければならない事業という意味だ。 特にこの金甲山は、故松田基会長が亡くなる年まで、毎年お正月には初日の出に参拝された場所であり、私も最後までお供した思い出の場所だった。

金甲山レストハウスは、岡山市から最も近い瀬戸内海を一望できる風光明媚な観光スポットとして、戦後がやっと落ち着き始めた1961年に展望レストランとして開業し、瀬戸大橋完成までの間は結構賑わいのある観光地だった。ところが、瀬戸大橋が出来ると、急速に客足が落ちて、2001年に閉鎖されて、放置されていた。今でも瀬戸大橋から岡山市一体を一望できる素晴らしい場所だが、営業拠点としての存続は不可能であった。

この金甲山は、原始信仰として、古くから児島第一の霊山といわれ、「ひもろぎ」または「神籠石」「いわさか」と呼ばれる祭祀遺跡だ。 神峯(こうのみね)神社が祭られている岩を取り巻くように直系4メートルほどの環状に小石が置かれ、さらに、この岩から東南へ20メートルほど下がったところに、幅1メートル、長さ2メートルほどの「拝石:おがみいし」といわれる平坦な石がある。この石の下手に20人ほどが集まれる広さの平地がある。ここは、その石に「吉備の児島、又の名を建日方別:たてひかたわけ」を迎えて祭り、村の人々は拝石に色々な供物をして祈ったという原始信仰の名残りだ。

レストハウスを壊そうとすれば、この神々の石を傷つけることになるし、そうは言っても廃屋で放置すれば無用心だし、どうすれば良いか迷った挙句、ここを100周年の記念事業として、地域の皆さんの信仰の場となるよう、また市民や観光客のみなさんの展望台として石を傷つけないように改修し、残すことを決意した。

そして改修が終わった昨年末、まさに雨が降りそうな風の強い日に実況見分に上ったら、何とここにも何かと縁のある猫ちゃんが登場、トラ毛の猫2匹と、黒猫が私の到着を待っていた(と思った。)その展望台を上って、神峯神社にお参りしようと階段を上っていくと、何とその3匹の猫も一緒についてきて、私が拝んでいるとチョコンとお座りして、一緒に拝んでくれた。拝んでいると、急に背中が温かくなってきて、何事と思って振り向くと、その曇天の間から太陽がまさに私の背中を照らしていた。全く不思議なことで、やはり神が宿るパワースポットだと感じた。一部始終は私の運転手さんが目撃をしている。

神社を良く見ると、扉が壊され、中が荒らされていたので、これを修復し、今日の奉鎮祭となった次第だ。 今日のお祭りには、社員の皆さんが本当に献身的に草刈と整備や、花を植えて綺麗にしてくれて、感謝している。今後は両備グループの青年重役会やアンダー30という若手幹部候補生が、毎年入れ替わり立ち代り、清掃に、拝礼に訪れてもらい、地域の皆さんと一体になって守っていこうと思っている。また、猫ちゃん達には心優しい女性社員の有志が食事を届けに定期的に行ってくれている。

皆さんも是非この玉野市の岡山市と隣接するパワースポットで、雄大な瀬戸内海と瀬戸大橋と岡山市を一望して、パワーをいただければ幸いだ。 素晴らしい伝統ある獅子舞の奉納に加え、この行事に、同じ地域のご出身の玉野市黒田市長と玉野市教育委員会綱島委員長はじめ八浜町の代表の皆様のご出席に感謝している。



 


両備グループ100周年記念感謝の夕べを東京で開催

両備グループ
代表 小嶋光信

6月18日、東京都港区のANAインターコンチネンタルホテル東京で両備グループ100周年記念感謝の夕べを挙行しました。7月31日には岡山市内で両備グループ100周年記念大会を開きますが、わざわざ岡山までお越しいただくのは恐縮ですし、今両備グループでは東京シフトを進めていますので、竹内興行担当(?)専務の企画で、東京でのパーティを開催しました。

当日は雨模様でしたが、本当に大勢のお客様をお迎えでき、感謝でいっぱいです。 私は、大昔、麻布育ちの慶応ボーイでしたから、東京スタイルなら挨拶なし、来賓も挨拶なしでサラッと…と言うことが多いと知っていますが、岡山にドップリ浸かって36年も経ったので、岡山スタイルの感謝の夕べで、ご挨拶あり、アトラクションありのベタベタスタイルでさせていただきました。

ちょっと心配しましたが、帰りがけにお客様から「一生の思い出になる楽しい集いでした」と言っていただけて、ホッとしました。

両備グループが100年もの年月を経て、今日を、元気に活力を持って迎えられるのは、「忠恕=真心からの思いやり」の経営理念と、お客様の力強いご支援と、社会からのご支持と、労使強存共栄の社員の頑張りのお陰です。両備グループが企業数50社、年商1400億円、経常利益約30億円、社員総数7000人以上のグループに育ったのは、忠恕による思いやりの精神で、不況でもむやみに社員をリストラせず、適材適所に余剰人材の活用を進めたからです。他企業のように事業拡大のためというよりは、軽便鉄道からバスへ、バス事業から多角化へと、むしろ不況の時に人材の活用で大きくなったと言えます。この大不況で売上を10%以上落としましたが、お陰様で、この数年進めている体質改善で、経常利益は増益を確保できました。

100周年を感謝するとともに、ネクスト100年も元気に生き抜いていくために思いやりを尽くしていきたいと思います。



 


外部入塾初の経営管理基礎講座を開講

両備グループ
代表 小嶋光信

両備グループは1910年の西大寺鐵道創業から、今年7月31日で100周年を迎えます。

ネクスト100年を目指して、新たに創業者の松田与三郎翁が終身大事にしていた「忠恕=真心からの思いやり」を経営理念とし、社会への思いやりとして「社会正義」、お客様への思いやりに「お客様第一」、社員への思いやりとして「社員の幸せ」を経営方針にして、事業を再構築しています。

社会への思いやりとして、どうやって感謝の気持ちを社会へ伝えるかですが、社業や二つの財団で報いることは当然ですが、一つは地域公共交通の維持、発展のために和歌山電鉄や中国バス、津エアポートライン松阪航路などの地域交通の再生を通じて、発展的に生き残る方策としてのエコ公共交通大国おかやま構想を発表するなど、交通基本法の成立と財源確保の努力をしています。

両備グループがこの不況の中にも元気な理由の一つに人材教育があります。私が36年前旧三井銀行から慶応ビジネススクールで学び、旧両備運輸に入ったとき、優秀な人材が地方企業に集まらないこと、また地方では社員をブラシュアップする教育機会と機関が無いことにカルチャーショックを受けました。これでは大手に勝てませんし、地方の人材力はますます落ちるばかりです。無い物ねだりをしてもしょうがないので、経営管理基礎講座を作りました。

この講座は財務分析、マーケティング、組織における人間関係と情報システム概論の4講座があり、両備教育センターとともにコーポレートユニバーシティー・両備大学(通称)として実践的な幹部教育の中枢を担っています。当時は私が財務分析を担当し、先輩が後輩を教えると言うことで、実務能力のある幹部の中で教育力をもつものが担当するシステムにしました。ビジネスは学問というより、経験学で、実務経験のないコンサルタントや教授より先輩力が勝っており、それをベースにケーススタディー方式を取り入れてより実践的にしました。

この講座は本人の受講の熱意と職場の所属長からの推薦で選ばれますが、一番仕事に忙しい世代で、また夜間に勉強するというハードな物です。私の短いサラーリーマン生活で得たものは、勉強や資格は、暇なときに取った物は身につかず、忙しい仕事の合間に必死に時間を工面して食らいついて習得したものこそが身を助けるということでした。ですからかなりハードで、自ら予習や復習をし、学ぶのでなくケーススタディーやディスカッションで力をつけるという方法を取っています。

この講座の4教科を4年間(外部受講者は2年間)で学べば、学ぶこと以上に頑張ってやり遂げる、目標に食らいつく気迫が身につくと思います。そしてこれを卒業すると両備大学院(通称)である両備青年重役(JB)制度にあがることが出来ます。

両備の人材づくりのこの経営管理基礎講座を外部にも開放することで、地域で優秀な人材が育ち、地域の発展につながれば幸いです。

>公開講座のご案内



 


エコ公共交通大国おかやま構想へのお客様の貴重なご意見 パート4

両備グループ
代表 小嶋光信

長野県中川村のお客様からのメール

ひょんなことから交通に関するパネリストの依頼を受け、交通基本法のことを知りたいと思い、御社のウェブサイトを拝見しました。

拝見する前に交通基本法について、国土交通省、民主党、ジャーナリスト、学者の主張や考えを読みましたが、賛否両論ある中で、いまひとつピンとくるものがありませんでした。

しかし、小嶋様の「交通権を認める交通基本法で「エコ公共交通大国」の実現を目指して」を拝読して、私の中での認識に大きな変化が起きました。

「公共交通を民間任せにしている先進諸国は日本だけ」という言葉を目にしたときに、私が21歳の頃にニュージーランドを旅した時のことを思い出しました。

当時、クライストチャーチからマウントクックまで路線バスに乗ったのですが、50人乗りのバスに乗客は私1人だったのです。 数時間の旅の中で、運転手は風景がきれいなところを通りかかると、一生懸命説明してくれたり、時には写真撮影のためにバスを停めてくれたりして、淡々と運転業務をこなしていました。

乗客が一人なのにどうしてあんなに余裕があったのか?と疑問を感じていたのですが、「公共交通を民間任せにしている先進諸国は日本だけ」というのがキーワードのような気がしてきました。(ただし、ニュージーランドの公共交通に補助があるとかいった裏づけは取ってありません。)

私は現在、たまたま交通に関する業務を担当していますが、「公共交通というのは、利用者が多い少ないということではなく、それを必要とする、免許を持たない子供達や、運転できない高齢者の方々に移動手段として社会が備えていなくてはならない交通手段ということです」とは、まさにそのとおりだと思います。

私の村(長野県中川村)では法定協議会に基づいて、市町村交通空白輸送、過疎地有償運送、福祉有償運送を行っていますが、協議会における委員である隣町のタクシー事業者の皆様からのご意見にも一理あるのだなと再認識いたしました。

ウェブサイトにて公開していますので、ご覧いただければと思います。 http://www.vill.nakagawa.nagano.jp/data/transport/20100501_gaiyou.pdf

もう少し交通基本法のことを勉強して、パネルディスカションに臨みたいと思いました。

 

両備グループ代表 小嶋 光信から

大変、励みになるご意見を賜りまして誠にありがとうございます。

この問題は、岡山だけでなく全国の地方公共交通が抱えていることで、国民に移動の権利を保障する交通権を前提にした交通基本法の成立なくして、 地方公共交通の存続は見込めない状況です。

交通弱者と言われるお年寄りや通学者の交通の確保だけでなく、地球環境保護や、介護福祉面からも、今の日本が一番に取り組まなければならない事柄だと思っています。

この公共交通維持という問題が厄介なことは、交通が無くなるという現実まで市民の皆さんが気がつかないことです。マイカー時代には一部の声無き市民だけが困る問題なのです。世界の先進諸国で、公共交通を民間に任せきった国は日本だけという実情をご存知ないのです。

私どもの岡山市にも、いまだ法定協議会が設置されておらず、地域挙げての公共交通・環境・福祉問題への意識、知識の向上が出来ていません。 事業者として将来の行く末が分かるので、将来の悲劇を将来の夢に変えるためにエコ公共交通大国おかやま構想を発表しました。 やっと住民の皆様の一部が気がついてくれて、住民運動の端緒が生まれてきました。

貴村の法定協議会を活かした地域一体となっての取り組み活動を拝見して、岡山もがんばらなければと勇気を頂きました。

是非このメールをパネルディスカッションで皆さんに読み上げて下さい。

パネルディスカションのご盛況をお祈り申し上げます。


エコ公共交通大国おかやま構想へのご意見コーナー

皆さまからの「エコ公共交通大国おかやま構想」へのご意見をお待ちしております。
ご意見受付メール:webmaster@ryobi.gr.jp



 


たまステーションの檜皮葺をたま駅長と見学

和歌山電鐵
社長 小嶋光信

今日はたまステーションの檜皮葺(ひわだぶき)で最も難しい目のカーブの部分を、
名人の古家敏男社長が葺いてくれるというので、たま駅長と見学にいきました。

初めて間近にみる檜皮葺の技に私もたま駅長も感激!
なるほど素晴らしい技術に真心がこもっています。

世界一の日本の伝統技術を凝らした「たまステーション」の出来上がりが楽しみです。

 


エコ公共交通大国おかやま構想へのお客様の貴重なご意見 パート3

両備グループ
代表 小嶋光信

早島町にお住まいの方からのメール

はじめまして。

「エコ公共交通大国おかやま構想」が、あまりにも夢に満ちた内容で感激し、メールを送らせていただきました。

私は最近まで仕事の関係で大阪に2年ほど住んでいました。 岡山を出るまでは地元での生活には十分満足していましたし、特に何も思うことなく日々を過ごしていましたが、都会での生活を経験し考え方がガラっと変わりました。 まず、岡山に戻ってきて思うことのひとつに、街にいまいち活気がない、出かけたいと思うようなところが市内中心部にあまりないということです。 都会と地方都市を比べるのも変かもしれませんが、大阪にいるときはいろいろなお店があちこちにありましたし、観光名所や人気スポットなど「あそこに行きたい」というのが常にあって、休みの度に電車で出かけ、退屈することはありませんでした。

しかし、岡山市内中心部を歩いてみると、確かにお店や観光地はありますが、店がバラバラに点在しているし、商店街なども人がまばらだったり、シャッターが閉まっているお店が多いなど、歩いていても正直楽しくありません。 結局、郊外にお店があるので、交通機関を使わずマイカーでということになるのがオチです。

少し前に、地元にどれだけ愛着度を持っているかという報道がありましたが、そこで岡山県は全国最下位3位という結果を見て、びっくりするとともに納得しました。私だけかもしれませんが、魅力がないのです。特に都会での生活を経験してしまうと余計に魅力を感じなくなってしまうのだと思います。これだと帰りたいとはあまり思わなくなってしまうのではと私は思います。 もっと若い人たちが、楽しく買い物したり遊んだりできる環境があればなと思いますし、そうするためには「エコ公共交通大国おかやま構想」がピッタリではないかなと思います。みんなが興味を持ち、そして全国に誇れるような素敵な街になればいい循環が生まれ、楽しく生活ができるのではないかと思います。

和歌山電鉄に何度かお邪魔しましたが、有名観光地が沿線にあまりないにもかかわらず、あれだけの観光客の方が来るというのは本当に凄いと思います。私自身、観光というよりは「おもちゃ電車」ってどんな電車だろう?ねこ駅長に会ってみたい。という、興味津津で和歌山まで行きました。 「行ってみたい」思わせるその発想や、存続を願う地元の方々の熱い熱意にものすごく感動した記憶があります。

最近は全国的にどんどん鉄道路線が廃止され、公共交通機関は地方では成り立たないのかと思うくらい、衰退しているような気がします。 やはり小嶋さんが言われているように、赤字だから廃止とかではなく、民間会社と行政が協力して、マイカーに頼らない交通体系を築いていくことが大切ではないかと思います。鉄道でカバーできるところは鉄道で、カバーしきれないところは道路でというふうに、今みたいに道路・マイカーに偏りすぎないようにするべきです。 高速道路の無料化も確かに安く移動できるようになりますが、これだけ環境について言われているのに逆に車を増やし、公共交通を衰退化させ、いっそう車社会化してしまいそうで怖いです。

私は子供の頃から鉄道が好きで、自然と公共交通にも関心を持つようになりました。 今は、人生の大きな夢の一つである、電車の運転士を目指し頑張っていますが、いずれこの夢が実現でき、目標がなくなる時どうしようかなと悩んでいました。そんな時「エコ公共交通大国おかやま構想」というこんな大きな夢をドーンと提唱してくださり、ものすごく勇気をもらいましたし、この先の人生にワクワクしてきました。

都会の生活に憧れるとはいえ、今でも私は岡山が大好きです。 まだ20代半ばの若造なのでいろいろ勉強しながら、岡山の為に何かできることはないか探していきたいと思います。

両備グループの皆さん、そして小嶋さん、岡山のために頑張ってください!

心から応援しています。

 

両備グループ代表 小嶋 光信から

実現へ向けて一緒にがんばりましょう!

両備グループでは「歩いて楽しいまちづくり」をキャッチフレーズに、岡山市街地に賑わいを取り戻そうと、超低床路面電車MOMOの導入に始まり、中心部の居住空間としてグレースタワー2棟を建設、出石の再開発等手がけてまいりました。

おっしゃるとおり、岡山は土地も十分にあり、観光地や店舗が点在しており、それらを繋ぐ移動手段が、あっても分かりづらいというのが現状です。分かりづらければ創れば良いということですが、残念ながらバス・電車といった地方の公共交通が全国的にも存続が難しい状況になってきており、最早地方の公共交通事業者には投資能力がありません。このままであると、現状維持も難しく、新たに交通基本法という市民が自由に移動する権利を保証する法律と財源が必要になってきました。その法律と財源の具体的活用策として、住み易い、楽しいまちづくりのために、このたび岡山市へ「エコ公共交通大国おかやま構想」を全国に先駆けて提言させていただきました。

これは、ただ岡山のためだけでなく、岡山の地で実現できれば、他の同様の地方も導入できるモデルであり、移動しやすい、活気あふれる楽しいまちづくりに夢を持てることになります。また、実現した際には、自分の街に誇りを持っていただけることになると確信しています。

高齢化社会という、いずれ多くの方に訪れるマイカーで移動することが出来なくなった時では、すでに公共交通に打つ手は無く、手遅れになってしまいます。温暖化に対処するには、マイカーから公共交通にシフトしていくことが不可欠です。このことに1人でも多くの方に、早く気づいていただければと思っています。

お客さまのように、若い方々が中心となって、市民の声を市政に届けて頂くことが、この構想実現への大きな力となります。
下記、岡山市のHPへも、ご意見を募るコーナーを設置くださっておりますので、ぜひご発言を下記へも送っていただくようによろしくお願い申し上げます。

岡山市「エコ公共交通大国おかやま構想実現の提言」
http://www.city.okayama.jp/shiseidiary/shisei_00524.html

そして、一緒に世界へ誇れる岡山を自分たちの手で実現いたしましょう!


エコ公共交通大国おかやま構想へのご意見コーナー

皆さまからの「エコ公共交通大国おかやま構想」へのご意見をお待ちしております。
ご意見受付メール:webmaster@ryobi.gr.jp



 


100周年記念 - 両備経営塾を一般解放

両備グループ
代表 小嶋光信

100周年を記念して、通称両備大学と言っている両備グループ人材養成講座である経営管理基礎講座の一般解放に続いて、実戦的管理職教育である「ME:マネージメントエクスペリエンス」という経営体験講座を一般公開する事にした。

私が36年前、旧三井銀行から旧両備運輸の再建に帰ってきた時、地方と中央、中小企業と大企業の格差に唖然とした。 一つは社員一人当たりの生産性の低さであり、もう一つは社員教育の違いだ。 これでは地方企業はいつまでたっても大手にかなわず、社員のレベル差は広がるばかりだった。

当時、両備バスはグループの旗艦として、成熟期を越えてはいたが、地元の信頼は厚く、それなりの人材が確保出来ていた。しかし、両備運輸は、赤字の上、グループ企業からも「大飯食らい」と揶揄されるように、売上は伸ばすが、伸ばせば赤字の拡大に繋がるという状態だったので、良い人材が集まらず、勿論教育システムもなかった。無い物ねだりをしても仕方がないので、教育によって社員の能力アップと生産性のアップを図ることを目的として生まれたのが、通称両備大学と呼ぶコーポレートユニバーシティである「経営管理基礎講座」と、一般教育、複数社の専門教育と管理職教育機関として設立した両備教育センターだ。故松田基会長が昭和40年代に開設した青年重役会(JB制度:通称両備大学院)を管理職の登竜門としていたので、これらの施策で、一般教育、専門教育と管理職教育まで一応の教育体制ができた。専門教育は各社のOJT教育と相まって行われている。

今回公開する「マネージメントエクスペリエンス」という講座は、約20数年前に、いわゆるビジネスゲームという疑似経営体験のツールに、社員の採用や教育という人事的要素を加えて、より実践的に両備グループで開発した、日本で唯一、否世界で唯一の教育ツールだと言える。この教育ツールは、一貫した両備グループの教育の最終課程に実施され、今までに約500名の受講者がいる。

この講座の特徴は4〜5名を1チームとして、会社を設立し、販売会社の経営を通じて経営の疑似体験ができることだ。両備グループ各社の経営に長けた専務、常務クラスが講師となって、業界環境や経済環境の様々な変化を情報として与え、経営を競うもので社長、総務、経理、営業の各職務を決めて、実際の経営さながら、迫真のビジネスの展開を経験することが出来る。会社の設立から、半分くらいは倒産まで経験が出来るので、極めて効果的な経験となるだろう。普通会社の倒産まで経験することは、中々出来るものでもないし、実際には経験もしたくないものだ。しかし、不味い経営をすれば、又経営環境の読み違いや競争に敗れれば、会社は倒産するということを経験出来るということは、凄く強い管理職や経営者を育てるのに有効だと言える。

両備グループ各社の幹部と、我もと思わん方々は、他流試合にお越しいただき、腕を磨いていただき、地域の発展のために共に頑張りたいと思います。

お申し込みは下記のページからどうぞ!
http://www.ryobi.gr.jp/e-center/education_2me.html

2010/06/06

 


エコ公共交通大国おかやま構想への県外からの反響

両備グループ
代表 小嶋光信

※今回は、お客さまからのメールにご回答する形式で掲載しています。


埼玉県にお住まいのお客さまからのメール

はじめまして。

これまで、両備グループならびに小嶋代表のご活躍を遠くから応援しておりましたが、今回のご提言の内容のすばらしさ、それに対する反響への回答などを読み、居ても立ってもいられなくなり、メールにて直接応援させていただくことにしました。

私がずっと以前から思っていたことと、小嶋様のご意見とがほとんど100%合致しておりました。 誤解を恐れずに言えば、小嶋様の言われている内容は、ある意味で「あまりにも当たり前のこと」であって、このような当たり前が通用しない日本の世論というものに、忸怩たる思いをずっと抱いておりました。

そのような中で、私自身、機会を得るごとに実例に触れるようにもしてきました。 倉敷に用事ができたときには、時間を取って岡山市を訪れ、MOMOにも実際に乗車したうえで、周辺の商店街を回遊し、LRTによるまちづくりの有効性を考 えました。 富山ライトレールにも乗りに行きましたし、関西へ行った際には敢えて和歌山まで脚を伸ばし、「いちご電車」にも乗車してきました。

これまで、様々な場面でLRT構想が立ち上がっては消え、という状況が繰り返される中、小嶋様は岡山で、和歌山で、実際に成功例を作り出してこられまし た。 外野が好き勝手を言うのはラクですが、やはり実際に成功された方のご発言はひじょうに重大です。 小嶋様とならび、この分野では先頭を走っておられる富山市の森市長ともども、尊敬に値すると思っております。

今回のご提言は、費用負担の面を含め極めて具体的かつ現実的であり、これが実現しなければ日本の地方交通はもはや立ち直れないでしょう。 まさに「最後のチャンス」だと思います。

率直に言って、一地方の交通事業者である両備グループではありますが、これは日本という国を動かす必要のあるムーブメントだと考えます。 世論を変え、我々の生活を守ってください。 私も、微力ながら自分のブログなどで支援させていただく所存です。 どうか頑張ってください!

 

両備グループ代表 小嶋 光信から

ご声援ありがとうございます!

今の日本は粗探しばかりで、問題解決も、その先の夢も語れない国になっていってしまうと懸念していましたので、ご意見拝聴し、元気がでます。 和歌山電鐵貴志川線も中国バスも再生して分かったことは、これらは特殊な問題でなく、東京圏、大阪、名古屋や都市中心部などごく一部の地域を除く日本全国 の地方の普遍的問題だということです。 無くなると分かって、はじめて地域の皆さんが公共交通の必要性を、そして私が言っている「当たり前」のことが理解できたのです。裏返せば身に降りかかって実際に困らなければ「当たり前」のことが分からないのです。そして、困ってからでは遅い、ということに多くの方に気がついてほしいのです。 是非皆さんの声をどんどんパブリックコメントして政権政党や行政に送っていただきたいと思います。市民の皆さんの声が国を動かすのです。


エコ公共交通大国おかやま構想へのご意見コーナー

皆さまからの「エコ公共交通大国おかやま構想」へのご意見をお待ちしております。
ご意見受付メール:webmaster@ryobi.gr.jp



 


エコ公共交通大国おかやま構想のお客様からの貴重な声

両備グループ
代表 小嶋光信

お客様からのメール

「路面電車の環状線化の案がでていますが、期待しています。大変便利になると思うのです。試験的に、バスで環状線化してみることはできないでしょうか?岡山駅→中央郵便局→大学病院→市役所→岡山駅でバス運行してみてはどうでしょうか?期待しています。」

 

大変大事なご質問なので私自身がご回答することにしました。

  1. 専用軌道の路面電車とバスの根本的違いは定時性の確保です。
    残念ながらバスがマイカー時代に競争力を失ってしまったのは、渋滞に巻き込まれ定時性を失ってしまったからです。 そこで、大都市ではコストが路面電車の10倍以上かかる地下鉄を作るのですが、都市の規模と経費面から岡山市では路面電車が最適かと思います。現在は京都の規模でも、バスや地下鉄から路面電車に戻したいという議論が根強くあります。 私は徒歩かバスで通勤していますが、雨が降ると歩いて20分が、バスで30分以上かかってしまいます。もし軌道を走る路面電車があれば渋滞に左右されず常に定時だと思います。
  2. 専用軌道とバスの違いは見える化の違いです。
    高齢化社会ではもっとも大事な視点です。レールのある安心感、即ち認知がし易いのです。また、デザイン性の違い、超低床によるバリアフリーで、乗り降りのしやすさなど数え切れない見える化の違いがあります。
  3. 路面電車とバスの違いは輸送力です。
    一車あたりバスは50人、電車は100人で、必要に応じて連結も出来るため、通勤、通学などの混雑時に威力を発揮します。岡山電気軌道の岡山駅前電停の朝のラッシュを見れば歴然です。
  4. エコロジーの違いです。
  5. 街づくりの差別化です。
    既に他都市では線路を外してしまって、新たな線路が出来にくい路面電車が、岡山市に残っていることが、実は、グルノーブルなど、文化性の高い街づくり手法が活きるのです。

    (ご参考) 路面電車の走る街の一覧


    仮に、桃太郎大通に路面電車が無かった姿をお考えいただければ、ノッペラボウの町にお感じになりませんか。電車あれば100年の街づくりができるのです。

 

このように路面電車とバスの違いを考えて、両備グループは公共交通面ではバスが主力ですが、中心市街地は岡山電気軌道の路面電車がベストと考え、敢えてバス事業確保より街づくりを優先させたのです。渋滞のない郊外は設備投資の少ないバスで、混雑する市内中心部は路面電車でと、それぞれの機能を活かすことが大事と考えます。

ですから、ご指摘のバスで試してみるという案も素晴らしいのですが、同じ状況を残念ながらバスではつくり得ないのです。従って、バスで試して実証ということにはなりにくいと思います。

岡山市でも10数年前に、レトロな電車型バスを買って実験をしましたが、予想以上に利用が伸びませんでした。理由は前述だと思います。勿論市民の皆さんがバスで実証をということでしたら、バス専用道にして実験してみると、定時性の面だけは解決出来ると思います。 ご納得いただける答えになれば幸いです。


エコ公共交通大国おかやま構想へのご意見コーナー

皆さまからの「エコ公共交通大国おかやま構想」へのご意見をお待ちしております。
ご意見受付メール:webmaster@ryobi.gr.jp

 


岡山三菱ふそうの水島支店増改築工事地鎮祭

岡山三菱ふそう自動車販売
会長 小嶋光信

5月10日、水島支店の増改築工事の地鎮祭を挙行しました。通常地鎮祭は社長に任せていますが、ここを昭和50年代の半ばにオープンしたとき、この土地は元両備運輸の土地で思い出があったので、是非出席しようと思いました。

当時、両備運輸は、昭和48年のオイルショックの直撃を受けて、その再建のために私が帰ってきて、3年でやっと黒字化し、企業拡大のために資金が必要だった時で、岡山三菱ふそうも、最もヘビーユーザーの多い水島地区で整備工場を持ちたかったので、お互いに土地を売買しました。

その経緯は、岡山三菱ふそうは構造不況に襲われ、特に割賦手形の不渡りが累増しているところへ、外資のコンサルタントのサプライサイド、即ちメーカー優位の改善計画で更に業績が悪化して、在庫激増で苦しんでいました。

私は両備運輸と岡山タクシーの再建のメドが立ちだしたころでしたが、松田基両備バス社長に言われて両備側の改善チームの責任者で単身岡山三菱ふそうに入って、若手幹部と改善計画を作りました。その改善計画の中で、ユーザーの多い水島に整備工場を作ることが課題だったのです。 そんな関わりですから、久しぶりの水島支店がどうなっているのかが楽しみだったのです。

当時、岡山三菱ふそうもお金が無かったので、安普請で、整備工場も手狭でしたが、皆さん本当に古いながらも綺麗に効率よく、遣り繰りして使っているのが分かり感心しました。

今回の増改築で、岡山三菱ふそうでは初めての洗車専用リフトを導入、下回り塗装場も整備され、加えて廃オイル等のバキューム装置も設置されたことで、近代化され、効率も良くなるでしょう。

これでお客様へのサービス向上になりますし、生産性も各段にあがると思います。
厳しい時代だからこそ、攻めの経営でお客様第一の経営を進めたいと思います。

 


エコ公共交通大国おかやま構想の反響と対応について

両備グループ
代表 小嶋光信

「エコ公共交通大国おかやま」構想を発表し、多くの方々から激励やご声援をいただいた。特に有力な有識者の方々から、「20年もこの種の公共交通の変革の話があったが、具体的な話が一つも無くガッカリしていた。これは具体性があり、頑張って欲しい。」という声が圧倒的に多かったのには感激した。

当然ご批判もあったが、想定したよりはかなり少なく、意図的な批判が少しだけだったのには力づけられた。その少数の批判とは、「両備ばかりが上手いことになるのか」という、実態をあまりご理解されてないための発言がひとつだけだった。

現行の補助金は、事業会社の経営に直接投入され資産になるか負債の穴埋めになるものだが、今回のスキームは新しい公有民営化であって、投下された資金は「公共投資」であり、その資産は行政、すなわち市民の物だ。従って、今回電車、バスで10年間累計で300億円の公共投資は、資産的には行政財産であり、事業会社の懐に入るものではない。

またその公共投資を無償に近い形で使って利益を得るのではという意見は、運賃許可の仕組みを知られないご発言で、自分の資産でないから費用は発生しないので、運賃に転化されず、全て市民に安い運賃として返されるということになるのだ。従って、「隣に蔵は立たない」と、はっきりと申し上げておきたい。

ただ、公共交通の70~80%の企業が赤字なので、もともとほとんど減価償却費がたっていない償却済みの電車やバスのケースが多く、運賃が安くはならないかもしれないがその分、古くて、バリアフリーでなく、環境にも優しいとはいえない現状のバスや電車が、あらゆる面で快適になり、そのサービスは利用者である市民に全て還元されることになる。 もちろん、運行会社は基本的に経営責任を持っており、今の補助金に頼る経営に対して、収入を増やし、コストを下げる本来の経営努力がいるようになる。

このように公有民営は、「官の責任」と「民の責任」を分割して、それぞれが責任ある経営や運営をすることができるスキームだ。これは、津エアポートラインの新設や和歌山電鐵の再生で証明してある。

簡単に言えば、公共インフラの道路は、税金で作られているが、それを走るバスは、道路を原価に入れず、利用を通じて市民に還元されていることの延長線上の事柄だ。

公共交通事業を長年続けてきた、プロとしての経験から申し上げさせていただくと、もうこのスキームを使ってしか、地域公共交通が再生し、そして次世代に通用するエコで、バリアフリーで、情報システム化され、ネットワーク化された交通手段として変革する方法はない。それどころかこのままでは、ジリ貧になって、一部の儲かる路線しか残らないことになる。気がついたときには、人生で二度必ず利用する交通弱者の時代、即ち子供たちやお年寄りに移動する足がなかったということになる。

後は、財源だが、交通基本法と財源のセットが、現実味を持ってきているので、エコ公共交通大国の実証を岡山でする絶好のチャンスだ。半信半疑だろうが、地方の一企業が、一経営者が、全国的な法改正を伴う制度改革を進める大きな一助になって、知恵を使い、汗をかき、リスクを負ってやってきたのは、創立100年の歴史を積み上げさせていただいた、社会やお客様への恩返しであり、孫子の代に間違いのない公共交通を残してあげたいからだ。 自社の経営努力で解決出来ないところまで、日本の地域公共交通は病んでいるのだ。

いにしえに、岡崎会頭や福武總一郎さん等、岡山商工会議所の皆さんから提案された1キロメータースクエア構想を、現実的に実行する努力を10年間もしてきたが、今度の交通基本法と財源の確保が見えてきて、やっと時がきた。

財源確保には、後ろ向き投資だけでなく、将来の日本を世界に誇れるスキームに作らねばならないし、何ゆえ財源が国全体で1年間に2000億円以上必要かの説明力がいる。またそれの実証実験がいる。そのために、10年間で300億円の「エコ公共交通大国おかやま」構想を示した。腰ダメの数字だが、岡山の経済規模が全国の1.5%弱だから、1年間で2000億円以上の国家プロジェクトになるだろう。

出来るかどうかは、市民の熱意と、勇気ある行政と議会、そして運行する我々交通事業者の努力が結実するかだ。300億円全てやるか、岡山構内乗り入れと岡山駅―市役所―大学病院―清輝橋の延伸で60億円程度の投資で抑えて、残りは将来課題にするかいずれにせよこの機が、岡山市の都市交通の活性化の最後のチャンスだ。

やるなら中途半端にやらずに、思い切った施策を一番乗りで進めることが、地域の誇りとなり、財産になる。


エコ公共交通大国おかやま構想へのご意見コーナー

皆さまからの「エコ公共交通大国おかやま構想」へのご意見をお待ちしております。
ご意見受付メール:webmaster@ryobi.gr.jp

 


たまステ-ション上棟奉告祭

和歌山電鐵
社長 小嶋光信

お蔭様で、貴志駅・たまステ-ションが棟上を迎え、うれし泣きの雨の中、大国主神社(おおくにぬしじんじゃ)で盛大に奉告祭を行いました。主役の執行役員たま駅長も嬉しさのあまり、珍しくにゃーにゃーと鳴いておりました。ドンドンと太鼓の音にもびくともしないのは、さすがに執行役員です。

神様への榊の奉奠を、たま駅長と小山さんと三人そろって厳かに柏手を打って、執り行いました。

その後のお餅まきは、境内がぬかるんでいるので「たま駅長の餅配り」と言うことにしました。雨にもかかわらず、報道陣の皆さんも大勢来てくださり、地元の熱心なサポーターの皆さんと楽しく交流の行事が出来ました。

流石にたま駅長、堂々と式を済ませて、雨の中でも素晴らしい思い出に残る上棟奉告祭となりました。

この7月25日には、竣工を迎える予定で、世界で初めての檜皮葺(ひわだぶき)駅舎、貴志駅・たまステ-ションをご覧いただけると思います。乞うご期待!!


 


「エコ公共交通大国おかやま構想実現の提言」
~世界一のエコ公共交通都市を岡山市において実現~

両備グループ
代表 小嶋光信

岡山市長 高谷茂男様

政令市となった岡山市内交通を、LRTと新世代バス(電気、LNG等)を中心として、環境と高齢化に対応し、情報システム化した21世紀に誇れる公共交通に大変革するエコ公共交通大国おかやま構想の実現を提言します。

平成22年5月6日   
両備グループ 代表 小嶋光信   

 

政令市となった岡山市の発展は、交通の拠点性を活用した商都、学都、医都としての魅力を発揮するとともに、先進的に環境と高齢化に対応した生きがいのある都市機能を創ることが急務です。その実現のために、岡山市を発信地として21世紀の世界に誇れる都市交通への大変革「エコ公共交通大国おかやま構想」を提言致します。

先進諸国の中で公共交通を民間に任せきったのは、日本だけであり、特に地方では三位一体改革と不況による財源不足に加えて、退出自由の規制緩和により、地域公共交通は倒産、再生や路線の減少の嵐にさらされ、危機的状況に陥っています。現状では、ただ黒字の路線のみを守っていくだけであり、21世紀に必要とされる「環境」と「高齢化」に対応した交通システムにすることが出来るのは、ごく一部の大都会に限られてしまいます。

岡山市においても、民間企業では現状維持がやっとの状況です。これを打開するため、両備グループは様々な取り組みをして、公共交通の維持・発展に努めましたが、

  1. 公共交通が全国的にも稀な、民間で7社もあり一本化した政策が引きにくいこと。
  2. 民意がそこまでの危機意識がないこと。
  3. 国の制度を補助金行政から公設民営などのヨーロッパ方式に法整備が必要。

ということで、大きな改革を実現できませんでした。

そのため、舞台をお困りの他地域に移して、和歌山電鐵の再生の事例で公有民営化という法律が制定され、中国バス再生の事例で補助金行政の非効率を立証して、補助金制度に経営インセンティブを導入するという画期的変革を引き出すことが出来ました。
しかし、これらを抜本的に解決するには、国民に移動の権利を保証する交通権を前提にした交通基本法の成立とその財源の確保が不可欠で、来年の法律制定でかなりの期待が出来るところまで進展しました。

しかし、交通基本法が成立しても、今までの補助金行政との違いがなかなか理解しきれないので、それに先立ち先進的取り組み事例として、世界に誇れるエコ公共交通大国への実証を、政令市となった岡山市の21世紀に誇れる事業として提言します。

基本は、公有民営による官の役割と民の役割を明確にした施策により、LRTと新世代バスによる「歩いて楽しいまちづくり」であり、環境に優しく、高齢化社会に対応した先進的、且つ総合的都市交通システムへの提言です。

具体的には、岡山市が他都市に比べて後れをとっている法定協議会を早急に立ち上げ、

1. 環境にやさしく、市街地の公共交通として世界的に注目されている、次世代移動装置としてのLRT(路面電車)の延伸により、エコでバリアフリーなシステム化された回遊性のまちづくりを実現する。

そのステップは、

第一ステップ:1~2年内目標
路面電車を岡山駅構内に乗り入れて、電車とバスによる分かりやすい方面別乗り場を実践する。・・・4億円

第二ステップ:2~3年内目標
路面電車を岡山駅~市役所~水道局前~岡大病院~清輝橋に延伸し、環状化する。
(淳風会~岡大病院~川崎病院の間を健康ゾーンと呼ぶ)・・・50億円 (車両6両含む)

第三ステップ:3~4年内目標
路面電車を岡山駅西口に延伸し、奉還町~岡山駅~表町の各商店街の回遊性を図る。
(将来はJR吉備線へ乗り入れを検討する。)・・・10億円

第四ステップ:4~5年内目標
路面電車を城下~後楽園下へ延伸し、カルチャーゾーン内の回遊性を図る。 ・・・11億円(車両2両含む)

第五ステップ:6~10年内目標
路面電車を清輝橋~岡電岡南営業所(15億円、車両3両含む)、水道局~JR大元駅前へ延伸(39億円、複線、車両4両含む)する。 岡電岡南営業所、大元駅前、東山をターミナル化(45百万円)し、レール&バス ライドで路線バスのシームレス化を図る。

第六ステップ:2~7年内目標
市内バスはバスロケで情報化するとともに、全車両バリアフリーの環境対応の新 世代(電気、LNG)バスに入れ替える。・・・1両3~4千万円
IC化、PTPS、バスロケの導入による情報システム化・・・9~10億円

第七ステップ:10年内目標
将来は一人乗りのマイカーについては、ロードプライシング等で市内への乗り入 れを制限し、バス・タクシー専用レーンを設けることで、郊外でパーク&レー ル・バスライド(6ヵ所90百万円)を実施して歩いて楽しいまちづくりを確立し、 市内中心部の環境を守り、且つ歩くことで“まち”の賑わいなどの活性化を図る。

2.岡山駅前を除く新しく延伸した路線は架線レスとする。

3.キックオフとして、超低床車両MOMO2号を来年度導入し「エコ公共交通 政令市おかやま号」と銘打ち、岡山市の広告塔として、車内には市の広報やワンストップのアイデアを盛り込んで、官民一体の都市づくりをアピールする。・・・2〜3億円(現行補助で国・市・社で1/3負担)

4.環状化されて一部架線レスの路線は、未来型の充電式電車(世界初のSW IMOなど)を登場させて未来都市を「見える化」する。 ・・・現有車両を架線レス車両へ入れ替え60億円

5.岡山駅ターミナルは、2階から方面別化、乗り物別化する透明チューブの エスカレーターを配して、交通拠点としての未来都市を象徴するシンボル とする。


施策の効果
は、

  1. 世界一のエコ公共交通都市を岡山市において実現します。
  2. 3つの商店街の回遊性を高めることによりと買い回り効果を上げ、商圏人口を現状の60万人から高松市並みに人口2倍140万人を目指して、都市の活力をつくり出します。少なくとも年間1000億円以上の第三次産業によるプラス効果を期待しています。
  3. 後楽園下への延伸で、ミシュラン3つ星を獲得した後楽園やカルチャーゾー ンの魅力度をアップし、観光都市おかやまを具体化します。和歌山電鐵で培 った観光の活性化を岡山市でも積極的に図ります。
  4. 公有民営により、高齢者無料化などの施策で、高齢者の外出を促し、老人性 痴呆症の発症を抑制し、健康で自立できる、生き甲斐のある都市を目指します。
  5. CO2排出量25%削減を目指し、抑制することで国際的公約を実現する国際都市を目指します。

以上ご賢察の上、実施に向けて格段のご配慮をお願いします。                               

以上


 >エコ大国構想 岡山市への提言(PDF書類)

エコ公共交通大国おかやま構想へのご意見コーナー

皆さまからの「エコ公共交通大国おかやま構想」へのご意見をお待ちしております。
ご意見受付メール:webmaster@ryobi.gr.jp

2010/05/06

 


倉吉博物館で「竹久夢二展 - 大正ロマンのかほり」開催

夢二郷土美術館
館長 小嶋光信

新日本海新聞社と倉吉市のご好意で、4月17日から「竹久夢二展 - 大正ロマンのかほり」を開催することになりました。

白壁土蔵群と赤瓦に代表されるこの倉吉で、また天女伝説の残る打吹山(うつぶきやま)の麓で、大正ロマンの天女とも言うべき夢二式美人に代表される竹久夢二の作品の展覧会を開催できることは大きな喜びです。

夢二式美人の特徴は、憂いを秘めた大きな瞳、S字に身体をくねらせた独特のポーズ、大きな掌と足と言えます。
彼は詩人であり画家であり、デザイナーであり、いわばマルチアーティストとも言うべき、世界でも稀なタイプの芸術家です。

一昨年、夢二郷土美術館本館は、ミシュランの日本の観光ガイドに、「日本のロートレック」と評価していただいて一つ星の栄誉をいただきました。 昨年、生誕125年でしたが、いつの時代にも心を打つ、いつの時代にも新しい感動を与えてくれる芸術家だと言えます。

夢二が描きたかったのは単なる絵ではなく、「心の詩」を絵にしたかったのです。夢二式美人のモデルになったのは姉さん女房であったたまきさんですが、実はその伏線はいつも優しく、家でこまごまと働くお母さんであり、黒髪の美しいお姉さんの松香さんだと思います。

もう一つ特筆すべきは、芸術は一部の金持ちだけのものではなく、「庶民の暮らしの中に芸術を」というスタンスです。 今日は、夢二展のためにお茶席までご用意をいただいて大変気合いがはいっているなと感激しています。その上、倉吉商工会議所の皆さんが、時代絵巻の仮装行列をしてくれて、綺麗な髪を結った立田姫と夢二さんまで登場し、夢二展を盛り立ててくれているのには、感動しました。そして、町中に夢二展のポスターが貼られ、お店では夢二の関連グッズを取り揃えるなどの徹底ぶりです。地域ぐるみで応援してくださっている姿に脱帽です。

この夢二展が鳥取県の皆さんの心を打つ、思い出に残る美術展とご好評をいただければ幸いです。

2010/04/17



神戸ベイクルーズの事業継承

両備ホ-ルディングス
社長 小嶋 光信

4月1日に神戸港中突堤で観光船事業をしている神戸ベイクルーズの事業を引き継いで、運航を開始した。

この会社は神戸の海運会社をリストラされた3名の方々が、阪神淡路大震災の爪跡がまだ残っている神戸港で観光船事業を開始され、苦労の挙げ句に事業化に成功された武勇伝ものの事業だった。ところが昨年創業者が急死されて、奥様と息子さんが事業を継承されたが力尽き、事業存続のために観光船事業の経験がある両備ホ-ルディングスに事業継承の依頼があった。

我々にも博多で観光船事業をやったが、客足が安定せず、アンテナ事業だけで撤退した経験もあるので、脱サラで一から船を買って大震災後の神戸港で事業化された努力と熱意に対して、その亡くなられた創業者に心から敬意を表した。また、生き馬の目を抜くような厳しい競争に打ち勝つため、引き継がれたご家族の並々ならぬご苦労も察せられた。一言で言って「疲れた」という気持ちは分かるが、

  1. 社員全13名、船2隻で資本金300万円の小さな家族的事業であること。
  2. 港での営業が、厳しい客引きに競り勝たなければならない業態だったこと。
  3. 新船投入では事業規模からして経営が難しいこと。

これらの理由により当初は躊躇したが、義をみてせざるは勇無きなりで、その健気なご努力にエールを送る意味でお引き受けする決断をした。

具体的には

  1. 両備も大きくなって、このような商売の原点みたいな、野性味があり、熱気あふれる事業姿勢が薄れてしまっているので、経営マインドのトレーニングにはうってつけの教育的事業であること。
  2. 神戸港の好立地に拠点をもてることで、御座船や小豆島航路の営業また観光バス事業にシナジーが発揮できる。

の、2点からだ。

引継ぎの条件としては、創業者の心がこもった会社名と2船の船名と社員全員をそのまま引き継いで欲しいということで、もちろんそのお気持ちを大事に守るお約束をした。

3月31日に神戸ベイクルーズの皆さんと神戸の中華料理店で会食しながら引継式をさせていただいたが、みんな逞しい社員で、アパレルや他業種で苦労したやる気に満ちた皆さんだった。両備グループとまた一味違った社風だが、持ち味を感じた。

これも面白くなりそうだ!


2010/04/01

 


岡山高島屋との資本提携のキックオフ

両備ホ-ルディングス
社長 小嶋 光信

4月1日予定通り岡山高島屋に33.4%の出資をして、代表取締役をお引き受けした。

両備ホ-ルディングスが岡山高島屋に出資したのは、鈴木社長と長年の友人であり、また物流の一部やレストラン「ファミリーローズ」などの仕事を開業以来させていただいていることもあるが、多くは私が両備グループの代表になって以来約10年間進めているまちづくりの一環だからだ。

小泉政権時から行われた三位一体改革で、権限のみ一部移譲されたが、財源は縮小された地方は急速に弱体化してしまった。岡山県も例外ではなく、一つの象徴として倉敷の三越の撤退がある。

岡山市が政令都市となっても、岡山高島屋にもしものことがあって、老舗の代表である高島屋ブランドが消えれば、大手が魅力を感じない単なる田舎都市になってしまう。これは是非避けたかった。地域の衰退から地価も下がり、負の経済連鎖に陥ってしまう。

両備グループが百貨店へ資本参加したことをビックリされるが、百貨店は本来呉服系と電鉄系の2系統ある。鉄道、バスはまちづくりの手段だが目的ではない。一方、百貨店は地域の商業を支える目的的存在だ。

換言すれば、百貨店の客足が落ちれば交通も衰退する。だから阪急電鉄さんや東急電鉄さんは、大掛かりなまちづくりに熱心なのだ。

もう一つは、岡山市も県全体も元気のないことだ。商業でいえば、岡山市は、約70万人の人口で、商圏人口はほぼ同じの60万人しかない。高松市は、約30万人の人口だが、商圏人口は倍の60万人あるから、岡山市とくらべると活気がある。高松と同じように倍の商圏を持てば140万人となり、一気に岡山市は魅力的となる。これは商業の集積が買い回りになっていないことが一因だ。簡単に言えば大都市に比較して魅力的な店や百貨店がないと言うことだ。岡山市が買い回りの魅力ある商業集積になるには、岡山高島屋のある駅前地域と天満屋さんのある表町商店街との回遊性が一つの解だと私は分析している。今はお互いの丼を取り合う経営のやり方で、百貨店が2店舗あるのも、商店がたくさんあるのも、たたき合いみたいなもので、お客様の回遊性を誘わない。1時間圏内に550万人もの商圏が全く活かされていない。みんなで競争による連携プレーをしなければ、シナジーは生まれない

今、百貨店不況が叫ばれ、地方百貨店がバタバタ潰れているときに、なぜ岡山高島屋に出資ということを良く聞かれる。理由は前述のようにまちづくりの一環だが、本当に百貨店はもう街にいらないのか。出資を決めてから多くの人々にヒアリングした。一人として百貨店は要らない、岡山高島屋は要らないという人はいなかった。みんな商品がオシャレでない、ダサい、ほしい物がない、東京と同じ時期に商品が欲しいということで、百貨店が社会からズレたのでなく、百貨店の品揃えがお客様からズレていることが分かった。出かけると、いろんなところで「小嶋さん、今度コレ入れてもらってね」、「こんなサービスではだめよ」ということで、たくさんのご注文をいただいた。オマケに町のお取り引き関係もない、いつも歩いて通る老舗のお酒屋さんが、「岡山のために良いことをされている」からといわれて立派な胡蝶蘭の鉢植えを送ってくださった。これだけの期待があれば、これはやれると思った。

百貨店が衰退した原因は、他にも

  1. スーパーや通販、インターネットに顧客を奪われた。
  2. フロア効率の悪い家電、家具やおもちゃや屋上の遊具、紳士服など儲からない物を止めて、儲かる女性の需要に特化していった。捨てられたら家電などは、大手家電量販店となり、百貨店の跡を全て買うまでに成長した。結果百貨店でなく五十貨店になってしまった。 商売は儲からないものをやめるのでなく、儲かるようにするという経営を忘れてしまった。アメリカ的マーケティングの欠陥は、アイテムごとのコンピュータ分析では、その家電のお客様が他の売り場で何を買ったか、全体の商売はどうだったかの総合判断ができなかった
  3. 給与振り込み制などで、お金を持っている中年の女性客に特化したため、彼女たちが高齢化すると次の見込み客を造ってこなかったので、すでに専門店のお客様になってしまっていた。
  4. リスク回避の経営で、自ら商品を在庫して売るのでなく、取引先にフロア貸ししたため、商品を見る目を充分養えなかった。即ち、不動産屋化したのではないか。経営のリスクを回避しすぎると、経営力が失せてしまう。売れなければ止める、店を閉めるが本当の経営なのか。儲からないからと投資もせず何十年も商売し続ければ、お客様は新しい専門店に行ってしまう。

ほぼ原因が解明できたので、4月1日13時にキックオフのセレモニーをした。岡山高島屋の「たまちゃん」となるであろう肥塚社長とガッチリ握手した。

両備バンドのオルケスタ・デ・ブルースプリングスの軽快な「街は青春」と共に、イベントのポニーに子供たちの笑顔が揺れていた。ミニトレインに子供の歓声が響いている。

孫を連れたお婆ちゃんが「あんたが両備の社長さんか。明日を担う子供に夢を与えてくれてありがとう。素晴らしい!」と言ってくださったのにはビックリした。和歌山電鉄以来のことだ。

鈴木社長が地域密着で岡山高島屋を元気にしようという気持ちがちゃんと伝わってくる

さあ、岡山を面白くしよう!


2010/04/01



たまバス発進!

両備グループ
代表 小嶋 光信

スーパー駅長たまちゃんの人気が、全国的ばかりでなく国際的になるにつれて、皆さんのたまちゃんに会いたい、たま電車やいちご電車やおもちゃ電車に乗りたいという声が日増しに強くなってきている。

岡山県では、岡山電気軌道で路面電車のたま電車を造ってファンの皆さんへのサービスと和歌山電鐵の応援をしていますが、この度両備ホールディングスの両備観光大阪カンパニーにたまバスを造ることにしました。もちろん水戸岡先生のデザインで、50匹以上のたまちゃんのさまざまなポーズが目を引く観光バスです。 乗ればたま電車のシートデザイン4種類が明るく楽しく、そしてカーテンはたまちゃんだらけです。

このお披露目には執行役員たまちゃんも業務出張で伊太祈曽駅での発表会に参加してくれました。会場にはお子様連れのお客様が一杯いらっしゃってくださいましたが、子供たちがみな目を輝かして「こんなバスで遠足行きたい」と行ってくれました。将来ある子供たちが目を光らせてくれたら大成功です。たまちゃんも外は寒かったけれど、面白そうにバスの車内を探検していました。

このたまバスで、多くの皆さんが和歌山電鐵に訪れていただけたら幸いです。




高橋大輔選手凱旋報告

岡山県スケート連盟
会長 小嶋 光信

バンクーバーオリンピックで念願の日本男子で初めての銅メダルを取り、トリノの世界選手権でも日本男子初の金メダルを取った高橋大輔選手に、是非地元岡山県で、また倉敷市で祝勝会をしたいと連絡したら、忙しい合間を縫って、4月6日に帰ってきてくれることになった。

彼は本当に地元思いで、いつでも気さくに帰ってきてくれる。 岡山県ではあらたに岡山県栄誉賞を創ってくれ、表彰してくれることになり、倉敷市でも市民栄誉賞を授与したいと言うことで、地元でも彼の偉業を称える動きが活発になってきた。

岡山市と倉敷市でパレードと祝勝会をすることに決めて、各方面にお願いをすることにしたら、これが思った以上にスムースに行った。 大変なのは岡山市でのパレードの警備だが、岡山中央警察署が気持ちよく引き受けてくださり、オープンカーは私の友人の岡山トヨペットの末長社長が運転も一緒に引き受けてくれた。そして祝勝会は加計学園の加計理事長がこちらも快く引き受けて下さった。

倉敷市のパレードは、伊東市長中心に万全の体勢で臨むことが出来ることになった。 大輔選手を岡山県あげて温かく迎えて激励したいと思ったら、何と晴れの国岡山に相応しく20度以上の気温で本当に温かく、気候まで味方してくれて、ビックリした。それに会場の両備ホールディングス錦町オフィスには溢れんばかりの人の山で、市民のみなさんが本当に温かいエールを送ってくださった。岡山県民も本当に素晴らしいことなら燃えるということを実感した。こんな凄い歓迎は中国でも見たことがない。

高橋さんの育った倉敷市のパレードは、またそれ以上に地元の温かい人の波で、これだけ沢山の人がいたのかと思うくらいの熱烈歓迎だった。

彼は一昨年、選手生命を危うくする大怪我をしたが、それを乗り切って、二つの宝を手に入れたと言える。 第一は強い気持ちを手に入れたということだ。それまではガラスの心臓とも評されたが、それがすっかり消えて、強い選手になった。 もう一つは、柔らかそうに見えるが、実は身体が硬かったのだが、股関節が改善して、素晴らしかったステップに更に磨きがかかったことだ。換言すれば大怪我をしなければメダルは取れなかったかもしれない。

思えばあのあどけなかった少年が、素晴らしいメダリストに成長した姿を目の当たりにして、心から彼の努力と偉業を称えたい。 祝勝会では、岡山県スケート連盟から大輔選手に連盟栄誉賞としてミレーの種播く人の金メダルを差し上げた。併せて今日の大輔選手があるのは3人のお母さんのおかげということで、連盟功労賞の銀メダルを差し上げた。お一人は産みの親である大輔さんのお母さん(高橋清登さん)、もう一人は大輔選手を発掘し世に出した佐々木監督お母さん(佐々木美行岡山県スケート連盟理事)、そして彼をメダルに導いた長光のお母さん(長光歌子コーチ)だ。誰が欠けても、きっと彼の今日は無かったのではと思っている。本当に素晴らしい女性方だ。

連盟としては、彼が選手を終えて戻ってくる「所」を作って上げることが大事で、そのために旧倉敷サンピアの存続運動を行い加計学園が設備の取得をし、我々に運営を委ねてくれた。彼が指導者として戻ってきてくれることを願って、全ての条件が整えてある。

後は、彼が選手として更に一層の活躍をしていただき、将来フィギュアスケートの指導者として、この岡山県を、倉敷市を、アジアの選手養成のメッカにしてくれることを夢見ている。

2010/04/06

 


平成22年入社式式辞「思いやりとプラス思考が未来を創る」

両備グループ
代表 小嶋 光信

ようこそ両備グループへ、ご入社おめでとうございます。
厳しい就活(就職活動の略)戦線を勝ち抜いてきて、やっと手に入れた安らぎかもしれません。
両備グループの100周年という節目に、就職出来た喜びと期待の気持ちを、大事に持ち続けてください。

今日、皆さんを歓迎してくれているのは、グループ労使の幹部のみなさんと、社員の有志で編成された100周年記念両備バンド「オルケスタ デ ブルースプリングス」と両備バスガイドのみなさんです。ケンミンショーで岡山県を代表されるコマソンに選ばれたこのアップテンポの両備グループのコマーシャルソングの「街は青春」で、明るい皆さんの将来を予感していただければと思います。

このコマーシャルソングのように、この大不況のなかにも拘わらず、両備グループの話題は歌詞のように花盛りです。21世紀型ライトレール「MOMO」、グレースマンションや出石小学校跡地の「おかやまインターパークス」の開発での街づくり、津エアポートラインでの公設民営の実証から始まって、和歌山電鉄や中国バスの再生で、両備グループの地域のお困りの問題の解決力に期待がかかっています。たま駅長に代表される楽しい話題づくりに全国が注目してくれています。思いやりの発露から、お困りの難題に真摯に取り組む企業力が評価されて、今日から岡山高島屋への出資で、テーマである「歩いて楽しいまちづくり」としての岡山市の魅力ある買い回りショッピングゾーン造りを始めます。人口当たりの商権人口が60万人で、やっと人口規模しかない岡山のショッピングの魅力を、お隣の高松市くらいに人口の2倍の140万人の商権創りを目指して、岡山市の賑わいを創り出します。

花が咲いても実を付けなくては意味がありません。しかし、まず咲かねば実はつきません。植物工場「やさい蔵」、バスやタクシーのウィルス対策の開発、太陽光発電への取り組みなど、安全・安心・エコで健康を経営テーマに、新しい時代造りに邁進します。これからの企業は、安全と安心が信頼の絆ですし、エコと健康に目を背けて存在することはありません。実は、この社会ニーズへの解決力と開発力が両備グループを光らせるソースなのです。独創的アイデアが信条なのです。グループコラボレーションを進める一つのツールが、今情報系が開発中のR-Webです。真似をせず、スピーディにことを進め、交通運輸観光部門、情報部門、生活関連部門3つの部門を有機的にコラボレーションさせることが両備グループの強みで、より進化を続けていきます。

こんなに大不況でも両備グループは元気ですねと皆さんが言ってくれます。大不況は両備グループにも例外ではありませんが、グループで収入ダウンは約10%、経常利益は18%増益見込みと堅調です。この大不況でも社員のリストラをせずに、しっかり改革しています。それは経営理念がしっかりしていて、目標や経営方針が明確だからかもしれません。両備グループの伝統でもあり個性でもある信託経営や、労使強存共栄の思想と、新しく構築してきた能力主義的安心雇用を中心にした経営システムの整備のお陰かもしれません。そして誠実にコツコツ頑張る社風が光っているのかもしれません。

この大不況で苦しいのはみんな一緒です。社員も苦しければ、会社も苦しいのです。苦しいから社員だけをリストラして済むものではありません。苦しさは分かち合って、乗り切るしかないのです。 社内が明るいのは、社会にお役に立つ仕事を社員一同がしているという誇りと、思いやりがあるからです。我々は、目先だけの仕事をしていません。

和歌山電鉄の企業再生は、貴志川線が廃止になるということで、市民団体のみなさんがお困りになって、何とか存続の知恵を貸して欲しいということで、岡山電気軌道と両備グループの経営のノウハウをボランティアで教えて差し上げた結果生まれました。それなら再生を是非岡電で、両備グループでということで、それならお力を貸しましょうと始まったのです。 スーパー駅長たまちゃんも、和歌山電鉄の開業日に、公道に小屋を置いていたため、行政に撤去を求められ、困って私のところに頼みに来られたことがきっかけです。それで気の毒だから駅に住めるように駅長にしてあげたら、みなさんたまちゃんを大事にしてくれるだろうと思ったからです。

中国バスも、破綻の寸前に、藁をもすがる気持ちで私を訪ねてこられて、誰も助けてくれないので両備さんが最後の頼みですと前社長が言われたときには、そのご心労を思って、再生を決めました。

これらの気持ちが生まれた背景は、両備グループが100周年を迎えることに大きく起因しています。次の100年元気に発展していくために、経営理念や目標、経営方針を整備していたからです。忠恕:思いやりの精神は、創業者の松田与三郎翁が戒名に刷り込んでいた、両備の守らなくてはならないダビンチコードだと思っています。和歌山電鉄もたまちゃんも、中国バスも、社業ではありませんがヘルスピア倉敷スケートリンクの存続も、お困りなら、何とかしてあげたいという気持ちが、忠恕の理念から湧いてきたのです。ここで何とかしてあげなくては、忠恕の精神にもとると思ったのです。

いま両備グループは、CS=カストマー・サティスファクション=顧客満足に必死に取り組み始めました。お客様の苦情や要望、お困りのことを何とかして差し上げたいという、お客様への思いやりがなければ、CSは出来ません。サービス業の基本は、お客様への思いやりです。

両備グループの3つのコア、交通運輸観光事業、情報産業、生活関連産業とも共通点は、労働集約産業、言い換えると人間でしか出来ない仕事です。お客様へのサービスであり、ソリューションであり、イノベーションであり、お客様のご期待への思いやりのお返しなのです。お困りなら、どうしてあげたらお客様が喜ばれるかを両備グループ7000人超の社員が一丸になって考えたら、日本一素晴らしい企業グループになります。思いやりの心がCSを磨くのです。そして、お客様がそれを認めてくれたから、付加価値が生まれるのです。儲かるという字は人偏で切れば諸人、信で切れば信者で、諸人が信じてくれるから利益が生まれるのです。

最近教育問題が全国的な課題になっていますが、両備グループでも、両備グループは教育産業かといわれるくらい、色々な教育をやっています。両備教育センターと両備健康づくりセンターと各社の専門教育で、人間として、社会人として、専門性のある社員として教育していきます。新入社員教育から先輩が指導員として就いてくれ、仕事のみならず人生まで同じ目線で相談にのってくれます。そして、やる気のある30歳までの社員教育のアンダー30、コーポレートユニバーシティとしての両備大学である経営管理基礎講座、両備大学院としての青年重役制度とこれだけの教育システムは大手でも稀でしょう。今年は100周年を記念して、地域の人材育成に両備大学を一部無料開放することにしました

しかし、中々社員の資質を大幅に変えるまでにはいたっていません。何故だろうと思っていたとき、「幸せな猫の育て方」という本が目に留まりました。たまちゃんが活躍しているので、面白そうと本屋で立ち読みをしていたら、目から鱗が落ちました。その本によると、猫は一年間母猫が育てると、母猫は、ある日物すごい形相で子猫たちを巣の外に追い出すのだそうです。子猫たちは母猫が恋しいので、ニャーニャー母猫にすがりつきますが、猫パンチ、猫キック、あげくは噛んで、追い払うのです。母猫に嫌われたと、子猫たちはトボトボと去って行って、お腹が空いて、お腹が空いて、どうしようもなくなって、餌を自分で取った子猫だけが生き残るのです。そして、餌を取ったときにはじめて親猫になるというのです。おまけにこう書いてありました。「餌を与えている家猫は一生親猫にならない」と。 餌を取ったとき、すなわち自立したとき、初めて親、すなわち大人になるのです。はっと思いました。会社でも、社員一人ひとりが今までの家庭から独立して、大事なお客様から仕事をいただいたという気持ちがなければ、甘えた社員ばかりになってしまいます。仕事で自ら苦労して、自分の給料の3倍以上稼いだという自信がなければ、いつまでも自立しない社員ばかりになってしまいます。給料の3倍以上稼がなければ、会社もやっていけないのです。福沢諭吉先生が、「一身独立して、一国独立する」といわれましたが、みんなが働いて、稼いで、自立した家庭を築かなければ、一国の独立もないのです。「順境は人を殺し、逆境は人を育てる」といいますが、是非、逆境に強い、ハングリー精神と思いやりの心を持った社員になってください。

3つの約束

今日から皆さんと約束してほしいことが3つあります。

第一の約束は思いやりをもつことです。
皆さんが、昨年の就活で両備グループの説明会に来ていただいたときに、私はみなさんに「忠恕:思いやり」の心がもてそうもなかったら、両備グループを希望しないほうが良いですよとはっきり申し上げました。就活では、売り手市場であれ買い手市場であれ、両備グループの採用方針はブレません。思いやりがなければ、両備グループを選択することはやめたほうが良いですよと申しあげているのは、一生皆さんがお勤めしていくときに、企業の理念やポリシーに共感が覚えられなければ、いずれ去っていくことになり、お互いが不幸になるからです。ですから、皆さんは、少なくとも思いやりを持とうと集まってくださった頼もしい社員であると信じています。

第二の約束は3年の我慢です。
桃栗三年柿八年と言いますし、また、石の上にも三年と言うように、初心忘れず、色々なことがあっても3年辛抱してください。不安や失敗と叱られることもあるでしょうが、3年は叱られることが仕事だと思ってください。叱られても失敗しても挫けずに、「教えていただきありがとうございました」と言えるたくましさを持ってください。そこから本当の人生が見えるのです。その前に辞めてしまうと、人生はいつもリセットで、いつも逆戻りで進歩がなくなります。 オリンピックで銅メダルを取った高橋大輔さんは、私も携わっている岡山県スケート連盟の皆さんが育てた逸材ですが、彼は大怪我を克服してオリンピックで日本人男子として初めて銅メダルを手に入れました。オリンピックに行くとき、再起不能かと思われた大怪我の前はガラスの心臓だったので、心配して、大輔さんのお母さんにたまの御守り「たまもり」を「猫はどこからジャンプしてもキチッと着地しますよ」と言って渡しました。それを大輔さんのお母さんが新聞記者の取材で言ってくれたことが紙面に載りました。実は、彼が大怪我を克服したことで、かえって股関節が柔らかくなり、演技がより素晴らしくなってメダルを得たのです。まさに、逆境が彼を大きく育てたのです。幸せは自分の力でしかつかめないのです。壁にぶち当たって、途中で止めてしまったら、成功は無いのです。

第三の約束はご両親、家族や先生方への感謝です。
皆さんに思いやりを発揮していただきたいことは、みなさんをここまで育てていただいたご両親やご家族、先生方にお礼を言って欲しいということです。帰ってから、また電話でもメールでも結構ですから「今日までありがとうございました。これから社会人として頑張ってやっていきますから、安心してください」と感謝の言葉を言っていただきたいのです。両備グループでは、まず「良き社員」の前に、「良き息子」であり「良き娘」であって欲しいと思います。お世話になった両親にもお礼の言葉が言えなければ、見も知らぬお客様に思いやりの気持ちなど沸くはずがありません

両備グループが他の企業からみて、変わりましたねと言われるのは、今まで損得を中心に仕事を考えていたものを、社会やお客様や社員への思いやりで考えるように切り替えたからです。面倒だ、厄介だと思わず、良いことをするためには火中の栗でも拾うプラス思考で臨んだ結果といえます。思いやりとプラス思考で行動すれば、素晴らしいみなさんの人生と幸せを保証してくれるはずです。是非一緒にネクスト100年を頑張りましょう

心から歓迎の言葉を申し上げ、式辞といたします。
ありがとうございました。

2010/04/01



両備グループのタクシー部門の組織改変の狙い

両備グループ
代表 小嶋 光信

両備タクシーグループ本部を新設し、この本部長に岡山交通(株)専務取締役を新たに人選して任命すると共に、大幅なタクシーグループの組織改編を行なった。

両備グループのタクシー事業が、備後地区の旧中国バス傘下のタクシー事業や福山市地区も加え、また東京のハロー・トーキョーも加わって、守備範囲が広がり、種々の問題を解決する必要があったことが組織改変と人身一新の理由の一つだ。

タクシーグループは、事業的には決して楽な業種ではないが、大きな戦略的な位置を担っており、これを起爆剤として両備グループの発展にとって、色々な相乗的効果が期待できるといえる。

1.一体的経営・管理により、人材偏在を解消するとともに、管理コストの低減を図る。

2.SSP-UP運動(安全・サービス・生産性向上運動)の全国的標準化を図る。

ア)安全面の管理をより徹底して、日本一安全なタクシー企業を目指すために、タクシー部門独自の安全推進室などの充実を図る。

イ)ハロー・トーキョーと両備タクシーセンターは大変サービス面で評判が良いが、他のところは決して評判が良いというほどでもない。これを高いレベルで揃えていく。

ウ)生産性の面でもしっかりした体系的な個別教育を構築する。

また、両備グループ監査本部の主任監査役に大西相談役を任命し、しっかり業務監査を行う体制を創った。 さらに高いレベルでS・S・Pを標準化できるように、スローガンである「日本一のタクシー企業を目指す」ことをしっかりやっていきたい。

地域も西日本地区と東日本地区の二つとし、岡山タクシーの専務が兼務として西日本地区の一体的管理を図り、東日本地区は、東京を中心として両備グループ東京事務所長が担当し、東京のタクシー事業を存在感のあるように育てる。

そして両地区の良い面を交流させて、日本一の質的レベルを達成したい。



第55回ガイド研修発表会感涙の開催

両備ホールディングス
社長 小嶋 光信

恒例の社内表彰式と共に、第55回のガイド研修発表会を、両備グループ発祥の地であるこの西鉄記念ホールに於いて労使で行った。100周年の節目の年の発表会ということで、何となく今までの発表会より、一層快い緊張感と華やいだ雰囲気に包まれていた。

路線バスも観光バスもマイカー時代の進展に加え、規制緩和と、更に加え高速道路の土日祝1000円割引で急速に業界全体が不振となり、売上を落とした。全国の路線バスは約80%が赤字、観光バス業界はほぼ全社赤字ということで、構造不況が極まったといえる。

苦しいのはバス業界だけでなく、それに携わる観光関係の業者、特に観光旅館なども瀕死の業界となり、みな苦しんでいる。 先般は、少しでも元気を出してもらおうと、第一回観光旅館公開プレゼンテーションを実施した。出席した旅館のトップの皆さんが、「誘客のためにあれやこれや努力しているが、中々エージェントは値段しか聞いてくれないので、ガッカリしていたところ、こうやって発表できただけでも本望だ」と言ってくださった。ただ発表だけに終わらせるのでなく、これから両備グループあげて強力に販売していく方針だ。

こうやって厳しい業界だが、両備グループでは、良質な観光バス事業の発展のために、バスガイドの自社養成に今後とも力を入れていく。安売りだけの業界とは決別し、素晴らしい心溢れるガイド力で差別化を計っていきたいと思っている。こうやって会社をあげてガイド発表会を続けている観光バス会社は全国でも既に稀だろう。そしてこの熱意、明るさが両備の伝統であり、真骨頂だ。

先日、サルボ両備のお取引の会で沖縄に行って、美ら島観光バスに乗って感激した。ガイドさんの説明はイマイチだったが、その素晴らしい笑顔に感心した。そして民族衣装に着替えたと思ったら、バスの中で歌いながら民族舞踊を披露してくれた。「もう歌うだけではお客様に満足していただけないし、競争会社に勝てません」と健気に笑う明るさに、かえって普天間や大戦の傷が癒えぬ沖縄のみなさんの気持ちが痛いほど感じられた。そして那覇市内の割烹で、宴会になったが、なんとそのバスの運転手さんが蛇味線を弾いて、そのガイドさんやガイドコーチが踊っているではないか。同業者として、彼らが何としてでもお客様を喜ばして上げたいというその努力と気迫に脱帽だ。

ここまで頑張っている観光バスや観光旅館を、何とか努力の報われる事業になるように両備グループあげて頑張りたいと思う。 そして、こうやって厳しい教育を乗り越え、笑顔を絶やさず努力するガイドの皆さんが、頑張りがいがあるように、観光バス事業の新しい需要を作り出して行かなくてはならないと決意を新たにした発表会だった。


<2010.3.23>




ままかりライナー発進

両備ホールディングス
社長 小嶋 光信

この春一番の皆様への贈り物として、東京のアクセスの中心・八重洲通りへ、両備バスと東北急行バスとの共同運行でままかりライナーが発進しました。 片道6,000円でも半値程度のお得さの上、Web早割なら片道5,500円の驚異的価格を実現しました。

これで気軽に日本の中心東京へ、気軽にショッピングに観劇にディズニーへ、そしてアクセスの良さで仙台などの東北、軽井沢や新潟など信越へ簡単に日帰りや1泊で丸々2日間の有効活用も可能になりました。また成田空港からの世界の旅へも、アクセスの良い八重洲ならではの便利さです。

深夜高速バスの費用対効果は、運賃が快適で安いばかりでなく、寝台代わりに寝ながら行けることです。朝から夜まで1泊泊まりに匹敵する時間を有効に使えることです。例えば、通常1泊2日で行けば往復運賃約20,000円〜30,000円+ビジネスホテルでも約5,000円=25,000〜35,000円が11,000円で半値以下のお得さです。金曜日夜出発でまるまる土曜日遊んで、翌日日曜日朝に帰って1日家でのんびりするか、東京1泊して丸々2日間東京で過ごして、月曜日朝スッキリ出勤など、賢い使い方が満載です。勿論これで週末学生さんや単身赴任の皆様も、今までと同じ費用くらいで2倍も行き来が出来ます。

その上長年の両備高速バスの実績で、安全、安心で快適です。 これで両備バスの首都圏へは、品川、新宿に次いで3路線と飛躍的に便利になりました。品川と新宿へは、3列シートの個室感覚でのプレミアムなゆったり感で、グリーン感覚が楽しめます。片道リーズナブルに、片道リッチにという組み合わせも賢い選択です。

皆様のご利用を心からお待ちしています!

 >ままかりライナーのチラシ(PDF書類:約1.6MB)



観光旅館を元気にする切り札
ー第1回観光旅館公開プレゼンテーションを開催ー


両備グループ
代表 小嶋 光信

今年の1月、両備グループの旅行代理店業者、中国トラベルの協力会(観光施設などのお取引先で構成されている会)が開催され、その懇親会の席上で、協力会の世話人会代表の方々が、「我々は、こうやって食事をするよりは、両備グループの営業や企画担当の社員を呼んでもらって、是非商談会をしてほしい」と心から絞り出すような悲痛なお願いがあった。

観光市場の半分が海外に移り、円高で海外とのコスト競争で安値受注を強いられている観光旅館さんたちの苦境は、痛いほど分かる。勿論、我々観光バス業界も右にならいのうえ、さらに規制緩和での過剰増車で、完全な過当競争にまみれて、業界全体が赤字になってしまっている。更に、土・日、祝日の多客日に実施された高速道路1000円問題が追い討ちをかけた。

何とか観光旅館さんのために少しでもホッとする名案はないかと考えて、今回の観光旅館公開プレゼンテーションコンテストを企画した。全国では初めての企画で、優秀なプランは両備グループで積極的に販売する事がお約束だ。

事業というものは、他力本願でなく、自らが必死に守っていくもので、観光旅館の皆さんも必死に知恵を絞って、あの手この手を考えて手を打っておられることを知っていた。勿論、矢折れ、力尽き果ててしまった施設もあるが、まだまだ日本の観光旅館のレベルは、世界に誇れるものだと信じている。

やってみたら、短い準備期間にもかかわらず、楽しく、素晴らしいコンテストになった。

  1. コンテスト入選作品は、他のプランとは別に、今回の10件の作品の商品造成して、お客様へのテストマーケティングとして募集企画する予定だ。100周年記念第1回観光旅館プレゼンテーションコンテスト入選作品"ユニーク旅館の楽しい温泉の旅"とでも題して、積極的に売ってみたいと思っている。
  2. 高知や道後など高速バスのデスティネーションでは、提案のプランでワンナップ商品を作ってでも販売協力をしたい
  3. 今後このコンテストを季節ごとの企画の間に合う時期に年4回開催していきたい。これだけの各地の企画を、行政や地元企業の応援をもらって商品造成しようとしたら、両備だけではできないだろう。着地型だから出来るといえる。いかに現地の旅館や観光施設との連携が必要かが改めて分かった。また営業マンや企画マンが、これほどの情報と仕掛けを得ようとすれば、大変な努力が要り、お互いに今回は大変費用対効果の良い企画だった。またこんなに旅館の皆さんが喜んでくれるとは思わなかった。みなさん、企画を聞いてもらうだけでも嬉しかったと言っていただいたときには、「ああ、日本で初めての企画だが、思い切ってやって良かった」と安堵した。

これだけのアイデアと努力があって日本の観光旅館が駄目になるはずがない。そのためには企画、販売側の我々が、もっと彼らと一体になって、ただ安いツアーを作るのではなく、価値を売り込めるツアーを創ることだと決意した。

さて、地域再生の切り札として、如何に観光を再生させるか、必死にチャレンジだ


<2010.3.11>

 


500周年の会陽で100周年のお祝い

両備グループ
代表 小嶋 光信

両備グループの発祥の地は、創業の西大寺鉄道の名の通り、今は岡山市に併合された旧西大寺市です。両備グループ100周年には、ここ西大寺観音院で行われる日本の三大奇祭の「西大寺会陽」の祝主(いわいぬし)と5年前から心に決めていました。

ちょうど今年が西大寺会陽の500周年であり、また弊グループしか祝主の申し込みが無かったことで2本の宝木(しんぎ)をいただく双宝木(もろしんぎ)という61年ぶりの幸運にも恵まれました。 会陽とは、別名裸祭りとも言われ、毎年7〜8千人の締め込み姿の裸群が、2本の宝木を争奪戦する勇壮なお祭りです。

祝主が宝木を頂くと「御福頂戴」と書いた行灯をかざしますが、これは「おふく」でなく「ごふく」と読み、五福(無病・長寿・財運・積徳・延命成就)を授かると言われています。

両備グループも100周年で、500年の会陽にあやかってネクスト100年の祈願の気持ちを込めました。 近年、西大寺の会陽も色々の事故で規制を厳しくしたことで、勇壮感が乏しくなり、だんだん全国的魅力が薄れかけていることが、西大寺地区の衰退の一因になっています。それで、この500周年をきっかけに再び全国的なお祭りとして情報発信したいと願って、今年の岡山経済同友会の新年会の時に、在岡のマスコミのトップのみなさんに全国への積極的報道をお願いしてまわりました。それが奏功したのか、500周年と、宝木投下の時間を22時に2時間早めて取材しやすくなったことのお陰か、全国に久し振りに大々的に報道していただけました。

更に良いことは、安全、安心な祭りを願って22時投下に早められたことで、飲酒による祭りの事故が無くなって、まさに交通運輸の事業コアをもつ両備グループの100周年を祝うに相応しい安全な祭りになりました。

さらに、子供さんや家族連れの見物客や外国観光客が増え、賑やかになったことが評価されています。裸の総数も9500人と例年を上回り、勇壮感が戻ってまいりました。これも観光業を持つ両備グループとしては嬉しいことです。

手前味噌ですが、両備グループ公式バンド「オルケスタ・デ・ブルースプリングス」の演奏やお料理、宝木福受式などお客様のおもてなしの場面、約400人の裸群の出陣など、この祭りを通じて、両備グループ50社の全社的結束が強まったと感じられたし、両備グループのCSレベルを社員の皆さんの取り組む姿から目の当たりに出来、社長として誇りに思えたことが大きい付随効果と言えます。

日本のお祭りというものは、多くの福を授けてくれる本当に素晴らしいものですね!


 >両備グループ 西大寺会陽ブログ


<2010.2.20>

 


たまステーションいよいよ着工!

和歌山電鐵株式会社
社長 小嶋 光信

執行役員になると役員報酬が出るのですが、「メタボになるから役員報酬は辞退するニャン。素晴らしい駅舎造ってくれるのでそれで十分ニャゴ」と、本年1月3日に執行役員に就任したたま駅長がいうので、計画していた世界で一つのたまステーションをプレゼント!ということにして、今日その駅舎新築工事着工の地鎮祭を行いました。全国の和歌山電鉄サポーターの皆様と国、和歌山県、和歌山市と紀の川市の両市長はじめ行政と議会の方々にご出席いただき、このたまステーションを造ることが出来るのも、皆様の温かいご支援の賜物と感謝しています。

たまステーションは、和歌山県勲功爵で弊社執行役員たま駅長に相応しい駅舎であり、木の国、和歌山県紀の川市の表玄関に相応しい駅舎となると期待しています。水戸岡鋭治さんは、エコでネコロジーをテーマに擬猫化された素晴らしいデザインを考えてくれました。たまをモデルにした駅舎として、たま駅長室、たまカフェ、たまギャラリーやお社など、まさにたま(玉)手箱です。檜皮(ひわだ)はじめ自然素材を中心に、世界に二つとない駅舎になり、地域の誇りとなるでしょう。この駅舎が和歌山県、紀の川市の名物になって、地域の発展に寄与し、そのうえ和歌山電鉄の50年、100年の存続のモニュメントになるように頑張ります。


 >和歌山電鐵貴志駅リニューアルデザイン発表(2009.10.20)


和歌山電鐵株式会社

<2010.2.18>

 


岡山高島屋と資本提携

両備ホールディングス
社長 小嶋 光信

昨年の9月、竹久夢二生誕125年の展覧会を岡山高島屋で開催したとき、高島屋の鈴木社長が地方の高島屋での展覧会なのに、わざわざ東京から共通の親友とともに駆けつけてくれた。いくつになっても高校、大学からの親友というものはありがたいものだ。

一杯飲んでいるときに鈴木社長から二人で話があると切り出してきたので、ドキッとした。昔津山の高島屋を閉鎖したときのことが頭をよぎった。

100年に一度の大不況に、新型インフルエンザ、土・日・祝日の高速道路定額1000円などで、全国どこの街も賑わいがなくなった。博報堂総合生活研究所の調査で、街から人出が減った原因を分析して、どうも「巣ごもり現象」で、約8パーセントの人出が街から消えたことが分かった。当然外に出ないので、おめかしすることもなくブランド品を中心に百貨店は苦戦していた。ひょっとしたらと嫌な予感が頭をよぎったが、鈴木社長からの言葉は出資の打診であった。出資依頼なら店を潰す訳でなく、発展的な話だ。岡山に老舗百貨店が残るなら、何でも協力してあげようと咄嗟に思った。それが地域のためである。岡山には二つの強力な百貨店があることが街の活性化であり、大阪、神戸にお客様を取られずにいられる、政令市として必要な都市機能だろう。

両備グループとしては、岡山高島屋の開業以来その物流とレストラン営業に携わっていること、鈴木社長とは永年の友人であり、地元密着のお手伝いを出来ればとの思いもあるが、それ以上にちょっと沈滞した岡山の街を面白くしようという思いがある。得意の公共交通で駅前と表町の回遊性をつくり、中心部に地方百貨店の雄の天満屋さんと、大手百貨店の雄の高島屋の二つの百貨店を有する利点を活かし、相乗効果を出すことで、1時間商圏550万人を取り込めれば、街に賑わいを取り戻せる。岡山の拠点性を生かし、大阪、神戸へ逃げているお客様を岡山に呼び込みたい。老舗の百貨店の味に地域密着をブレンドして、地方からプレミアムな情報発信をする百貨店のモデルケースを目指すことが好ましい。

両備グループは交通、情報、生活関連の総合企業で、いわば50社の業種のデパートだ。情報産業など、異業種交流で新しいデパートの魅力を創れる可能性もある。

岡山は、とかく昔から対立的にとらえることが好きな土地柄だが、岡山の発展のためには、皆が協力することが大事で、そのコラボレーション、すなわち協調による競争が必須条件だ。その触媒に両備がなれれば幸いだ。


<2010.1.29>

 


(株)両備ヘルシーケア 大型複合介護施設の地鎮祭

  (株)両備ヘルシーケア
     社長 小嶋 光信

この度、岡山市中心部の住宅地としては一等地ともいえる森下町に、住宅型有料老人ホーム「サン・オークス岡山」とデイサービスとショートステイの岡山ケアセンター「両備サン・オークス」を併設した大型複合型介護施設を建設することにしました。24時間対応のワンストップ総合介護サービス事業の複合施設は、岡山では珍しいと思います。

両備グループは、運輸・交通、情報と生活関連の3つのコアを持つ複合企業体で、人を運ぶ、物を運ぶ、情報を運ぶことで、地域のみなさんが安全・安心・エコで健康で暮らしていただけるように、生活の基盤を支える事業を展開しています。

基本的には地域づくり、まちづくりで元気な地域を造っていこうと思っています。
来るべき地域の問題は、少子高齢化で、これは避けて通れない問題です。

従って、私は約20数年前から福祉事業の研究をしていますが、残念ながら世界で最も長寿な国となりながら、もっとも淋しい、不安な老後を過ごす国になってしまいました。それで、少しでもお年寄りの住みやすい地域ということで、タクシー乗務員全員に普通救命の講習を受けていただき、ヘルパーの資格も一部の皆さんに取っていただき、2000年から移送介護を中心に事業の展開を始めました。

両備グループとしては、まず得意な交通・運輸部門で、家庭で介護をされているご老人を寝たきりにしないように、通院や生活の支援をさせていただきました。このニーズはかなりのものでしたが、制度が変わり、2005年には施設型の介護・福祉事業を目指して倉敷に「そよ風」を建設して、本格的な介護事業を始めました。

楽しくデイサービスやショートステイを受けていただくように、リゾート型の明るい施設を、両備グループデザイン顧問の水戸岡さんのデザインで作り、お陰様で皆さんの多くの支持を受け、スムーズに軌道に乗りました。

そして、三洋電機さんが運営されていたサンオークスを、地元の両備なら安心だということで再生させていただくことで、介護付き有料老人ホームの運営の事業を始めました。

これらの事業の展開で分かったことは、ご老人が安心して生活をし、尊厳をもって、出来るだけ家族に迷惑掛けず、自立力を活かして、生きがいをもって老後を過ごしたいと思っておられるということでした。また都会で生活された方々は、人里離れたところでなくて、都会で老後も過ごしたいという要望が強いことが分かりました。

都会は交通が整い、病院や買い物、公園などお年寄りが安心して暮らせる生活インフラが整っているのです。

従って、両備グループとしては都市での「生き甲斐型」施設を中心に事業展開をしていく方針としました。
この森下町は高級住宅地であり、中心部で交通も便利で、日本三名園の後楽園や県立図書館も近く、住むことに誇りをもって老後を過ごしていただけるということで立地しました。

両備グループの運輸・交通、情報、生活関連の3つの事業コアのコラボレーションを図り、両備らしい上質で新しい介護福祉サービスを造り上げていきたいと思っています。

そして、ご家族も、ご利用いただく皆様にとっても、オアシスになるような施設とサービスを目指して頑張ります。


<2010.1.26>

 


「公共交通再生の実現へ向けて ー和歌山電鐵と中国バスの再生事例からの検証 ー」
交通権を認める交通基本法で「エコ公共交通大国」の実現を目指して


両備グループ
代表 小嶋 光信

1.平成11年 社長就任時の公共交通政策への危機感

ア)規制緩和と地方の三位一体政策による地方財政悪化で地方公共交通は壊滅する
私は1999年、両備グループの中心である両備バス(現・両備ホールディングス)の社長になり、改めて公共交通事業の分析をして驚いた。それは、路線バスの規制緩和を2002年に控え、日本の公共交通政策が現状のまま続けば、毎年2~3%の顧客減少が数十年にも及ぶ業界環境の中、補助金をもらわず頑張ってきた両備グループの電車や路線バス事業でさえ、今後、約10年で駄目になると推測されたからだ。勿論、補助金をいただいていた赤字企業は、規制緩和のとき、すでに大きな繰り越し欠損を持っていたから、数年しか持たないだろうとも予測していた。

イ)公共交通を民間任せにしている先進諸国は日本だけ → 「交通権」の概念が必須
研究の結果、先進諸国の中で、公共交通を民間に任せきっている国は日本だけだということが分かった。特にヨーロッパでは、道路を作り、マイカーを増やす政策をとれば、顧客の半分以上がマイカーに移行し、公共交通は経営できなくなるだろうという末路を知っていた。
従って、マイカー時代は、交通弱者という免許を取得できない子ども達や、免許があっても運転できない高齢者や、経済的に運転できない人達を生みだし、マイカー政策だけでは、交通の自由な往来ができなくなるという懸念があることを知っていた。そこから、フランスなどを中心に、ここに等しく国民に交通を保証する権利、すなわち「交通権」という概念が生み出された。
そして、その交通権を保証する手段として、「公設民営」という方法が一般的にとられ、上下分離により、行政と民間の役割分担が行なわれている。

ウ)誤った費用対効果の概念の導入 → 公共交通事業の衰退を招く
状況の違いの理解が十分されないまま、地方では規制緩和により、ほとんど赤字の路線バス事業なのに、補助金制度が大きく変革し、補助金の総額が大幅に減少した。誤った費用対効果の概念の導入で、路線の減少、公共交通を担う企業の倒産を招くこととなった。唯一の収益源として、赤字路線維持のために始めた高速バスも、違法ではないかと思えるツアーバスや高速道1000円政策で収益力を失って、逃げ場がなくなった。


2.公共交通衰退の理由と改善策
一般的に、公共交通衰退の理由としては、下記の5点が考えられる。

(1)マイカー時代の到来で利用者の50~60%の顧客を喪失したこと
(2)地方都市のスプロール化により、交通渋滞が慢性化し、路線バスが定時性を喪失。それが悪循環となり、一層マイカーを増加させる結果となったこと
(3)補助金行政の副作用により、

ア)経営不在を助長する結果となったこと
コストを削減すれば補助金が減るという誤った経営感覚が生まれ、経営改善努力が進まなかった。これは中国バスの再建で明らかになったのだが、観光バスが1台1千万円高い、燃料がリッター10円高い、部品価格は3倍で、勿論、人件費も同様に高かった。「会社の信用が低いため高い」という事情もあったが、まさに異常なコスト高であった。安く買えば補助金が減るという経営マインドが醸成されることが大きな原因だった。この「補助金を増やしたい」という誘惑は、実際再建していると生まれる誘惑だということが分かった。

イ)顧客不在の自滅的な労使不仲を助長する結果となったこと
ストをして顧客が減少し、業績が悪化すれば、逆に補助金は増加し、業績が悪化したら運賃を値上げし、値上げで顧客が減少して業績が悪化すれば、また補助金枠が拡大するという誤った経営判断と労働運動を生み、「負のサイクル」となった。

(4)規制緩和が衰退に拍車をかけたこと
衰退産業の規制緩和は、過当競争を生み出し、参入の緩和から供給過剰を引き起こし、あらぬ競争が不当廉売を生み出し、経営を維持するためにコスト引き下げの必要から賃金が低下し、結果、労働の質が低下することで事故を増やし、安全・安心の喪失につながっていった。他の産業より低い賃金によって、良い人が集まらぬという人材力の低下が起こり、さらに業界の衰亡を招いている。

(5)公共への誤った費用対効果の概念導入
公共という事業は、儲からなくても国民へ保証しなくてはならない事業だが、その公共事業に費用対効果の概念が持ち込まれ、儲からない路線やバス事業はやめれば良いという理論で、路線廃止や事業の縮小、もしくは廃止が地方で加速し、ついに地方では老人や子供の移動手段がない地域が現出してしまった。
公共的事業の非能率、非効率の是正はしなくてはならないが、誤った費用対効果の概念導入により、地方では、すべての公共事業が廃止・縮小しなくてはならなくなる。


3.公共交通を残す決断
公共交通衰退の理由として考えられる点は前述の通りだが、本来、公共交通とは「儲からなくても住民に保証しなければならない移動手段」であるはずだ。その点からも、これは大変だということで、早速、公共交通再生に向けての努力を開始した。我々をここまで育てていただいた事業は公共交通であり、両備グループ100周年として社会へのご恩返しをしようと決意した。

(1)「公共交通利用のパネルディスカッション」を開催
パネラー(利用者代表)としてご参加の女性が、バスや電車による通勤・通学の占める割合が10%以下と知って、90%以上はマイカーや自転車や徒歩であり、むしろ輸送割合が大部分を占めるマイカーこそが公共交通だと発言された。その上さらに、もうそんな割合しか輸送していない電車・バスはなくても、地方ではマイカーで十分だと言うのだ。この認識には、正直腰が抜けるほどビックリした。彼女は生活ですでに電車・バスを使うことがなく、必要性を全く感じていなかった。

私は、「公共交通というのは、利用者が多い少ないということではなく、それを必要とする、免許を持たない子供達や、運転できない高齢者の方々に移動手段として社会が備えていなくてはならない交通手段ということです」と説明した。続けて「貴女にとって今はマイカーで生活に支障はないかもしれませんが、お年を召して運転できなくなったときに必要となるのが公共交通なのです」と述べると、渋々納得されたようだった。マイカー時代の恐ろしさは、働き盛りの社会人達が一番、その必要性を痛感していないということだ。いずれは公共交通のお世話になるのだが、世論として声の小さい交通弱者の皆さんだけが必要性を感じる交通手段だということが、ミスリードになった規制緩和と地方の公共交通の衰退に歯止めが掛からなかった一因かもしれない。

(2)「岡山県公共交通利用を進める県民会議」を結成
社会的な公共交通復権の錦の御旗として、「岡山県公共交通利用を進める県民会議」を結成していただいた。年に一回、岡山県知事が公共交通で通勤する、月に一度、10社程度の大手企業が公共交通利用の日を定め、社員がマイカーでなく可能な限り公共交通を利用するという程度の運動だが、皆さんのご協力は涙が出るほど嬉しかった。

(3)「オムニバスタウン」の導入
岡山市、福山市でオムニバスタウンの導入をお願いし、バスの利便性の向上を図った。

(4)魅力ある定期や割引の導入
パーク&バスライドやE-定期券(エコ定期券)、ことぶきパスやサマーKidsパス(夏休み子供パス)
などの魅力ある定期や割引を導入した。

(5)フランス生まれの広告付きバスシェルターを設置
バスシェルター無しのバス停では、お客様にバスを待っていただけないので、雨や風の日でも快適にバスをお待ちいただけるよう、広告を付けることで管理費が無償のバスシェルターを作ってくれる三菱商事との合弁会社エム・シー・ドゥコーのバスシェルターを日本で初めて岡山市に2基設置し、それが契機となって全国的に普及した。

(6)「時刻表見えルン♪」(簡易設置型 バス時刻表照明装置:LEDランプ使用)の開発
暗闇の中ではバス停の時刻表が見づらいので、両備グループのソレックスで簡易夜間照明を開発した。
半永久的に使用可能なLEDランプを使用し、電池式で半年間メンテナンスフリーの優れもので、どんな既存バス停も5千円弱で照明付きバス停に変身して、高齢者の皆さん方に喜んでいただけた。

(7) 競合会社との共同運行
共同運行により、クリームスキミングや行き過ぎた競争の改善を図った。
以上、利用促進を図るプランを次々と実施してみたが、お客様の減少は止まらず、それでは目に見えるように「21世紀のまちづくり」を提案することにした。

4.公共交通の再生
「21世紀のまちづくり」・・・それは名づけて「公共交通利用で、歩いて楽しいまちづくり」運動だ。
そのために、まず下記の事項に取り組んだ。

(1)未来型LRT「MOMO」(100%超低床式路面電車)
地元・岡山市出身の電車のトップデザイナー・水戸岡鋭治氏のデザインで未来型LRT「MOMO」を2002年に投入した。このLRTは初めて開設された「日本鉄道賞」を受賞し、一躍、全国的に有名になった。MOMOのデザインは、富山ライトレールでも採用された。

(2)岡山市中心部の活性化
空洞化する市中心部の活性化のために、108mの超高層マンション2棟(両備グレースタワー)を建設した。高齢者の皆さんを中心に好評で建設着工と同時に完売した。

(3)公共交通の存続や再建への助言
市民団体の「RACDA」が中心となって、両備グループの岡山電気軌道の取り組みが全国に紹介され、全国から公共交通(バスや電車)の存続、再建や新規敷設等の相談が舞い込んだ。
一方、本来は岡山市内の電車の延伸や、バスの活性化を図るための施策だったが、両備グループの経営状態や、グループの中核的な会社・両備バスの経営に心配が無かったので、岡山市内では公共交通の将来不安を全く感じていただけなかった。必要を感じたときは手遅れだが、日本人は問題が起こらないと機運が生まれないことが分かった。
それならば、実際に困窮されている地方の公共交通の改善にお力を貸そうということで、ボランティアで再建案を作り、助言をした。

◎ 津エアポートライン
地方公共交通再生のポイントは先進国型の「公設民営」だが、この経営スタイルは三重県津市から中部
国際空港への海上アクセスとして開設した津エアポートラインで実証実験をして、成功することができた。
ボランティアで分析をお引き受けした結果、

(1)需要が少なくて、県内5航路は無理なこと
(2)津市からの航路が、需要が少ない中でも唯一期待でき、船や港、待合所や駐車場は公設とし、運航のみ民営とする案なら航路開設できること
(3)3セクは責任体制が不明確で、意志決定が遅れるので、100%単独出資の民営会社とすることと提案した。

航路開設後、これが空港開業人気と万博効果で予想以上に、一過性の顧客増加で好成績だったのを横目で見た隣市が、相次いで一航路だけとの当初の約束を無視して航路を開設した。案の定、一過性の需要が剥げて、他航路は瞬時に業績不振となり、倒産や廃業が相次ぎ、その救済に両備ホールディングス(津エアポートライン)が松阪航路を再建することとなった。
その後から、次々と電車やバスの再建のご依頼があり、ボランティアで再建の処方箋を作成して差し上げた。

◎ 和歌山電鐵 貴志川線・・・年間5億円の赤字を公設民営方式と経営努力で、昨年度40百万円以下の赤字に削減し、補助金 約40百万円を返上
過去乗客年率5%で2005年度192万人が、2008年度220万人と、約15%増加


その中の一つが南海電鉄貴志川線で、年間5億円もの赤字を計上して、廃止が発表されていた。廃止発表と同時に、路線存続運動として「貴志川線の未来をつくる会」が展開され、約6千人もの熱心な会員の皆さんが「乗って残そう貴志川線」というスローガンで活動されていた。彼らから岡山電気軌道へ熱心なアプローチがあり、

(1)公設民営とすること
(2)運営会社は3セクとせず、100%単独出資とすること
(3)利便向上は和歌山電鐵内の運営委員会で計ること


上記(1)~(3)を中心に、5億円の赤字を年平均82百万円以内とする案を作って差し上げた。再建の要請をお引き受けしたのは、最終的に

(4)市民運動が上滑りでなく本物であること
(5)行政の協力体制がしっかりしていたこと
(6)地域が人口増加地帯であったこと

を確認できたことが意志決定の理由となった。
初代の常務取締役への発令は「朝晩は乗る方の乗務、暇な昼間は常の方の常務を命ずる」とした。和歌山電鐵の再生が順調に進んでいる要因は、市民団体の熱心な協力と、県と2市(和歌山市、紀の川市)がしっかりまとまり、行政努力をして下さっていること。年間49件ものイベントをはじめ、いちご電車・おもちゃ電車・たま電車という魅力ある電車の相次ぐ投入に加え、三毛猫のたま駅長の存在が大きい

◎ 中国バス・・・再生で補助金2008年度1億円以上削減+事故8分の1に減少+苦情4割減少
過去の苦情が「おほめの言葉」へ

次に、広島県で経営難に陥った中国バスの再建を実施して、補助金制度の副作用や、不仲な労使関係が顧客離れを引き起こした主因であることを実証できた。
この中国バスも再建を始めたとき、地元の代議士さんがお礼を言って下さった。その際「地方の衰退と、地方公共交通の危機は、地方の実情を知らない政治家の責任ですよ」と申し上げたら、すぐに受け止めていただき、与党内に「地域公共交通活性化小委員会」を設置して下さって、第1回の委員会で実情をお話しした。
これらの努力を評価していただいて、政治家の皆さんや行政の方々の努力で、やっと地方における公共交通の衰亡から、土壇場で地域公共交通活性化の種々の法案になったと感謝している。

【再生の努力が地域公共交通活性化の種々の法案作りの一助に】
(1)和歌山電鐵の再生が一つの参考となり、地方鉄道に「公有民営」の法制化が実現した。
これで約90の地方鉄道のうち70くらいが生き残る可能性が生まれたといえる。

(2)中国バスの再生により、地方路線バスの非効率な補助金問題が解明され、補助金に経営改善のインセンティブ導入の法制化が実現した。
両備グループとしては、再生への提案だけでなく、中国バスは昨年度1億円以上の補助金をお返しできるように再生できているし、その効率化でインセンティブをいただいた。また和歌山電鐵も、昨年度40百万円補助金を削減している(鉄道にはこのインセンティブがないが…)。後述するが、補助金制度は、本質的に公共交通の再生には過渡的なもので、抜本的改革が必要といえる。
これらの法制化で、地域公共交通の見直し機運と、種々の支援体制ができたが、これで十分かというと、「やっと端緒」なのである。すでに協調補助は、黒字企業には有り難いが、地方の大赤字の路線企業では機能せず、バリアフリー、CNGなどの環境対応、ICカードやバスロケなどの情報化は、東京、大阪、名古屋の大都市しか進められない事態に直面している。

 

5.地方公共交通の今後の提案
◎ エコ公共交通大国の実現 : 年2千億円×10年間 = 2兆円の国民的プロジェクト


先年、韓国のバス事情を視察して分かったことは、日本の制度は、官と民の役割が不明確で、赤字補填が中心の補助金というカンフル注射に頼っている弊害がみえた。
韓国で行われている公共交通中心の政策は、バス会社が儲からず社会が便利になるバリアフリーや環境対策、情報化は行政100%で社会的装置として公共負担がはっきりしており、その面で日本ははるかに対応が遅れている。ICカードを入れても、最終的にはお客様便利だけで終わり、顧客が増えないことが両備グループでの導入からも分かり、導入の結果は大赤字の事業となってしまった。

ア)交通基本法の成立で、高齢化の進む地方の住民の交通権を公共交通で保障する
  * 道路造り → 公共交通の保障へ
イ)地方公共交通再生の切り札は「公設(有)民営」が前提
  70%が赤字企業、全国バス系統の69%が赤字で自己投資能力がない
ウ)乗用車 → バスでCO2は4分の1に ・・・ CO225%削減の目玉に
エ)財源は、暫定税 → 環境税に変えるときがベスト
  ・ 現状では環境税に変える、国民的コンセンサスをとる目玉がない
  ・ 国民生活に直結する施策
オ)高速道無料化で2兆5千億円、地方の公共交通が全て「タダ」でも1兆円、どちらが国民生活目線か?
カ)高齢者が家から気軽に出かけられる → 老人性痴呆症は激減 → 最大の福祉

☆ 公共交通の再生は地方でやるべきと言っても、地方に財源がない
 → 財源は環境税を創設するときがチャンス
☆ 旧来の手法の補助金行政から、官と民の責任を明確化する「公設(有)民営化」へ
☆ 今が、地方に住む高齢者や子供達が自由な移動を保証され、安心して住める社会とするラストチャンス
☆ 未来に間違いのない、「地方公共交通」という社会的ツールのバトンタッチをしていきたい

◎「交通権」を認める交通基本法で、「おじいちゃんも、おばあちゃんも安心して出かけられる地方を創ろう!」

 >> 第4回交通基本法検討会(PDF)


<2010.1.20>



平成22年 年頭の辞
思いやりでネクスト100年を創りあげよう!
―安全・安心・エコで健康―


両備グループ
代表 小嶋 光信

あけましておめでとうございます!

今年はいよいよ両備グループ創業100周年を迎えます。そのささやかなお祝いと、昨年一年間、本当に厳しい経済環境の中を頑張っていただいた御礼に、家族団らんで希望あふれる正月を迎えていただきたいと、紅白のお餅をプレゼントさせていただきましたが、美味しかったですか? 「楽しい家庭」が人生の宝ですから、今年もぜひ家内安全と交通安全で頑張ってください。

100年に一度の大不況も、何とか経済の底が抜けずに踏ん張っていますが、日本は政権交代で先行きが混沌としている最中にドバイバブルが崩壊し、急激な円高になりました。

しかし、これは10年前みなさんにチェンジ・チャレンジ・コンペティションの題で社長方針を示し、予言したように、世界的な金余りが悪鬼のように駆け回る一環の想定内のことで、これからもグリードと呼ばれる強欲な守銭奴が、次から次へと美味しい資源や国を狙い撃ちにして、世界は混乱し続けるでしょう。そんな爆弾を抱えたままではありますが、今年は中国やインド、ロシアなどを中心に、世界経済も改善していくのではと思っています。また、政権交代自体については小泉改革の三位一体改革で疲弊しきった地方も、逆風から吹き返しの動きが出てきたと実感しています。

あの世界を代表する野球のイチロー選手は、多くの素晴らしい言葉を残していますが、その一つに「スランプこそ絶好調! スランプの先にこそ飛躍がある。だからピンチは楽しくて仕方がない」という言葉があります。両備グループが、この逆風の中で奮闘できている理由は、十数年前から日本の構造不況を予測して体質の強化を図ってきたからです。

まず、経営努力をしていても関係のないところで何十億円もの損失が出る厚生年金基金や健康保険組合を解散し、赤字企業、赤字事業の解決とともに、企業体質としての信託経営を強化し補完しました。そして、総務、財務、人事、情報、CS、安全管理の各委員会でグループ経営に横串を入れて、バス、トランスポート、タクシーや情報をそれぞれグループ化することでグループ管理力の向上を図り、さらにグループ監査本部でチェック能力を向上しました。

得てしてピンチは守りに徹する企業が多いのですが、両備グループの場合は両備ホールディングスの創立で信用力とグループシナジーを発揮し、日本の一極集中の坩堝(るつぼ)に東京事務所を設立して攻めの経営を展開しました。

地方公共交通の存亡をかけた、和歌山電鐵と中国バスの再生が一つの評価になり、地方の一企業の経営努力がモデルとなって、公有民営や補助金のインセンティブ導入も含む地域公共交通の活性化が強化され、苦しむ地方の電車やバス業界の希望を少しでも創ることが出来たと思います。イチロー選手は「ピンチは、神様からの最終試験。打開した瞬間、一気にレベルはあがる」と言っていますが、世間の評価で、一気に信用が高まったと言えるでしょう。その全国的評価のシンボルが、スーパー駅長たま勲功爵様の大活躍です。たまちゃんだけでなく、グループ女性社員の素晴らしい努力も見えてきました。CS委員会の取り組みでは、昨年の夏にトランスポートグループの女性社員が高速道路のサービスエリアでトラックの運転手さんに冷たい飲み物サービスをし、安全の呼びかけをしてくれたことが運転手さんの心を掴んでくれ、安全につながりました。

ネクスト100年を貫くために、両備グループ経営理念と経営方針を整理しました。「忠恕:真心から思いやり」という創業者松田与三郎さんの心は、最近の新入社員の心に共鳴し、約7割が忠恕という企業理念が良いと言って入社してくれています。むしろ、それ以前からのグループ社員の方が、「忠恕」と「経営方針(社会正義・お客様第一・社員の幸せ)」をしっかり理解していない状況も見られますので、各職場の朝礼やミーティングでこの4項目をみんなでしっかり理解していただき、それぞれの職場の具体的テーマに落し込んでいただきたいと思います。

両備グループがこれだけ大きくなったのは、労使強存共栄に根ざした労使双方の思いやり、苦しい時に社員を大事にして、むしろ労働力の余剰で企業拡大につなげたこと、最近の事業再生やたまちゃんが生まれたことも、実は「忠恕」の実践に他ならないのです。労使が喧嘩ばかりしてきた企業は、この変革に対応できず、多くは退職金も払えずに倒産していきました。労使が「忠恕」でまとまって、敢えて火中の栗を拾って、業界や地方の問題を解決する両備グループの姿を社会は評価してくれているのです。一部のグリード(=強欲な)企業と一線を画し、社会やお客様や社員の幸せにベクトルを合わせる企業姿勢を評価していただいていると思います。

これからの100年を生き抜くためには、社員一人ひとりが同じ仕事をずーっとやっていくことは出来ません。岡山だけに閉じこもって、100年生き残れないことはみんなすでに理解していることと思います。時代の変化に挑戦し、自ら多能工化することです。何でもやってみようと前向きな人間になることです。

路線バスや観光バスとタクシー事業の問題も、それらのコラボが解決することでしょう。情報のプロジェクトマネジャーが、次の展開で運輸・交通や生活関連の経営管理職に育つためには、早いうちにその業界で経験しておくことが必要です。社員教育が進んでいないところでは人の好き嫌いが生産性を阻害していますが、プロの社会では「好きか普通か」しか社員同士の関係に持ち込んではいけないことを学ばなければなりません。運転業務については安全を軽視し、運転の前夜に深酒するような乗務員は人生の通行手形である免許を失うでしょう。40メートルの車間距離を保ち、思いやりの運転をすれば、渋滞は無くなると言いますし、事故も減り、燃費も4割向上します。そんなことをしたらどんどん割り込まれるなどと考えずに、思いやりで譲ってあげてください。両備も大きな市場で、優れた大手や個人と競争し、互角以上の戦いをするためには、社員一人ひとりがプロになることです。自分に甘く、努力せず、進歩しないことを「下手を固める」と言いますが、トップランナーや、提案に進んで挑戦して、次の時代のトップランナーを目指してください。イチロー選手は「自信は上手くいったことにより獲得できるのではなく、困難を乗り越えたときに根づく」と言っています。

チャレンジ5で日本一運動の5年目のグループ経営方針は、

現場力を磨く
1.基本忠実力
1.実行スピード力

です。

三重県で、弊社の津エアポートラインと競合して倒れた松阪航路の再建を、松阪市と競合会社から頼まれて再生することになりましたが、5SAFとSSPアップをしっかりするという当たり前のことが、両備のノウハウであり、コストを下げ、安全性を高め、サービスを向上することを再確認しました。この基本を如何にしっかり現場で忠実に実行するか、そしてその基本の上に応用するかが現場力でもっとも大事であるということです。基本に忠実でないまま応用すれば、まさに「下手を固める」ということで、下手なゴルフの素振りと同じです。

東京事務所を開いて、新たな事業拡大と人材確保をしていますが、当初東京の人材と岡山の人材で能力が違いすぎることが問題かと思っていました。実際は、能力ではなく、仕事のスピードが全く違うのです。「良いと思うことは必ず実行する」ことを基本にしなさいと言っていますが、岡山県民は良いと思っても変化を嫌がり、言うだけで実行に結びつかないことが多いのです。良いと思うことは、自分の仕事や権限でなくても上司と相談し、果敢にスピードを持ってやることです。両備グループには「三度の原則」があり、大手のように一度の失敗でアウトということはありません。悪意が無ければ二度まで失敗を恐れることはありません。ノーリスク、ハイリターンなどという上手い話はないのです。これからの仕事は何十年も続くことは稀で、ファーストイン、ファーストアウトで、早く手がけて旬が過ぎたら早く手を引くことです。

ネクスト100年の変革の方向を示すために新たに経営テーマを設けました。

それは、「安全・安心・エコで健康」です。これらは全て、経営のコストであると思っている経営者が多かったのです。しかし、安全も、安心も、エコであることも、健康につながることがらも、お客様の求めているサービスそのものなのです。エネルギーが変わると、自動車整備も電機や電子技術、制御のシステムが分からないと商売にならなくなります。両備の多業種にわたる事業に、多業種に通じる技術者がいるのです。新しい技術開発に、他社ではそれらの人材を新たに雇わなくてはなりませんが、両備ではイタリアのベネトン社のように、人材を持っている企業同士でグループ内プロジェクトを組めば、リスクとコストを大幅に軽減できるメリットがあります。100周年記念両備グループベンチャーファンドを利用して、どんどん次代を創るチャレンジをしてください。

グループのエコ商品やウイルス対策商品を使ってエコに健康に対応してください。ウイルス対策はコストですが、それが両備の交通サービスの差別化で顧客を創造してくれるのです。情報グループの情報セキュリティやIDCを利用してください。みんなバラバラにサーバーを持たずに、両備システムズのIDCを使ってクラウドコンピュータ化していってください。効率もコストも、セキュリティも他社では考えられないレベルに上がるはずです。


グループ内で儲けてやろうなどと考えず、営業経費がかからないのですから、仲間の企業に「忠恕」の気持ちで、持っている自社能力を使ってもらって競争に勝てる体質づくりに協力してあげてください。両備グループにとって、このコラボ(=連携)が出来れば鬼に金棒です。そして、シリコンバレーの伝説的な企業家ジム・クラークは「自分より若くて頭の良い奴と組む」ことが成功の秘訣と言っていますが、グループ内の若手を大いに活用させて、太陽光プロジェクトのように表舞台にあげてやってください。

落ちぶれて100年は簡単でしょうが、隆々と100年は素晴らしいものです。今年7月31日には、100周年の記念式典をみんなの手作りで、両備らしく楽しく感謝の気持ちを込めて行いたいと思います。

日本一運動もやっと理解されてきましたが、大それたことではなく、社員一人ひとりが日本一の何かを目指すことが大事です。日本一など出来るわけがないと思わずに、出来ると思って実行してください。ゴルフのパットでさえ「出来る」と思うか「出来ない」と思うかで同じ人がパットをした際、入ると思ったときは圧倒的に入り、入らないかもとマイナス思考のときには入らないという事実が実証されました。

イチロー選手は「夢は近づけば目標に変わる」と言っていますが、両備のネクスト100年、夢ではなく目標として、全社員一丸となって日本一運動を進めましょう。

ネクスト100年、頑張ろう!

<2010.1.4>



スーパー駅長たま執行役員に就任

和歌山電鐵株式会社
社長 小嶋 光信

あけましておめでとうございます!いよいよ両備グループも100周年です。その門出を祝う事始めの行事が、スーパー駅長たま様(和歌山県勲功爵なので“様”です)の駅長就任3周年を祝うとともに、この3カ年で目覚ましい業績を上げたことによる執行役員の就任式です。

思えば約4年前、開業日のまさに4月1日、それも開業式典が終了して伊太祈曽駅の本社に戻ろうとしていたその時に、たま様との運命的出会いがあったのです。駅の隣の小山商店の奥さんが、たま様の小屋をお店の隣の、町道にあたる公有地においていたのです。それが、まさかの偶然という他ないのですが、その日にたま様の小屋を貴志川町(現、紀の川市)から撤去するように命じられたのです。慌てた小山商店の奥さんは、帰ろうとする私の後ろから髪を振り乱して「社長さん、社長さん、大変です。たまが、たまが」と大声で呼び止めたのがきっかけです。両備グループの経営理念は忠恕=真心からの思いやりですから、聞いた以上は捨て置く訳にはいきません。

たま様と会って、目が合った瞬間に、この子は駅長だと思いました。人間の脳とは凄いものですね。瞬時に、「猫を何とか救ってあげたい」、「でも駅舎に動物を置くと世話に社員が嫌がるし、お客様も猫嫌いがいる」、「この駅は始終着駅だが、再生のコスト削減で無人駅で淋しい」等々が駆け巡り、咄嗟の問題解決が「たま様を駅長にする」ということでした。これなら八方丸く納まると小山商店の奥さんに提案すると、まさに春が来たように(その時は四月で春なのですが・・・)パッと明るい顔になって快諾いただいたのです。

びっくりしたのが3年前の就任式です。テレビ局が東京からも2局入って全部で6カメです。何とお客様も黒山の人だかりです。東京のテレビ局の女性のアナウンサーさんが各局を代表してインタビューされて、「猫の駅長にいったい何の駅長業務が出来るのですか」という質問をされたのです。これも咄嗟に「たま駅長の業務は客招きです」と招き猫のように右手をあげて答えました。お客様が少なくて困っていた鉄道の再生ですから、お客様が増えなくてはどうにも再生出来ないのです。これにはマスコミの皆さんもお客様もドッと大笑いになりました。

それからが駅長たま様の快進撃です。あっと言う間に全国の人気者になって、全国から鉄道や猫のマニアの方々や観光客の皆さんが和歌山電鉄に来てくださって、全国の地方鉄道再生のモデルになりました。“たまちゃんに会いに行こう”ツアーは日本のみならず、海外にまで広がり、台湾、中国や韓国からもお客様が来訪されます。その駅長ぶりは世界中に知れ渡り、ついにヨーロッパの映画会社が「働く猫」の代表として映画化されました。この夏に日本でも封切りになるようです。

関西大学の宮本教授が、就任1年目にたま様の経済効果を測定してくださったところ、なんと年間11億円というもの凄い社会貢献でした。もちろんたま様だけでなく、社員を始め貴志川線の未来をつくる会や行政のみなさんのご協力のお陰です。それだけでなく、スーパー駅長たま様は、愛玩動物とだけ思われ、テレビでも犬のコマーシャルで影が薄かった猫族の、「働く猫」としての復権を果たしたのです。最近は猫のコマーシャルへの登場が犬に肉薄しています。

これらの働きでたま様は、和歌山県仁坂知事から和歌山県勲功爵の称号を受けるまでになりました。たま様を助けてあげようと思ったら、逆にこちらが助けられ、まさに「たま様の恩返し」で全く「福招き猫」のたま様です。もちろん両備グループでも、和歌山電鉄のみならず、その親会社の岡山電気軌道とグループ全社を全国に名を知られる功績をあげてくれました。

ここに3周年を記念して執行役員に選任し、エグゼクティブ ステーションマスターを命じます。

一社員で入社して、1年で課長職、3年で役員就任は、もちろん両備グループ50社の出世レースのトップランナーです。執行役員の報酬は、本人からこれ以上食べるとますますメタボになると辞退されたので、就任のご褒美は、1億円の「たまステーション」としました。
ここに功績を称え、さらなる活躍を期待します。

 

<2010.1.3>



サイトマップニュースリリース採用情報プライバシーポリシーブログお問い合わせ
Copyright 2010 RYOBI HOLDINGS Co.,Ltd.